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2023.03.27

エンジニアが重視すべき各種セキュリティ資格

IT技術が進歩し、ITインフラが急速に発展する昨今。セキュリティ対策は企業にとって必須となっています。

エンジニアにとっても同様で、セキュリティ面の対応を求めることが多くあります。そんな時に取得しておきたいのが、セキュリティ資格です。

資格を持っていることで、従事者の知識レベルの証明を果たしてくれます。

今回はエンジニアなら取っておきたいセキュリティ資格について解説します。

エンジニアにとってセキュリティ資格は重要

エンジニアにとってセキュリティ資格は重要です。資格を身につける過程で得た知識が提案に使えるのに加え、企業内部での評価にもつながります。手当にも影響することもあるでしょう。

そんなセキュリティ資格が重視されている背景には、以下の2つの理由が挙げられます。

  • セキュリティ強化が求められている
  • キャリアアップとして使える

セキュリティ強化が求められている

ITインフラが整備された現代において、ITを利用した企業活動は不可欠です。便利になった反面、自社が持つ個人情報や機密情報を守るための対策が求められています。

サイバー攻撃の数が急速に増加している背景から、悪意のある攻撃からデータを守る重要性が増しています。企業にとって、セキュリティ強化は喫緊の課題なのです。

そのためにもセキュリティに関する知識を有している人材が求められています。

キャリアアップとして使える

セキュリティ強化が求められ始めたことから、キャリアアップの方法としてもセキュリティ資格が使えます。

国内企業にはそこまで浸透していませんが、グローバル企業は別です。セキュリティ関連の業務を行う上で、資格を持っているかどうかを問われます。

この流れは国内企業にも波及すると予測できるため、セキュリティ資格を取得して損はありません。キャリアアップはもちろん、転職時にも有利になるでしょう。

セキュリティ資格を取得しておくと、将来的にも役に立ってくれます。

セキュリティ資格の種類

一口にセキュリティ資格といっても、その種類は3つに分けられます。主催者の違いによって分けられているため、どれが良い悪いかは特にありません。必要な資格を取るようにしましょう。

  • 国家資格
  • 公的資格
  • 民間資格

国家資格

国家資格は、その名の通り国が主催者となって認定する資格です。難易度の高い資格が多く、合格率も低い傾向にあります。

情報セキュリティ資格の面では、以下の2つが代表格です。

  • 情報セキュリティマネジメント資格
  • 情報処理安全確保支援士試験

合格することで、国のお墨付きをもらう形になります。資格によっては取得後の講習が必要なこともあるため、継続的に学ぶ姿勢も求められる資格です。

公的資格

公的資格は、各種協会が主催する資格です。一般財団法人とついている資格が当てはまります。国家資格と民間資格の中間に位置し、知名度の高い資格が多くあります。

国家資格ではないものの、文部科学省・経済化学賞などの省庁や大臣が認定している点も特徴です。

公的資格の中には国家資格の受験要件となっているものもあるため、取得したい資格から逆算して考えると良いでしょう。

民間資格

民間資格は、様々な機構や民間企業が主催している資格です。ベンダー資格とも呼ばれています。

専門性が高く、グローバルで通用する資格が多いことが特徴です。民間企業で提案している製品に特化した資格などもあるため、目的別に選択できます。

3種類の資格の中では、もっとも選びやすく挑戦しやすい資格と言えるでしょう。

セキュリティエンジニア向けのオススメの資格

セキュリティ資格には複数の資格があります。セキュリティエンジニアを目指す場合、どの資格に挑戦すればいいのかわからないという方も多いでしょう。

ここからは、セキュリティエンジニア向けのオススメの資格を紹介します。

資格名種類合格率難易度
情報セキュリティ管理士公的資格49.6%★★☆☆☆
情報セキュリティマネジメントメント国家資格49.4%★★★☆☆
CompTIA Security+公的資格非公開★★★☆☆
シスコ技術者認定民間資格非公開★★★☆☆
公認情報セキュリティマネージャー(CISM)公的資格非公開★★★★☆
情報処理安全確保支援士国家資格19.1%★★★★★

