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2026.01.02

何がおすすめ?IPA 高度な知識・技能資格概要

新しい年のはじまりや節目のタイミングで、「今年こそキャリアアップにつながる資格を取りたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。

一方で、IPAの高度試験は種類が多く、

「自分にはどれが合っているのか?」

「今のスキルレベルで目指していいのか?」

と迷ってしまいがちです。

この記事では、IPAが実施する高度な知識・技能資格(レベル4)を一覧で整理し、「今の自分の立場」と「将来担いたい役割」から考えられる形でまとめています。気になる資格があれば、各セクションから詳しい解説記事へそのまま進める構成になっています。

まずは全体像を把握し、将来に活かせる資格戦略をここから描いていきましょう。

エンジニアにとってIPAが所管するIT資格は重要

画像引用:IPA独立行政法人情報処理推進機構

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)は、情報処理の促進に関する法律に基づき、IT社会の発展を支えるための技術支援や人材育成を行っている機関です。経済産業省が所管しており、IT分野における国家資格を数多く管理しています。

  • IT分野の技術開発支援
  • IT人材の育成
  • 情報セキュリティに関する調査・研究、情報発信

こうした活動を通じて、IPAは日本のIT人材育成の基盤を担っています。そのため、IPAが所管する資格は、特定の技術だけでなく「IT人材としての基礎力や思考力」を評価する指標として、多くの企業で重視されています。

エンジニアが複数の資格を持つメリットは大きい

IPAの資格は、分野ごとに求められる役割やスキルが異なります。そのため、複数の資格を取得することで、自分の専門領域やキャリアの幅を客観的に示しやすくなります。

例えば、次のような形で評価されるポイントが広がります。

  • 技術分野における専門性の深化
  • 上流工程やマネジメントへの関与実績
  • 異なる立場・役割への適応力の証明

また、一部の試験では科目免除が適用されるケースもあり、段階的に資格へ挑戦しやすい点も特徴です。キャリアアップを考えるエンジニアにとって、複数の資格を戦略的に取得することは、有効な選択肢と言えるでしょう。

出典:午前Ⅰ試験免除 情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験(IPA公式)

資格をどう選ぶ?

IPAの高度資格は、「どれを選ぶかどんな役割を担いたいか」によって、最適な選択は変わります。

ここでは代表的なキャリア志向ごとに、どの資格がどんな立場を目指す人に向いているのかを整理しました。まずは全体像を見ながら、自分の現在地と目指す方向を照らし合わせてみてください。

キャリア志向から考える|資格選びミニ比較表

キャリア志向向いている資格将来の役割イメージ
マネジメントプロジェクトマネージャ試験人・コスト・納期を管理し、プロジェクトを成功に導きたい
経営・企画寄りITストラテジスト試験技術だけでなく、事業や経営視点でITを考えたい
設計・技術の中核システムアーキテクト試験システム全体の設計を任される立場を目指したい
運用・改善ITサービスマネージャ試験安定運用やサービス品質の向上を担いたい
監査・統制システム監査技術者試験IT全体を客観的に評価・チェックする立場を目指したい
セキュリティ情報処理安全確保支援士試験セキュリティ分野の専門家として信頼を得たい
インフラ専門ネットワークスペシャリスト試験ネットワーク設計・構築を強みとして評価されたい
データ基盤データベーススペシャリスト試験DB設計・運用を軸に専門性を高めたい
組み込み・制御エンベデッドシステムスペシャリスト試験組み込み・制御系で高度な技術力を発揮したい

どれが「正解」というわけではありません。

今の自分の立場と、将来どんな役割を担いたいかを明確にすることが、資格選びで失敗しないためのポイントです。

IPAの高度資格9種|将来のキャリア別に考える

ここからは、前の比較表で整理した内容をもとに、各資格の特徴を個別に見ていきます。

それぞれのセクションでは、資格の概要とともに、実務でどんな立場を担うことが多いのかを簡潔にまとめています。気になる資格や、比較表で当てはまったものから読み進めてみてください。

1. プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャ試験は、システム開発における計画・進捗・コスト・リスク管理を統括し、プロジェクト全体を成功に導くためのマネジメント能力を評価する資格です。技術力そのものよりも、判断力や調整力、意思決定力が重視される点が特徴です。

将来の役割イメージ:

  • チームや関係者をまとめる立場
  • 技術だけでなく、プロジェクトを前に進める力を発揮する立場
  • 将来的なマネジメント職への志向

関連記事で詳しく知る:

