近年のビジネス環境において、データの重要性は非常に高まっています。企業はデータを基にした意思決定を行い、競争優位性を確保しようとしています。
データに関する知識を求められるケースも増え始めており、資格の取得を考えている方も多いでしょう。Professional Data Engineerは、データエンジニアを目指すなら、ぜひ取得しておきたい資格の1つです。
資格を取得すれば、データエンジニアリングの分野で高い専門性を持っていることを証明できます。
今回は、そんなProfessional Data Engineerについて解説します。試験概要はもちろん、初学者の方が取得するメリットや勉強方法についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
Professional Data Engineerとはデータエンジニアにオススメの資格
画像引用:Professional Data Engineer
Professional Data Engineerは、Google Cloudが認定している試験です。データ処理システムと機械学習モデルを構築し、データ収集と分析を行い、その結果に基づいた意思決定ができる能力を証明する資格となっています。
データエンジニアになるのなら、ぜひ取得しておきたい資格です。初学者の方は、ぜひ挑戦してみましょう。
試験概要
Professional Data Engineerは、データエンジニアリングの知識とスキルを証明する資格です。受験資格もないため、比較的受けやすい分類に入ります。
テストセンターとオンライン、どちらの試験にも対応している点も嬉しいポイントです。ただし資格の有効期間は2年間しかないため、定期的に受けなければいけない点には、注意しましょう。
試験時間 | 2時間 |
---|---|
試験形式 | 多肢選択式:50問~60問 |
言語 | 英語、日本語 |
受験資格 | なし |
受験場所 | 遠隔監視のオンライン試験 |
テストセンターによる会場試験 | |
推奨される経験 | データサイエンティストの経験3年以上 |
Google Cloudを使用した経験1年以上 | |
資格の有効期間 | 2年間 |
※再認定試験は、有効期限切れになる60日前から受けられる |
出題範囲
Professional Data Engineerの出題範囲は広く、以下の分野の知識が問われます。
- データ処理システムの設計(試験の約22%)
- データの取り込みと処理(試験の約25%)
- データの保存(試験の約20%)
- 分析用データの準備と使用(試験の約15%)
- データワークロードの管理と自動化(試験の約18%)
出典:「Professional Data Engineer」認定試験ガイド
データの処理や分析、クラウドサービスを利用したデータ管理まで含まれます。データベースに関する網羅的な知識が問われます。
難易度
Professional Data Engineerの試験難易度は高めです。広い出題範囲と実践的な知識を求められるため、合格するのは簡単ではありません。
その証拠として、推奨する経験として以下が記載されています。
- データサイエンティストの経験が3年以上
- Google Cloudを使用した経験が1年以上
データサイエンティスト経験者にとっては、それほど難しい難易度ではないでしょう。ですが、未経験者や初学者が挑戦するには、高い難易度です。
受講料は200ドル
Professional Data Engineer資格試験の受講料は200ドルです。決して安い金額ではありません。挑戦する際は、合格できる自信をつけてからにしましょう。
資格も2年で効果が切れるため、定期的に試験を受けて更新し続ける必要があります。取得時はもちろん、更新時にも費用がかかる資格だと認識しておいてください。
Professional Data Engineerを初学者が取得するメリット4選
Professional Data Engineerは初学者が取得すると、様々なメリットを得られます。特に以下の4点は重要なので覚えておきましょう。
- スキルアップができる
- 年収アップに期待できる
- 就職や転職で有利になる
- 客観的な能力の証明になる
スキルアップができる
Professional Data Engineerの資格取得を目指す中で、データエンジニアに関するスキルを大きく向上できます。データの収集や加工、分析に関する実践的な知識と技術を身につけられるためです。
クラウド上でのデータ管理や、ビッグデータ技術の適用方法など、現場で直接役立つスキルを習得できる点は、非常に大きいメリットといえます。挑戦しながらキャリアアップも可能でしょう。
年収アップに期待できる
Professional Data Engineerの資格を取得すると、年収アップの可能性があります。データエンジニアとしての知識を客観的に証明できるためです。企業によっては手当をもらえたり、より良い給与条件を提示されたりするでしょう。
年収アップに期待できる点も、Professional Data Engineerを取得するメリットの1つです。
就職や転職で有利になる
