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2026.01.03

難関試験ネットワークスペシャリスト試験の難易度は?

ネットワークスペシャリスト試験は、企業や組織のネットワーク基盤を設計・構築・運用するうえで、全体最適を判断できるかを問うIT系国家資格です。

個別の機器設定や運用作業にとどまらず、通信の仕組みやセキュリティ、可用性までを含めてネットワーク全体を設計する視点が求められます。インフラエンジニアとして専門性を深め、将来的に設計や中核的な役割を担いたい方にとって、キャリアの方向性を考える指標となる資格です。

本記事では、ネットワークスペシャリスト試験の概要や試験内容を整理しながら、どのような立場・役割を目指す人に向いている試験なのかを解説します。

ネットワークスペシャリスト試験とは

ネットワークスペシャリスト試験は、IPA(情報処理推進機構)が実施する高度情報処理技術者試験のひとつで、ネットワーク分野における高度な専門知識と実践的な判断力を評価する国家資格です。

企業や組織の情報システムを支えるネットワークを対象に、要件定義から設計、構築、運用までを一貫して考えられるかが問われます。単なる技術知識の理解にとどまらず、業務要件や制約条件を踏まえて最適な構成を判断する力が重視される点が特徴です。

ネットワークスペシャリスト試験の内容

ネットワークスペシャリスト試験では、ネットワーク技術に関する知識量だけでなく、業務要件や制約条件を踏まえて最適な構成を判断できるかが問われます。

試験では、企画・設計・構築・運用といった一連の流れを前提に、ネットワーク全体を俯瞰しながら設計方針や対応策を考える力が求められます。特定の技術や製品知識に偏らず、状況に応じて考え方を組み立てられるかが評価のポイントです。

試験は午前と午後の2部制であり、以下の形で実施されます。

時間帯試験時間出題形式出題数と解答数
午前Ⅰ9:30~10:20(50分)多肢選択式(四肢択一)出題数:30問 / 解答数:30問
午前Ⅱ10:50~11:30(40分)多肢選択式(四肢択一)出題数:25問 / 解答数:25問
午後Ⅰ12:30~14:00(90分)記述式出題数:3問 / 解答数:2問
午後Ⅱ14:30~16:30(120分)記述式出題数:2問 / 解答数:1問

出典:IPA公式 - ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験の難易度

ネットワークスペシャリスト試験は、IPAが実施する高度情報処理技術者試験の中でも、レベル4に位置づけられる難易度の高い試験です。

難易度が高い理由は、単に出題範囲が広いからではありません。ネットワークに関する知識を前提としたうえで、業務要件や制約条件を読み取り、設計方針や対応策を論理的に判断・説明する力が求められます。午前試験での基礎力に加え、午後試験では実務に近い思考力や設計視点が問われる点が特徴です。

また、午前Ⅰ・Ⅱ、午後Ⅰ・Ⅱのすべての区分で一定の得点を満たす必要があるため、知識の偏りがあると合格が難しくなります。長時間にわたる試験を通して、集中力と判断力を維持することも求められます。実際の合格率を見ても、ネットワークスペシャリスト試験の難易度の高さがうかがえます。

IPAの統計資料による直近の合格率は、以下のとおりです。

受験者数合格者数合格率
平成30年度秋期12,322人1,893人15.4%
令和元年度秋期11,882人1,707人14.4%
令和3年度春期8,240人1,077人12.8%
令和4年度春期9,495人1,649人17.4%
令和5年度春期10,395人1,482人14.3%
令和6年度春期11,089人1,704人15.4%
令和7年度春期11,948人2,126人17.8%

合格率は毎回15%前後で推移しており、十分な準備と理解を前提とした試験であることがわかります。その一方で、ネットワーク分野で専門性を高め、設計や中核的な役割を担いたいと考える場合、挑戦する価値のある試験といえるでしょう。

ネットワークスペシャリスト試験の勉強方法

ネットワークスペシャリスト試験は、ネットワークに関する知識を全般的に問われる試験です。合格するためには、広く深く勉強しなければなりません。

特に気をつけたいのが、記述試験となる午後の部です。午前の部と比べて問題数が非常に少ないのですが、以下の能力を問われます。

  • 短時間での長文読解能力
  • 短い文字数で簡素に解答する能力
  • 実務対応能力

午後の部は実務で扱う内容が中心となっているため、事象を理解し、どう対処するかを解答しなければいけません。問題によっては問題文が10ページになるものもあり、要点を把握して適格に理解する能力も問われます。