プロジェクトマネージャ試験は、PMPと比較されることも多く、コストや評価、実務との親和性に違いがあります。

▼PMPに比べると高コスパ|IPA:プロジェクトマネージャ試験

https://envader.plus/article/239

プロジェクトマネジメントの基本を整理したい場合は、以下の記事も参考になります。

▼プロジェクトマネジメントの基礎「10の知識エリア」とは?

https://envader.plus/article/330

2. ITストラテジスト試験

ITストラテジスト試験は、企業や組織が抱える経営課題に対して、ITをどのように活用するかを構想・企画する能力を評価する資格です。そのため、個別のシステム設計や技術選定よりも、事業全体を俯瞰しながら、中長期的なIT活用の方向性を描けるかが問われる点が特徴です。

将来の役割イメージ:

  • 経営や事業視点でITを考える立場
  • システム開発の前段となる企画・構想フェーズへの関与
  • 上流工程や意思決定に関わる役割への志向

関連記事で詳しく知る:

試験の概要や難易度、どのようなキャリアに向いているかを詳しく知りたい方は、以下の記事も参考になります。

▼IPAのITストラテジスト試験ってどんな試験?難易度や合格率は?

https://envader.plus/article/237

3. システムアーキテクト試験

システムアーキテクト試験は、業務要件をもとに、システム全体の構造や方式を設計する能力を評価する資格です。要件定義から基本設計にかけて、機能・性能・拡張性・保守性などを踏まえ、技術的に実現可能で無理のない構成を描けるかが問われる点が特徴です。

将来の役割イメージ:

  • システム全体の設計を担う立場
  • 要件と技術の橋渡しを行う役割
  • 実装よりも設計フェーズへの関与志向

関連記事で詳しく知る:

システムアーキテクト試験の位置づけや、どのようなスキルが求められるのかを詳しく知りたい方は、以下の記事も参考になります。

▼システム設計のプロフェッショナルへ IPA:システムアーキテクト試験

https://envader.plus/article/238

4. ITサービスマネージャ試験

ITサービスマネージャ試験は、システムやサービスを安定的に提供し、継続的に改善していく能力を評価する資格です。開発そのものよりも、運用・保守・障害対応・品質管理といった観点から、サービス全体の価値を維持・向上できるかが問われる点が特徴です。

将来の役割イメージ:

  • ITサービスの品質や安定稼働に責任を持つ立場
  • 運用現場と利用部門をつなぐ調整役
  • 継続的な改善を主導するマネジメントポジション

関連記事で詳しく知る:

ITサービスマネージャ試験の位置づけや、どのような知識・視点が求められるのかを詳しく知りたい方は、以下の記事も参考になります。

▼どう学ぶべき? IPA ITサービスマネージャ試験の解説

https://envader.plus/article/258

5. システム監査技術者試験

システム監査技術者試験は、情報システムが安全・適切・効率的に運用されているかを客観的に評価する能力を評価する資格です。開発や運用を「行う側」ではなく、第三者の立場から、内部統制・リスク管理・コンプライアンスの観点でIT全体をチェックできるかが問われる点が特徴です。

将来の役割イメージ:

  • 情報システム全体を客観的に評価する立場
  • 経営層や利用部門に対して改善点を示す役割
  • リスクや課題を未然に防ぐチェック機能の中核

関連記事で詳しく知る:

システム監査技術者試験の位置づけや、どのような知識・視点が求められるのかを詳しく知りたい方は、以下の記事も参考になります。

▼エンジニア初学者必見!システム監査技術者試験の勉強法とコツ

https://envader.plus/article/261

6. 情報処理安全確保支援士試験

情報処理安全確保支援士試験は、情報システムやネットワークをサイバー攻撃や情報漏えいから守るための専門的な知識・対応力を評価する資格です。技術的な対策に加え、リスク分析やインシデント対応を含めた、実践的なセキュリティ対策を担えるかが問われます。

将来の役割イメージ:

  • 組織の情報セキュリティを支える専門的ポジション
  • セキュリティ事故やインシデント対応の中核的存在
  • 技術と運用の両面からリスクを低減する役割

関連記事で詳しく知る:

情報処理安全確保支援士試験の難易度や位置づけ、どのようなスキルが求められるのかを詳しく知りたい方は、以下の記事も参考になります。

▼スキルレベル4の難関 情報処理安全確保支援士試験

https://envader.plus/article/223

7. ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験は、企業や組織のネットワークにおいて、安定性・信頼性・性能を考慮した設計・構築・運用能力を評価する資格です。単なる設定作業ではなく、障害時の影響や将来の拡張性を見据え、全体最適なネットワーク構成を描けるかが問われます。