Professional Data Engineerを取得していると、就職や転職市場で大きなアドバンテージになります。データ関連の職種において高い専門性を有していると、企業に認識されるためです。選考過程で有利に働くでしょう。
特に近年は、データが重要であると多くの企業が知っています。強力なアピールポイントとして、就活・転職市場で使えます。
客観的な能力の証明になる
Professional Data Engineerは、データに関する能力を客観的に証明する資格です。これからエンジニアを目指す初学者がキャリアを積むうえで、非常に重要な要素になります。
特にデータエンジニアを目指すのであれば、取得しておいて損はありません。今後のキャリアのためにも取得するメリットは非常に大きいといえるでしょう。
初学者がProfessional Data Engineer合格するための勉強方法
Professional Data Engineerを取得するには、計画を立てて勉強する方法が最も近道です。以下の手順で進めてみましょう。
- 教材を読み込む
- Google公式の講座を受ける
- 納得がいくまで模擬試験を解く
Step1.教材を読み込む
Professional Data Engineer資格の勉強は、まず教材を読むところから始めましょう。オススメの教材は、以下です。
- 書籍
- ブログ
特に、Google Cloudの教材は試験との相性が良いため、目を通しておきましょう。書籍ではカバーできない部分は、技術ブログや現役エンジニアが発信しているブログなどのメディアで補完してください。
まずは、基本的な知識を身につけましょう。
Step2.Google公式の講座を受ける
次に、Googleが「cousera」に契約し、Google Cloudが提供している「Data Engineering, Big Data and ML on Google Cloud 日本語版」を受講しましょう。
字幕にはなりますが日本語で体系的に学べるため、理解しやすい講座です。Googleが提供しているため、「Googleが考えるベストプラクティス」を身につけられます。
非常に有益なので、必ず受けておきましょう。
Step3.納得がいくまで模擬試験を解く
最後に、実際の試験に備えて、模擬試験を繰り返し解きます。オススメはUdemyの「【最短攻略】Google Cloud 認定 Professional Data Engineer 模擬問題集」です。各問題に解説がついているので、理解しながら進められます。スマートフォン用のアプリもあるため、隙間時間を使える点もポイントです。
模擬試験を繰り返し解き、大丈夫だと自信がついたら本試験に挑戦しましょう。
Professional Data Engineerはデータエンジニアを目指すなら必要な資格
Professional Data Engineerは、Google Cloudが認定している試験です。取得することで、データに関する深い知識を持っている証明になります。データエンジニアになるのなら必須の資格といって良いでしょう。
ただし出題範囲は広く、簡単に合格できるものではありません。初学者の方が挑戦するには、難しい試験です。
取得するメリットは非常に大きいので、今回紹介した試験対策を参考に、ぜひ挑戦してみてくださいね。
【番外編】USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話
プログラミング塾に半年通えば、一人前になれると思っているあなた。それ、勘違いですよ。「なぜ間違いなの?」「正しい勉強法とは何なの?」ITを学び始める全ての人に知って欲しい。そう思って書きました。是非読んでみてください。
「フリーランスエンジニア」
近年やっと世間に浸透した言葉だ。ひと昔まえ、終身雇用は当たり前で、大企業に就職することは一種のステータスだった。しかし、そんな時代も終わり「優秀な人材は転職する」ことが当たり前の時代となる。フリーランスエンジニアに高価値が付く現在、ネットを見ると「未経験でも年収400万以上」などと書いてある。これに釣られて、多くの人がフリーランスになろうとITの世界に入ってきている。私もその中の1人だ。数年前、USBも知らない状態からITの世界に没入し、そこから約2年間、毎日勉学を行なった。他人の何十倍も努力した。そして、企業研修やIT塾で数多くの受講生の指導経験も得た。そこで私は、伸びるエンジニアとそうでないエンジニアをたくさん見てきた。そして、稼げるエンジニア、稼げないエンジニアを見てきた。
「成功する人とそうでない人の違いは何か?」
私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。
比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。
多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、
エンベーダー編集部
エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。
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