読解力が不安な方は、IPAが配布している過去問を何度も解いて、問題に慣れていきましょう。試験問題のパターンさえつかめれば、本番でも緊張せずに解答できます。

また、長い文章に慣れるために読書を習慣付ける方法もオススメです。

過去問は公式サイトにある

ネットワークスペシャリスト試験の過去問は、IPA公式サイトにあります。挑戦する際は、過去問を繰り返し解いていきましょう。

過去問と一緒に利用したいのが、参考書です。ネットワークスペシャリスト試験は挑戦する方が多いのもあって、参考書が多くの出版社から出版されています。

基礎的な部分から学びたい場合は、まず参考書を使って理解度を深め、その後に問題集や過去問でアウトプットする方法がオススメです。挑戦できると確信できたら、試験に申し込みましょう。

ネットワークスペシャリスト試験の価値と将来性

ネットワークスペシャリスト試験は、ネットワーク分野における設計・判断の専門性を示せる国家資格です。機器操作や運用作業だけでなく、業務要件や制約を踏まえてネットワーク全体をどう構成するかを考えられる力が評価されます。学習を通じて身につくのは、知識の量ではなく設計の視点です。

「なぜその構成にするのか」「どのリスクをどう回避するのか」といった判断力が鍛えられます。

具体的には、次のような力が整理されます。

  • 要件に基づくネットワーク設計力
  • 可用性・性能・セキュリティを踏まえた判断力
  • 障害や制約を前提とした全体最適の考え方

これらの力は、作業担当から一歩進み、設計や方針決定に関わる立場を目指すうえで欠かせません。

資格取得後は、次のようなキャリアが視野に入ります。

  • ネットワーク設計・構築の中核エンジニア
  • インフラ領域のテックリード
  • ITプロジェクトにおけるインフラ設計担当

ネットワークスペシャリスト試験は、肩書きを増やす資格ではなく、任される役割のレイヤーを引き上げるための資格といえるでしょう。

ネットワーク分野で更なるステップアップを

ネットワークスペシャリスト試験は、ネットワーク分野で設計や方針判断を任される立場を目指すための国家資格です。ネットワーク基盤の重要性が高まる中、全体を見通して構成を判断できる専門性は、将来にわたって活かしやすい強みとなります。

インフラ領域で長期的なキャリアを築きたい方にとって、次のステップを考える指標となる資格です。

IPAの高度資格9種について

IPAの高度資格は9種類あります。それぞれの特徴やキャリア別に整理した以下の記事も参考にしてみてください。「今の立場」と「次に目指したい役割」から、自分に合う資格が見えてきます。

▼何がおすすめ?IPA 高度な知識・技能資格概要

https://envader.plus/article/200

参考資料

【番外編】USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話

IT未経験者必見 USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話

プログラミング塾に半年通えば、一人前になれると思っているあなた。それ、勘違いですよ。「なぜ間違いなの?」「正しい勉強法とは何なの?」ITを学び始める全ての人に知って欲しい。そう思って書きました。是非読んでみてください。

「フリーランスエンジニア」

近年やっと世間に浸透した言葉だ。ひと昔まえ、終身雇用は当たり前で、大企業に就職することは一種のステータスだった。しかし、そんな時代も終わり「優秀な人材は転職する」ことが当たり前の時代となる。フリーランスエンジニアに高価値が付く現在、ネットを見ると「未経験でも年収400万以上」などと書いてある。これに釣られて、多くの人がフリーランスになろうとITの世界に入ってきている。私もその中の1人だ。数年前、USBも知らない状態からITの世界に没入し、そこから約2年間、毎日勉学を行なった。他人の何十倍も努力した。そして、企業研修やIT塾で数多くの受講生の指導経験も得た。そこで私は、伸びるエンジニアとそうでないエンジニアをたくさん見てきた。そして、稼げるエンジニア、稼げないエンジニアを見てきた。

「成功する人とそうでない人の違いは何か?」

私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。

比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。

多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、

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エンベーダー編集部

エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。

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