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2023.09.29

データベースエンジニアを目指すなら受けたいデータベーススペシャリスト試験

データベースペシャリスト試験は、データベースエンジニアを目指すならぜひ挑戦したい資格の1つです。国家資格なので、取得することで大きなメリットがあります。

ですが、初めて挑戦する方からすると、「どんな試験なのか知っておきたい」と思いますよね。

そこで今回は、データベースペシャリスト試験について解説します。データベースペシャリスト試験は、IT系の資格でもトップクラスの難易度を誇る試験です。

合格するために知っておきたい試験の概要はもちろん、対策・勉強法や取得後のキャリア展望まで紹介しています。

データベースペシャリスト試験を受けようと考えているエンジニアの方は、必見です。

データベースペシャリスト試験の概要

データベースペシャリスト試験は、データベースに関係する固有技術の専門家として、情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守への技術支援ができる証となる資格です。

IPAが主催する国家資格であり、データベースに関係する様々な知識を問われます。

試験は午前と午後の2回に分けて行われ、以下のスケジュールで進みます。

時間帯試験時間出題形式出題数と解答数
午前Ⅰ9:30~10:20(50分)多肢選択式(四肢択一)出題数:30問 解答数:30問
午前Ⅱ10:50~11:30(40分)多肢選択式(四肢択一)出題数:25問 解答数:25問
午後Ⅰ12:30~14:00(90分)記述式出題数:3問 解答数:2問
午後Ⅱ14:30~16:30(120分)記述式出題数:2問 解答数:1問

年に1度、秋期(10月)にのみ実施されている試験です。

ビッグデータ時代に必須の資格

データベースペシャリスト試験は、膨大なデータを管理している方や、データ分析をしている方にオススメの資格です。データベースエンジニアやインフラ系エンジニアを目指すなら、最適な資格と言えます。

IT技術の発達によってサービスが増え、取り扱うデータが増えています。ビッグデータをはじめ、データは非常に高い価値を持つ資源です。

データスペシャリストを取得することで、ビッグデータ時代に必須の人材となれるでしょう。

最高難易度のレベル4

データベースペシャリスト試験は、最高難易度のレベル4に位置する試験です。IPAが定めるレベル区分で最上位に位置しています。

合格率も15%前後と低く、容易に突破できない資格となっています。IPAの統計資料では、直近5年間は以下のような推移です。

受験者数合格者数合格率
平成30年度春期11,116人1,548人13.9%
平成31年度春期11,066人1,591人14.4%
令和2年度10月6,536人1,031人15.8%
令和3年度秋期7,409人1,268人17.1%
令和4年度秋期8,445人1,486人17.6%

データベースペシャリスト試験の合格要件

データベーススペシャリスト試験は、難易度もさることながら試験範囲も広く設定されています。試験では以下の内容を問われるため、網羅的に勉強しなければなりません。

  • データベースシステムの企画・要件定義・開発
  • データベースの運用・保守
  • データベース技術

データベースに関する知識が全般的に必要です。詳しい内容はIPAの試験要項にまとめられているので、そちらをご覧ください。

企画から保守・運用に至るまで、様々な知識を身につけなければいけないため、独学だと半年~1年程度の勉強は必要でしょう。

また、午前Ⅰ・Ⅱ、午後Ⅰ・Ⅱの全ての試験で60点以上を取らなければいけない点も重要です。各試験の得点が基準点に達しない場合、その後に行われた試験の採点はされずに不合格となります。

後で挽回ができない、厳しい合格要件です。

データベースペシャリスト試験の対策・勉強方法

データベーススペシャリスト試験は、データベースに関する知識を全般的に問われる試験です。合格するためには、広く深く勉強しなければなりません。

中でも気をつけたいのが、記述試験となる午後の部です。午前の部と比べて問題数が非常に少ないのですが、以下の能力を問われます。

  • 短時間での長文読解能力
  • 短い文字数で簡素に解答する能力
  • 実務対応能力

午後の部は実務で扱う内容が中心となっているため、事象を理解し、どう対処するかを解答しなければいけません。

IPAが配布している過去問を何度も解いて、問題に慣れていきましょう。試験問題のパターンさえつかめれば、本番でも緊張せずに解答できます。

過去問は公式サイトにある

データスペシャリスト試験の過去問は、IPA公式サイトにあります。挑戦する際は、過去問を繰り返し解いていきましょう。

また、参考書は多くの出版社から出版されています。基礎的な部分から学びたい場合は、まず参考書を使って理解度を深め、その後に問題集や過去問でアウトプットする方法がオススメです。

