「資格を取れば転職・就職に有利」とよくいわれますが、本当に有利になるのか疑問を感じている方も多いでしょう。
資格は、自分のスキルや知識を客観的に証明する方法です。ですが、資格だけで就職や転職が有利になるわけではありません。資格取得には時間とお金がかかりますし、取得した資格を思うように活かせないケースもあるためです。
今回は、就職・転職を考えている方に向けて、「資格が就職・転職で有利な理由」を解説します。「資格を取得したのに失敗するパターン」や「取得するコツ」についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
資格が就職・転職に有利な理由
資格が就職や転職に有利とされているのには、以下の3つの理由が関係しています。
- 応募できる求人の幅が広がる
- 年収アップが見込める
- 仕事のスキルや知識をアピールできる
応募できる求人の幅が広がる
資格を持っていると、応募資格を満たす求人が増えます。特定の資格を要求する職種では、その資格がなければ、応募そのものが不可能な場合が多くあるためです。
公認会計士や弁護士の資格をイメージするとわかりやすいでしょう。普通自動車の運転免許証がないと、ドライバーとして働けないのも同じです。
資格があれば、選択肢が広がります。より良い条件の仕事に出会える可能性が高まるという面でも、取得する意味は大きいといえます。
年収アップが見込める
資格を取得することで、年収アップが見込めます。専門性が高い人材と評価され、給与面での優遇が期待できるからです。企業によっては、手当がつく場合もあるでしょう。
手当がつくと、資格を持っているだけで毎月の給与が上がるため、取得するメリットは非常に大きいといえます。年収アップのための方法としても有効です。
仕事のスキルや知識をアピールできる
資格は、自分のスキルや知識を客観的に証明する手段です。面接時に専門性や習得した知識をアピールできるため、採用担当者に自分の能力を理解してもらいやすくなります。
英検やTOEICのような英語の資格を持っていると、国際的なビジネスができる能力を示せますし、プロジェクトマネジメントの資格は、チームを率いる能力がある証明として使えます。
資格は、自己PRの強力なツールとして活用可能です。就職や転職で有利に働くでしょう。
就職・転職で資格を取得しても失敗するパターン3選
資格は就職や転職で有利に働く一方で、失敗してしまうケースもあります。特に以下の3つのパターンには注意してください。
- 志望企業にマッチしない資格を取得してしまう
- 試験勉強ばかりに力を入れて就職対策が疎かになる
- 資格の取得が目的化してしまう
志望企業にマッチしない資格を取得してしまう
資格取得は就職・転職に有利とされますが、志望企業や業界に合わない資格を取得しても意味がありません。例えば、IT業界を目指しているにも関わらず、運送業の資格を取得してしまうケースです。企業にとって魅力的な人材にはなりませんよね。
重要なのは、目指す業界や企業が求めるスキルや資格に合わせて、計画的に資格を選ぶことです。志望企業や業界があるのであれば、マッチした資格を選びましょう。
試験勉強ばかりに力を入れて就職対策が疎かになる
資格取得に向けて試験勉強に集中するあまり、履歴書の書き方や面接対策など、就職活動全般に必要な準備を怠ってしまうケースがあります。難易度の高い資格ほど陥りやすいので、注意しましょう。
資格はあくまでも、評価の1つです。どれだけ頑張って資格試験に合格しても、面接で自己PRがうまくできなければ意味がありません。
就職や転職に向けて、バランス良く就職対策を進めるよう心がけましょう。
資格の取得が目的化してしまう
資格取得を頑張るあまり、取得が目標になってしまうケースもあります。「資格コレクター」と呼ばれる人にはならないようにしましょう。資格が就職・転職でどのように役立つのかという視点を失わないようにしてください。
資格はあくまでも手段です。最終的な目的は、就職や転職に成功することのはず。資格を取得した後に、知識やスキルをどのように仕事で活かすかを考え、アピールしましょう。