将来の役割イメージ:

  • ネットワーク設計・構築の中核を担う立場
  • インフラ基盤の安定稼働に責任を持つ役割
  • 障害対応や性能改善を主導する専門ポジション

関連記事で詳しく知る:

ネットワークスペシャリスト試験の難易度や特徴を知りたい方は、以下の記事も参考になります。

▼難関試験 ネットワークスペシャリスト試験の難易度は?

https://envader.plus/article/227

8. データベーススペシャリスト試験

データベーススペシャリスト試験は、業務システムの中核となるデータを安全かつ効率的に管理・活用するための設計・運用能力を評価する資格です。性能・可用性・保守性を踏まえ、長期運用を前提としたデータベース構成を設計できるかが問われます。

将来の役割イメージ:

  • データベース設計・運用の中核を担う立場
  • データの整合性や性能に責任を持つ役割
  • 業務要件に沿ったデータ基盤を支える専門ポジション

関連記事で詳しく知る:

データベーススペシャリスト試験の特徴や、どのようなスキルが求められるのかを詳しく知りたい方は、以下の記事も参考になります。

▼データベースエンジニアを目指すなら受けたい データベーススペシャリスト試験

https://envader.plus/article/224

9. エンベデッドシステムスペシャリスト試験

エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、機器や装置に組み込まれるシステムにおいて、ハードウェア特性を踏まえた設計・制御・最適化能力を評価する資格です。限られたリソースやリアルタイム性を考慮し、安定かつ効率的に動作する組み込みシステムを構築できるかが問われます。

将来の役割イメージ:

  • 組み込み・制御系システムの設計を担う立場
  • ハードウェアとソフトウェアをつなぐ専門ポジション
  • 高い信頼性が求められる製品開発を支える役割

関連記事で詳しく知る:

エンベデッドシステムスペシャリスト試験の特徴や、学習のポイントを詳しく知りたい方は、以下の記事も参考になります。

▼効率的な勉強法は?エンベデッドシステムスペシャリスト試験

https://envader.plus/article/257

資格取得とあわせてLinuxの知識を

正解!の快感が、あなたの指にLinuxを刻む

資格取得はゴールではなく、キャリアを前に進めるための手段です。エンジニアとしての基礎力を高めるうえで、Linuxの知識をプラスすれば、活躍できるフィールドはさらに広がります。

今年こそLinuxスキルの習得を一つの目標に、あなたのキャリアをさらなる高みへ。

Linuxを学べるエンベーダーの学習ページへ

エンジニアとしての将来ありたい姿へ

IPAの高度資格は、単に難易度が高い資格ではなく、「どんな役割を担いたいか」によって価値が変わる資格です。

本記事では、将来のキャリア別に9つの高度資格を整理し、それぞれが実務でどのような立場につながるのかを紹介してきました。まずは、自分が進みたい方向性を明確にすることが第一歩です。

資格選びが、あなたのキャリアを考えるきっかけになれば幸いです。

【番外編】USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話

IT未経験者必見 USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話

プログラミング塾に半年通えば、一人前になれると思っているあなた。それ、勘違いですよ。「なぜ間違いなの?」「正しい勉強法とは何なの?」ITを学び始める全ての人に知って欲しい。そう思って書きました。是非読んでみてください。

「フリーランスエンジニア」

近年やっと世間に浸透した言葉だ。ひと昔まえ、終身雇用は当たり前で、大企業に就職することは一種のステータスだった。しかし、そんな時代も終わり「優秀な人材は転職する」ことが当たり前の時代となる。フリーランスエンジニアに高価値が付く現在、ネットを見ると「未経験でも年収400万以上」などと書いてある。これに釣られて、多くの人がフリーランスになろうとITの世界に入ってきている。私もその中の1人だ。数年前、USBも知らない状態からITの世界に没入し、そこから約2年間、毎日勉学を行なった。他人の何十倍も努力した。そして、企業研修やIT塾で数多くの受講生の指導経験も得た。そこで私は、伸びるエンジニアとそうでないエンジニアをたくさん見てきた。そして、稼げるエンジニア、稼げないエンジニアを見てきた。

「成功する人とそうでない人の違いは何か?」

私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。

比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。

多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、

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エンベーダー編集部

エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。

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