王道の方法ですが、難易度が高いのもあって最も取り組みやすい対策でもあります。挑戦できると確信できたら、試験に申し込みましょう。

データベースの基礎から学びたい方は、楽しみながら知識が身につくEnvaderがオススメです。試験勉強は、理解するまでが最も時間がかかるので、ゲーム感覚で学べるEnvaderは本を読むより楽しんで成長できます。ぜひ体験してみてください。

データベースペシャリスト試験の資格の価値は高い

データベーススペシャリスト試験は、取得する価値の高い資格と言えます。特に以下の点でメリットを感じられるでしょう。

  • データベースに関する知識・実力を客観的に証明してくれる
  • 自分の市場価値を高められる
  • 資金手当や報奨金がもらえる
  • 試験の一部免除を受けられる
  • キャリアアップに有効

データベーススペシャリストは国家資格です。取得すると自分の市場価値を高められるのはもちろん、企業によっては資金手当や報奨金がもらえることも。

データベースを専門に扱うエンジニアとしてキャリアアップ・キャリアチェンジも可能です。難易度が高いからこそ、それに見合う価値のある資格と言えます。

データベースペシャリスト試験を取得後のキャリア展望

データベーススペシャリスト試験を取得した後は、データベースに関係するキャリアを展望すると良いでしょう。せっかく身につけた知識を使わない手はありません。

企業にとってデータは必要不可欠です。データの無い企業戦略が無いほど、あらゆる場面で活用されています。そのため、取得後は以下の点で期待できます。

  • 需要が高まっている
  • 将来性は明るい

需要が高まっている

データベーススペシャリストの価値は高まっています。ビッグデータの活用をリードする人材として、多くの企業が求めているからです。

  • データベースエンジニア
  • データアナリスト
  • データサイエンティスト

以上のような様々な職種で高い需要が見込めます。データベースの資格に関してはベンダー資格という選択肢もありますが、データベーススペシャリスト試験のような汎用性があまりありません。

データベースを体系的に学び、汎用性の高い人材としての価値を高めるのなら、データベーススペシャリスト試験の取得は、大きな強みとなるでしょう。

将来性は明るい

データベーススペシャリスト試験を取得すると、データ分析やデータベース開発などといったデータベースに関する高度な技能を有している客観的な証明になります。

ビッグデータを使って様々な施策を打つようになった現代において、魅力的な人材です。好条件の転職が叶うのはもちろん、キャリアアップにも期待できるでしょう。

企業によっては資格手当や報奨金をもらえる可能性もあるため、自身の価値を上げる方法として、ぜひ挑戦してみてください。

IT技術の発展によってデータはますます重要になると予想できます。データベーススペシャリストを取得することによる将来性は、明るいと言えます。

データベースペシャリスト試験は取得メリットが大きい資格

データベーススペシャリスト試験は、データベースに関係する知識を問われる資格です。IPAが主催・所管し、難易度は最高レベルの4となっています。合格率が15%前後と、非常に難易度の高い試験ですが、取得すれば大きなメリットがある資格です。

データの重要性は、ますます高まっています。もはやデータ無しでは成り立たないほど、企業の活動に深く結びついています。データベーススペシャリスト試験を取得すれば、無くてはならない人材として活躍できるでしょう。

Envaderでは、エンジニア初学者に向けて無料で学べるコースを提供しています。ゲーム感覚で楽しく遊べるのが特徴です。データベースの基礎を気軽に学べるため、データベーススペシャリスト試験を目指そうと考えている方は、ぜひ1度遊んでみてください。

エンベーダー編集部

エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。

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