プログラミング学習を独学でしようと考えているエンジニア初学者の方は多くいます。お金もかからず自分のペースで学べるため、非常に魅力的な方法です。
一方で、本当に独学で身につくのか不安になりますよね。
結論から言えば、プログラミング学習は独学でも実践レベルのスキルが身につきます。ただし、継続できればの話です。
今回はエンジニア初学者の方に向けて「プログラミング学習を独学でする方法」を解説します。他にも「学習の流れ」や「独学で必要なスキル」「スクールとの比較」も紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
プログラミング学習は独学できる
プログラミング学習は、難しいというイメージが先行しています。未経験者や初学者の方だと、特にそう感じる傾向にあります。
ですが、プログラミング学習は独学で十分です。計画を立てて進めれば、誰でも実践レベルの知識・スキルを身につけられます。
特に重要なのが、「必要なものの準備」と「勉強時間の確保」です。学校での勉強と同じような感覚で学ぶことさえできれば、難しくありません。
しっかり確保できるのであれば、スクールに通わずともプログラミング学習は独学でも可能なのです。
プログラミング学習を独学でする前の準備
プログラミング学習を独学でする前に重要なのが準備です。準備が9割とも言われるように、何事も準備で全てが決まります。学習でも同じです。
独学でプログラミング学習をする場合、以下の2つは必ず準備しましょう。
- 必要なものを準備する
- 独学で身につける時間を設定する
必要なものを準備する
まず、プログラミング学習に必要なものを準備します。環境にもよりますが、最低限必要となるのは以下の3つです。
- パソコン
- インターネット環境
- 開発環境(テキストエディタやIDEなど)
プログラミング学習をするならパソコンは必須です。タブレットでもできますが、コーディングまで行うのであればパソコンの方が遙かに良いでしょう。
同時にインターネット環境も必要です。環境構築は不明点を解消するために情報収集ができます。Web開発をするならなおさらです。
それらと同時にテキストエディタやIDEなども一緒に準備しておくと、後でインストールしなくて済みますよ。
なお、プログラミングにオススメのノートPCは以下の記事で解説しているので、参考にしてください。
独学で身につける時間を設定する
プログラミング学習をする際に準備したいものの1つが、時間です。時間を決めなければ、「明日やろう」がズルズルと続いていきます。夏休みの宿題で同じように過ごした方も多いのではないでしょうか。
独学は自分で勉強を進めるため、時間管理が何よりも大切です。勤務状態にもよりますが、以下のどちらかで設置しやすい方を選びましょう。
- 毎日少しでも勉強時間を確保する
- 週末にまとめて勉強時間を確保する
1度時間を設定したら、余程のことが無い限り守っていかなくてはいけません。人はサボって楽をしたい生き物です。
プログラミング学習において独学の時間は重要なので、必ず決めてください。
プログラミング学習を独学で勉強する流れ
プログラミング学習を独学で勉強する際、何から手をつけていいのかわからないという方も多くいます。エンジニア初学者の方にとっては、初めての分野なので悩んでしまいますよね。
独学で学ぶときは、以下の流れで進めるとスムーズです。
- 作りたいものを決める
- 学習する言語を決める
- 環境構築とツールの使い方を決める
- 学習を始める
Step1.作りたいものを決める
学習するにあたって、まず作りたいものを決めます。いわゆる学習のゴールです。「作りたいものは決まってないけど、プログラミングをしたい」はオススメできません。
理由は簡単で、必要な道具や工程が見えないためです。山登りをイメージするとわかりやすいですね。「そこに山があるから」ではなく、「山頂を目指す」「良い景色を見たい」などの目的を決めれば、そこに向かって準備ができます。
プログラミング学習も同じです。目標を決めておくことで、必要な道具がわかります。ゴールがわかっているので、挫折しにくい点もメリットです。
目標は簡単でOKなので、まずは具体的に何をしたいのかを決めましょう。
Step2.学習する言語を決める
次に学習する言語を決めます。目標を決めているので、その目標に対してどの言語ならたどり着けるかを見極めます。
初学者の方の場合、良くオススメされるのは以下の言語です。
- Python
- Java
- JavaScript
- Ruby
- HTML/CSS
これらも目標を設定していると、選びやすくなります。どの言語を学習するのかで勉強方法も変わるため、重要なポイントです。
なお、Pythonについては以下の記事で詳しく解説しています。Pythonに興味のある方は、ぜひ確認してくださいね。
Step3.環境構築とツールの使い方を決める
独学で学習する言語を決めたら、次に環境構築とツールの使い方を決めます。
環境構築とは、パソコン上でプログラミング言語を動かせる環境を作ること。代表的なものは以下です。
- テキストエディタ:Webサイト制作向け
- Xcode:iOSアプリ開発向け
- Android Studio:Androidアプリ開発向け
この他、Webアプリそれぞれに専用の環境構築が求められる場合もあります。学習する言語によって異なるので、どのような環境が適しているのか調べた上で選びましょう。
Step4.学習を始める
環境構築ができたら、いよいよ学習を始めます。学習スケジュールを守りながら勉強しましょう。
コツは、ある程度の準備ができたら始めてしまうことです。結局のところ、手を動かさなければ身につきません。自転車と同じように、できるまで繰り返し学ぶしかないのです。
地道に学習し、理解度を深めていきましょう。
プログラミング学習を独学でするのに必要なスキル
プログラミング学習を独学でする際、身につけておきたいスキルがあります。とはいえ難しいものではありません。初学者の方でも意識すれば誰でも身につけられます。
中でも以下の4つは重要なので、意識すると良いでしょう。
- 目標を細かく設定できるスキル
