AWS Certified Data Engineer - Associate(DEA)は、AWSの新しい試験です。2023年11月27日からベータ版で配信されると公表されたため、知っている方も多いでしょう。
本格的に開始されるのが2024年4月からとあって、注目している方も多いはず。
そこで今回は、「AWS Certified Data Engineer - Associate」について解説します。今後、AWSクラウドに関する深い知識を証明し、データベース管理のスキルを所持している証として有効活用できる資格です。「取得するメリット」や「勉強方法」も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
AWS Certified Data Engineer - Associate(DEA)とは
画像引用:AWS Certified Data Engineer - Associate
AWS Certified Data Engineer - Associate(DEA)は、コアデータ関連のAWSサービスのスキルと知識やデータパイプラインの実装、問題のモニタリングとトラブルシューティングなどのスキルがあることを証明する資格です。
2023年11月27日~2024年1月12日にわたって、ベータ試験が開催されました。標準バージョンの試験は2024年3月から登録開始になるので、今から準備しておくと良いでしょう。
カテゴリ | Associate |
---|---|
試験期間 | 170分 |
試験形式 | 85問(択一または多肢選択) |
料金 | 75USD |
対面テストまたはオンラインテスト | Pearson VUE テストセンターまたはオンライン監督付き試験 |
対象言語 | 英語 |
出典:AWS Certified Data Engineer - Associate
※データはベータ版のものです。
試験概要
AWS Certified Data Engineer - Associate(DEA)は、AWS上でデータエンジニアリングスキルを扱えると証明する資格です。資格を取得することで、データの収集や蓄積、処理、分析に関する深い理解があると証明できます。AWSの各種サービスを利用してデータベースを設計、構築、維持する能力が評価されます。
AWSのデータ関連サービスに関連する資格を取得するのなら、ぜひ挑戦したい試験です。
出題範囲
AWS Certified Data Engineer - Associateは、以下の出題範囲で構成されています。
- データの取り込みと変換(全体の34%)
- データストアの管理(全体の26%)
- データ運用とサポート(全体の22%)
- データセキュリティとガバナンス(全体の18%)
これらの他、AWSサービスと機能についての知識も問われます。特にAWS Glueについて問われる内容が多いため、集中的にカバーしておいた方が良いでしょう。
合格難易度はアソシエイトレベル
合格難易度はアソシエイトレベルに設定されています。AWSのサービスに関する基本的な知識だけでなく、実践的な経験も必要になります。データエンジニアリングに関する実務経験があると、より有利に試験に臨めるでしょう。
Specialtyの入門編のような位置づけなので、比較的挑戦しやすい難易度です。公式ドキュメントや模擬試験を通じて、理解を深めておくと良いでしょう。
本試験は2024年4月から開始
AWS Certified Data Engineer - Associateは、2024年2月現在において、ベータ版が終了した段階です。本試験は2024年4月からと発表されています。3月から事前登録の受付が始まるため、受験を考えている方は登録も検討しておくと良いでしょう。
なお、本試験は4月からです。試験開始に向かって、今から勉強しておくとスムーズに挑戦できます。
AWS Certified Data Engineer - Associate(DEA)を取得するメリット3選
AWS Certified Data Engineer - Associate(DEA)を取得すると、以下のメリットを得られます。
- AWSクラウドについての知識を証明できる
- データベースに関する知識を身につけられる
- データベースエンジニアに近い領域の職業にも活かせる
AWSクラウドについての知識を証明できる
AWS Certified Data Engineer - Associate(DEA)資格を取得することで、AWSクラウドに関する知識を持っている証明になります。技術の発達によってクラウド技術をビジネスのあらゆる面で使うようになったらこそ、大きなアドバンテージです。
今後、AWSのデータ関連サービスに携わろうと考えている方は、取得しておくと有利に働くでしょう。
データベースに関する知識を身につけられる
AWS Certified Data Engineer - Associateを取得する中で、データベース設計や運用、最適化に関する実践的な知識を深められます。AWSの中でもETL関連のサービスを問われるためです。
データベースは、情報を管理し、アクセスするための基盤となります。知識を持っていると、あらゆるデータ関連職において活躍できるでしょう。
データベースに関する知識を身につけるという意味でも、AWS Certified Data Engineer - Associateを取得するメリットは大きいといえます。
なお、データベースエンジニア向けの他の資格を知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ確認してください。
https://envader.plus/article/128
データベースエンジニアに近い領域の職業にも活かせる
