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2023.08.25

エンジニア初学者が公式ドキュメントを読む必要性

エンジニア初学者の中には、公式ドキュメントを読もうと考えている方が良くいます。実際、公式ドキュメントには必要な情報があるため、非常に有益です。一方で、公式ドキュメントを読むのが面倒・手間と感じる方もいます。

結論から言えば、公式ドキュメントはエンジニア初学者の方に活用を推奨したい資料の1つです。あるなしでは大きく異なります。

今回は公式ドキュメントを、エンジニア初学者の方が読む必要性について解説します。どうしても読む気になれない原因と解消方法についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

なお、技術者ブログについて知りたい方は、以下の記事もオススメです。

https://envader.plus/article/186

公式ドキュメントとは最も信頼できる資料のこと

公式ドキュメントを読む必要性を知る前に、まずは公式ドキュメントについて知っておきましょう。

IT分野における公式ドキュメントとは、その技術の開発者自身が利用者に向けて書いたドキュメントのことです。つまり、最も信頼できる資料とも言えます。制作者本人が書いた説明書と考えれば、わかりやすいでしょう。

開発者にとって、自分が生み出した技術が多くの人に利用されるのは嬉しいものです。そのため、公式ドキュメントは強い熱意を持ってわかりやすく記載されています。

問題解決のための第一資料として、公式ドキュメントは非常に価値があります。

エンジニア初学者が公式ドキュメントを読む必要性

エンジニア初学者は、技術者ブログよりも先に公式ドキュメントを読むようにしましょう。それには以下の3つの理由が関係しています。

  • 必ず正しいことが書かれている
  • 情報が網羅されている
  • 公式が推奨する方法やサンプルが豊富

必ず正しいことが書かれている

大前提として、公式ドキュメントには必ず正しいことが書かれています。開発者が記載しているのですから、当然といえば当然です。上手く動かないプログラムがあったとしても、公式ドキュメントを調べたら必ず正解にたどり着けます。

信頼性という意味では、他の情報の追随を許しません。バージョンが変更されたとしても、ほとんどの場合において最新の方法が記載されています。

エンジニア初学者の方にとって、必ず正しいことが書かれている資料は重要です。公式ドキュメントを読む必要性は極めて高いと言えます。

情報が網羅されている

情報が網羅されている点も、エンジニア初学者の方が公式ドキュメントを読む必要性の1つです。知らなかった情報まで見られ、新しい発見ができます。

技術ブログで大丈夫だと感じる方もいるでしょうが、情報が限定的という注意点があります。執筆した人の課題に対応する問題を紹介しているからです。多くの人の悩みを解決するものではありません。

一方で、公式ドキュメントは網羅的に情報を記載しています。技術ブログでは掲載していなかった内容までフォローしてくれているのです。

エンジニア初学者が公式ドキュメントを読めば、網羅的な情報に触れられるため、非常に勉強になります。必要性は極めて高いと言えるでしょう。

公式が推奨する方法やサンプルが豊富

公式ドキュメントには、公式が推奨する方法やサンプルが豊富に記載されています。自分でコードを作ることが難しいと感じているエンジニア初学者にとって、非常に有益な情報です。

公式ドキュメントに記載されているコードは、必ず動きます。その性質を利用して、以下のような使い方もできます。

  1. サンプルコードをコピペして実行してみる
  2. サンプルコードの値を自分で変化させて挙動を確認する
  3. 公式ドキュメントに記載されている他の引数も入れて挙動を確認する

エンジニア初学者の方にとって、手を動かして実践することは何よりの勉強です。公式ドキュメントを利用することで、公式が推奨する方法を学べ、理解を深められます。

そうした点からも、公式ドキュメントは初学者にとって非常に有益と言えます。

エンジニア初学者が公式ドキュメントを読めない原因

公式ドキュメントはエンジニア初学者にとって読む必要性の高い資料です。一方で、読めないと思ってしまう原因もあります。特に以下の点でつい読まなくなってしまうため、注意しましょう。

  • 公式ドキュメントを読む必要性を感じられない
  • 英語が読めない
  • 全体像を理解していない
  • 公式ドキュメントを読む時間がない
  • 情報が古くなりがち
  • 問題から検索するのが難しい

公式ドキュメントを読む必要性を感じられない

公式ドキュメントを読まない理由として、そもそも読む必要性を感じられないという理由があります。技術的な記事がブログなどで発信されているためです。そこから情報を取ればいい、という考え方になります。

一理ありますが、「日本語で書かれたものは二次資料になる」という点は理解しておく必要があります。記事を書く人間の裁量によっては、以下の点に気をつけなければいけません。

  • 情報が古い
  • 間違っている情報を掲載している

信頼性に欠ける情報なのです。大学での卒論や研究がそうであるように、重要視されるのは一次情報であって二次情報以下は資料としての信頼性に欠けます。

エンジニアとして円滑に仕事を進めるのであれば、一次資料にこだわらなければいけません。公式ドキュメントを読む必要を感じられないというのは、資料の重要性を理解していない理由だと言えます。