- 毎日継続できるスキル
- 人の方法を柔軟に取り入れるスキル
- 失敗しても気にしないスキル
目標を細かく設定できるスキル
目標を細かく設定できるスキルは、プログラミング学習の独学において重要です。ゴールまでに至る道筋を決められます。
独学は自力で勉強するスタイルです。目標を高く設定しすぎると挫折してしまいかねません。
そこで目標を細かく設定することで、自分がどれだけ進んだかを可視化します。
- モチベーションの維持
- ゴールまでの行程の確認
以上の効果に期待できます。
目標の設定は簡単なように思えて難しいものです。毎日の進捗報告のつもりで、細かく設定することを意識して身につけていきましょう。
毎日継続できるスキル
毎日継続できるスキルも重要です。独学において最も重要と言っても過言ではありません。
人は面倒なことから目を背けてしまう生き物です。原始の時代からそういう生き方をしてきたので、本能に刻み込まれています。そうした無意識の反応を振り切るのは、並大抵のことではありません。
プログラミング学習は長い時間をかけて取り組みます。どんな日であろうと少しでも勉強に充てるだけの精神力が必要です。
難しいと感じる場合は、まずは1ヶ月を目処に頑張ってみましょう。習慣化すれば、毎日継続も楽になります。
人の方法を柔軟に取り入れるスキル
プログラミング学習の独学では、人の勉強方法も柔軟に取り入れていきましょう。自分のやり方に固執していては、なかなか習得できないケースがあります。
人は自分のやり方が正しいと認識してしまう生き物です。それまでかけた時間を無駄にしたくないあまり、「効率的でない」「間違っている」とわかっていても意固地に続けてしまいます。
ですが、それでは限界があります。独学の中で、少しでも良いなと思ったものがあれば、柔軟に取り入れていかなければいけません。
より効率的に学習するためにも、ぜひ身につけておきたいスキルの1つです。
失敗しても気にしないスキル
プログラミング学習を独学で進めていると、失敗と隣り合わせです。その際、気にせずに次に取りかかるのも重要なスキルとなります。
成功に失敗は付きものです。世界的企業の取締役ですら、9割の確率で失敗しています。大切なのは、失敗してからどうするかです。
独学で進めていると、必ず失敗します。すぐに気持ちを切り替えて、失敗した原因を見つけ取り除けるかどうかがポイントです。
失敗を気にしてすぐに落ち込んでしまう方は、前を向くように意識しましょう。
プログラミング学習の独学とスクールの比較
プログラミング学習をする際、独学と比較されるのがスクールです。初学者の方からすると、どちらが良いのか気になる部分だと思います。
ここからは独学とスクールを以下の点で比較します。ぜひ参考にしてください。
- メリット・デメリット
- 料金
メリット・デメリット
独学とスクール、両者のメリット・デメリットを比較すると以下のようになります。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
独学 | ・経済的な負担が少ない・自分のペースで学べる・自己解決力が高まる | ・挫折しやすい・時間がかかる・相談や質問ができない |
スクール | ・効率良く学べる・就職や転職のサポートがある | ・費用面の負担が大きい・時間に縛られる |
どちらも一長一短です。独学は負担が少ない一方、自己管理が重要なポイントになります。
一方のスクールは効率良く学べますが、費用面や時間をネックと感じるでしょう。
料金
独学とスクールでは、料金面でも大きく異なります。費用面で独学を選択する方もいるほどです。
概算ではありますが、以下の違いがあります。
- 独学:約1.2万円
- スクール:約30万円
独学での学習方法は、書籍やWebサイトです。そのため費用面の負担を小さく抑えられます。
一方のスクールは、どうしても費用がかかります。ただし挫折しにくいという大きなメリットがあるため、一概に高いとも言い切れません。
料金面においては、約30倍の差があると認識しておきましょう。
プログラミング学習の独学が難しいならスクールもあり
プログラミング学習は独学でも問題なくできます。ですが、初学者の方が取り組む場合、どうしても不安が付きまといます。
- わからなくて挫折する
- 学習時間を確保できなくて止めてしまう
両者ともありがちな不安です。事実、多くの方が上記の理由によって独学を挫折しています。
ですが、スクールなら学習する時間が決まっており、わからなくても質問できることから挫折せずに最後まで学習できます。
もし独学が不安な場合は、スクールを選びましょう。効率的にプログラミング学習ができるため、短い期間で身につけられます。
プログラミング学習は独学でも十分できる
プログラミング学習は独学でも十分できます。環境と教材さえあれば、後はモチベーションを維持するだけで誰でも身につけられます。
スクールと比べて費用も抑えられるため、初期投資を小さくしたい方にもオススメです。一方で、長期間の学習となることから挫折しやすいデメリットもあります。続けられるか不安な場合は、スクールも視野に入れましょう。
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【番外編】USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話
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私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。
比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。
多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、
エンベーダー編集部
エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。
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