AWS Certified Data Engineer - Associate資格は、データベースエンジニアリングだけでなく、データサイエンスやビッグデータ分析など、関連する職業においても価値のある資格です。データを扱う幅広いプロジェクトにおいて、より信頼性の高い人材として活躍できるでしょう。
IDCによると、データに関する専門知識を持つ人材の需要は、年々高まっています。一方で、北米ではITリーダーの55%が、データエンジニアの職務に就くのが難しいと回答しているのが実状です。
AWS Certified Data Engineer - Associateを取得することで、データベースエンジニアに近い領域の職業にも活かせるチャンスを得られる点は、魅力といえるでしょう。
AWS Certified Data Engineer - Associate(DEA)の代わりに廃止される資格3選
AWS Certified Data Engineer - Associateは、2024年4月より始まる資格です。一方で、終了する資格ももあります。以下の3つです。
- AWS Certified Data Analytics - Specialty (DAS)
- AWS Certified Database - Specialty (DBS)
- AWS Certified: SAP on AWS - Specialty (PAS)
これらを所得していて有効な状態を維持したい場合は、終了前に受験しておく必要があります。気を付けましょう。
AWS Certified Data Engineer - Associate(DEA)取得に向けたオススメ勉強方法
AWS Certified Data Engineer - Associateは、2024年4月から開始される資格試験です。教材も限られているため、まずは以下の方法で勉強に取り組むと良いでしょう。
- 公式の「試験ガイド」で試験範囲をおさえる
- 出題メージを覚えておく
- 出題されるサービスを理解しておく
Step1.公式の「試験ガイド」で試験範囲をおさえる
AWS Certified Data Engineer - Associate(DEA)資格の取得を目指すなら、まず公式の試験ガイドを徹底的に理解するよう意識しましょう。試験の構造や出題範囲が記載されているため、学習内容がわかるためです。
どういった領域の問題が出るのかがわかれば、事前の対策もしやすくなります。まずは試験ガイドを読み込むところから始めましょう。
Step2.出題イメージを覚えておく
次に、出題形式や問題の傾向を把握します。オススメは、「AWS Certified Data Engineer - Associate 公式試験問題集」です。試験対策として活用できます。
ただし、問題集は英語版だけしか公開されていません。日本語版はないため、英語の読解力も必要です。
Step3.出題されるサービスを理解しておく
AWS Certified Data Engineer - Associate(DEA)では、AWSが提供する様々なサービスに関する知識が求められます。特に、データベースやストレージ、分析サービスなど、データエンジニアリングに直接関連するサービスの理解は必須です。
更に、試験範囲には他のAWSサービスが84種類も含まれています。公式ガイドを確認しながら、理解を深めていく必要があるでしょう。
AWS Certified Data Engineer - Associate(DEA)はデータエンジニアにオススメの資格
AWS Certified Data Engineer - Associate(DEA)は、2024年4月から開始される試験資格です。既にベータ版が実施され、多くの方が受けています。データエンジニアリングに関する知識を幅広く問われるため、データエンジニアを目指すのならぜひ取得しておきましょう。
ただし、まだ開始前とあって教材はそれほど多くありません。公式サイトには英語版がありますので、理解度を深めながら本試験の開始を待ちましょう。
【番外編】USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話
プログラミング塾に半年通えば、一人前になれると思っているあなた。それ、勘違いですよ。「なぜ間違いなの?」「正しい勉強法とは何なの?」ITを学び始める全ての人に知って欲しい。そう思って書きました。是非読んでみてください。
「フリーランスエンジニア」
近年やっと世間に浸透した言葉だ。ひと昔まえ、終身雇用は当たり前で、大企業に就職することは一種のステータスだった。しかし、そんな時代も終わり「優秀な人材は転職する」ことが当たり前の時代となる。フリーランスエンジニアに高価値が付く現在、ネットを見ると「未経験でも年収400万以上」などと書いてある。これに釣られて、多くの人がフリーランスになろうとITの世界に入ってきている。私もその中の1人だ。数年前、USBも知らない状態からITの世界に没入し、そこから約2年間、毎日勉学を行なった。他人の何十倍も努力した。そして、企業研修やIT塾で数多くの受講生の指導経験も得た。そこで私は、伸びるエンジニアとそうでないエンジニアをたくさん見てきた。そして、稼げるエンジニア、稼げないエンジニアを見てきた。
「成功する人とそうでない人の違いは何か?」
私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。
比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。
多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、
エンベーダー編集部
エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。
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