英語が読めない

公式ドキュメントは英語で書かれています。そのため、英語が読めないという理由で読む必要がないと判断される場合があります。

根本的に解決するのなら英語力を上げるしかありません。また、英語力を上げたとしても個人差があるため、万人に通用する方法かと言うと難しい部分です。

海外も視野に入れるのでしたら公式サイトを読むついでに読解力を磨くと良いでしょう。難しい場合は、翻訳ツールを使う方法が一般的です。

公式ドキュメントで使われる英語は簡単なレベルなため、翻訳ツールでも違和感なく日本語に変換してくれます。

英語が読めない方は、翻訳ツールを導入し公式ドキュメントを読むようにしましょう。

全体像を理解していない

全体像を理解していないために、公式ドキュメントを読む気が起こらなくなることがあります。急に本題に入っているため、頭が理解できないことから起こります。

公式ドキュメントを読む前に、まず以下の情報をインプットしておくと良いでしょう。

  • なぜ作られたのか
  • 何をするものなのか
  • 言語・フレームワーク・ライブラリでできること
  • 使ったときのメリット

こうした情報を事前に知っておくと、理解度が深まります。実際に手を動かす際にも感覚を掴みやすくなるでしょう。

公式ドキュメントでわからない部分があれば、日本語の記事や資料を参考にしてみてください。理解力を深める手助けという点で、非常に有用です。

全体像を理解しないと公式ドキュメントへの解像度が下がるため、いきなり公式ドキュメントに手をつけるのは止めておきましょう。

公式ドキュメントを読む時間がない

公式ドキュメントを読む時間がないため、読む必要性を感じられないと判断するケースもあります。仕事をしていると、よりそう思ってしまう方も多いでしょう。

しかし、時間に追われていてはエンジニアとして成長できません。「時間がない」は最も使いやすい言い訳です。多くの人が使っています。結果、多くの人が成長できないままです。

エンジニア初学者の方は、何よりも学ぶための時間を確保しなければいけません。知識・スキルを向上させるためには時間が何よりも大切です。公式ドキュメントで知識を身につければ、結果的に多くの時間を節約することにも繋がります。

公式ドキュメントを読む時間がないと判断するのではなく、読む時間を積極的に作って読むようにしましょう。

情報が古くなりがち

公式ドキュメントはメンテナンスが必要です。メンテナンスが間に合っていない場合、古くなってしまいがちな面があります。特に、長い間更新されていない公式ドキュメントは読まれなくなる理由の1つです。

しかし公式ドキュメントを解説したブログ記事があったとしても、正確性については疑問が残ります。結果、アップデートを待つしかないのが実状です。

公式ドキュメントを最新に保つにはマンパワーが必要なため情報が古くなりがちな点は、読まなくなる理由として納得できます。自分から訂正していくなど、使用者側からアクションをする必要があるでしょう。

問題から検索するのが難しい

公式ドキュメントは、問題から検索するのが難しいというデメリットがあります。問題に直面したとしても、直接解決できる方法が記載されていることが稀なのです。理由は以下の2つに起因します。

  • 特定のドキュメントだけで網羅しきれない
  • 問題解決で重要なのは解決するためのヒント

開発環境は一人ひとり異なります。その全てを想定して網羅することは不可能です。結果、解決の糸口になるようなヒントが掲載されるだけに止まります。

しかし問題に直面したエンジニア初学者にとって、最も欲しいのは解決策です。結果、参考になるのが公式ドキュメントではなく個別に解説したブログ記事になります。

このような流れから、公式ドキュメントを読まなくなっていきます。公式ドキュメントと技術ブログは狙っているターゲットが異なるため、上手く使い分けていきましょう。

エンジニア初学者が公式ドキュメントを読むときに活用したいツール

エンジニア初学者にとって公式ドキュメントは非常に参考になる資料です。一方で、英語で書かれていることもあって読むのが難しいと感じることも多いでしょう。

その場合は、翻訳ツールを使うのがオススメです。特に以下の2つは使いやすいため、インストールしておくと便利です。

Google Chromeの拡張機能なので、インストールすれば使えます。近年は翻訳ツールの精度も上がっていることから、おかしな日本語訳になることはまずありません。

英語力に不安のある方は、翻訳ツールを活用して公式ドキュメントを読んでいきましょう。

エンジニア初学者は公式ドキュメントを必ず読もう

エンジニア初学者にとって公式ドキュメントは有益な情報の宝庫です。開発者が記載していることから正確な情報を網羅的に取得できます。公式が推量するサンプルコードまであるため、勉強としても使えます。

一方で、全て英語で記載されているなど「読まなくなるための理由」も多いのが公式ドキュメントです。まずは翻訳ツールを活用し、しっかり読み込んでいきましょう。

参考記事

https://blog.kikagaku.co.jp/official-document-merit

https://zenn.dev/qnighy/articles/b39ff132777758

https://qiita.com/hiraike32/items/f0a211cceb0ecc516b6c

【番外編】USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話

IT未経験者必見 USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話

プログラミング塾に半年通えば、一人前になれると思っているあなた。それ、勘違いですよ。「なぜ間違いなの?」「正しい勉強法とは何なの?」ITを学び始める全ての人に知って欲しい。そう思って書きました。是非読んでみてください。

「フリーランスエンジニア」

近年やっと世間に浸透した言葉だ。ひと昔まえ、終身雇用は当たり前で、大企業に就職することは一種のステータスだった。しかし、そんな時代も終わり「優秀な人材は転職する」ことが当たり前の時代となる。フリーランスエンジニアに高価値が付く現在、ネットを見ると「未経験でも年収400万以上」などと書いてある。これに釣られて、多くの人がフリーランスになろうとITの世界に入ってきている。私もその中の1人だ。数年前、USBも知らない状態からITの世界に没入し、そこから約2年間、毎日勉学を行なった。他人の何十倍も努力した。そして、企業研修やIT塾で数多くの受講生の指導経験も得た。そこで私は、伸びるエンジニアとそうでないエンジニアをたくさん見てきた。そして、稼げるエンジニア、稼げないエンジニアを見てきた。

「成功する人とそうでない人の違いは何か?」

私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。

比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。

多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、

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エンベーダー編集部

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