情報セキュリティ管理士

情報セキュリティ管理士は、企業の情報セキュリティに関する総合的な知識を求められる公的資格です。

合格率も493.6%と比較的高く、IT専門職以外にも総務などにもオススメできる資格となっています。認定された場合、有効期限は2年間と少し短く設定されています。

  • オンライン受験
  • 会場受験
  • CBT受験

以上に対応しており、受験しやすい点も特徴です。最初の1歩として挑戦してみると良いでしょう。

情報セキュリティマネジメント

情報セキュリティマネジメントは、セキュリティ関連資格の入門編に位置付けられている国家資格です。業界・職種を問わず、個人情報を取り扱うのならまず取得したい資格となっています。

国家資格ですが合格率が49.4%と比較的高く、挑戦しやすい点も特徴です。

情報セキュリティマネジメントに関して、情報システムの企画・開発・運用時のセキュリティ確保の知識が求められます。

セキュリティエンジニアなら、とりあえず取っておくレベルの資格です。

CompTIA Security+

画像引用:CompTIA Security+公式サイト

CompTIA Security+は、CompTIAが主催する公的資格です。セキュリティ関連では有名な国際基準資格であり、エントリーレベルのセキュリティスキルと知識を持っている証明になります。

  • システム
  • ネットワーク
  • デバイス

取得することで、これらのセキュリティを適切に確保し、導入から保守までカバーできます。その信頼性は非常に高く、アメリカ国防省の情報セキュリティに関わる人間には取得が義務付けられているほどです。

シスコ技術者認定

シスコ技術者認定は、シスコシステムズが主催する民間資格です。ネットワークエンジニアとしての技能を認定する資格として、世界的に認知されています。

また、難易度が以下の5つのレベルに分けられている点も特徴です。

  • エントリー
  • アソシエイト
  • プロフェッショナル
  • エキスパート
  • アーキテクト

更に8つの分野に分けられており、自身が希望する試験を受けることとなります。セキュリティ関連の資格を中心に受けると良いでしょう。

自分のレベルに合わせた試験から挑戦してみてくださいね。

公認情報セキュリティマネージャー(CISM)

公認情報セキュリティマネージャーは、ISACAが主催する公的資格です。情報セキュリティに関する資格として国際的に広く認知されています。情報セキュリティ管理経験者のみを対象としているため、誰でも受けられるわけではありません。

資格を取得するには、受験に合格するだけでなく、情報セキュリティに関する5年以上の経験を有していなければなりません。

その他にも、ISACAの定めた職業倫理規定を守ることも必要です。

取得するには、非常にハードルの高い資格と言えます。

情報処理安全確保支援士

情報処理安全確保支援士は、IPAが主催する国家資格です。合格率が19.1%と非常に低い資格となっています。

サイバーセキュリティに関する相談・アドバイスができ、必要に応じて現状の調査・分析ができるレベルの知識が求められます。端的に言えば、サイバーセキュリティのスペシャリストを目指す資格です。

合格率は非常に低いのですが、高度なセキュリティエンジニアを目指すのであれば、ぜひ取っておきたい資格となっています。

セキュリティ資格は今後ますます求められる資格

セキュリティ資格は、ITインフラが整備されている現代において必要な資格です。膨大な個人情報と機密情報を扱う企業にとって、サイバー攻撃からいかに身を守るかが課題となっています。資格を持っている意味は大きいと言えるでしょう。

セキュリティに関する資格は様々なものがありますが、資格の種類を問わず使えるものばかりです。中にはグローバル水準のものもあるため、将来像を見据え挑戦してみてくださいね。

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「フリーランスエンジニア」

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「成功する人とそうでない人の違いは何か?」

私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。

比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。

多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、

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エンベーダー編集部

エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。

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