取得後のキャリアプランを明確にし、取得を目的にしないよう気をつけてください。
就職・転職で資格を取得する際に意識したいポイント3選
就職や転職に向けて資格を取得する際、以下のポイントを意識しましょう。
- 効率的に勉強する
- 上級資格を取得する
- 資格取得の期限を設ける
効率的に勉強する
資格取得を目指す際、効率的な勉強を心がけてください。時間と労力を最小限に抑えつつ、最大の成果を得るためです。
最もメジャーな方法は、過去問題を繰り返し解くこと。特にIT系の国家資格は、過去問をどれだけ解いたかで理解度が大きく変わります。過去問を使って出題傾向を掴み重要ポイントを絞り込むと、学習効率が格段に上がります。参考書を読み込めば、更に効果的です。
効率的に勉強をして、必要な資格を取得していきましょう。
上級資格を取得する
就職や転職で資格をアピールポイントにするのであれば、上級資格の取得を目指してください。評価に直結します。一般的に、上級資格の方が専門性や高度な知識を求められます。取得することで、雇用主にとって魅力的な人材としてうつります。
IT業界であれば、基本情報技術者試験よりも応用情報技術者試験の方が評価が高い、といった形です。就職や転職を希望する業界に合わせて、より評価されやすい上級資格の取得を目指しましょう。
資格取得の期限を設ける
資格取得には、明確な期限を設けてください。目標に対してプレッシャーを作り出し、モチベーションを保つためです。いつでも挑戦できる状態にすると、途中で放り出してしまう可能性が高くなります。
期限は、受験日に設定するのがオススメです。逆算すると学習のスケジュールを立てやすくなるため、計画的に取り組めます。
夏休みの宿題にならないように、計画立てて勉強するためにも、資格試験の期限は必ず設けましょう。
就職・転職で使う資格を選ぶポイント3選
就職や転職で活用する資格を選ぶ際、以下のポイントを意識してみてください。
- 取得にかかる費用と時間を確認する
- 自分のキャリアプランに合っているかを確認する
- 自分の能力や関心とマッチしているかを確認する
取得にかかる費用と時間を確認する
資格を選ぶ際、取得にかかる費用と時間を確認しましょう。資格の中には、300時間以上の学習が必要なものもあります。挑戦する際には時間とコストがかかるため、事前の計画が取得への近道です。
あまりにも時間がかかりすぎる場合は、実務経験を積みながら挑戦する方法もあります。取得にかかる費用と時間を確認し、効率的な方法を模索していきましょう。
自分のキャリアプランに合っているかを確認する
資格選びでは、自分のキャリアプランと合っているかも大切です。資格は、将来のキャリアに直結するケースが多々あります。
例えば、IT業界でスキルアップを目指すなら、IT系の資格が有利に働きます。地域検定の資格を取得しても、効果はありません。
資格に挑戦する際は、自分の目指すキャリアパスに沿ったものを選ぶことで、就職や転職時に大きなアドバンテージとなります。将来はどうなりたいのかを具体的にイメージしながら、取得する資格を選んでいきましょう。
自分の能力や関心とマッチしているかを確認する
資格を取得する際は、自分の能力や関心とマッチしているかも重要です。興味や得意分野に関係していないと、モチベーションを維持できないためです。知識の吸収率も大きく変わります。
一方で、自分の好きなことや得意なことを活かせる資格であれば、前提の知識を既に持っている場合が多いため、効率的に学習できます。知識の吸収率も段違いに良くなるでしょう。
就職や転職に活かす資格を取得する際は、自分が興味のあるもんから挑戦してみてください。
就職・転職は資格があれば有利になるケースが多い
就職・転職において、資格は有利に働きます。特に上級の資格ほど効果を発揮するので、難易度の高い資格に挑戦すると良いでしょう。知識も深められるため、一石二鳥です。
一方で、資格を取得することが目的化するケースもあります。資格コレクターにならないよう、思い描いているキャリアプランから逆算して取得する資格を選択してください。
資格は、自分の能力やスキルを客観的に証明できます。取得を考えている方は、ぜひ1度挑戦してみてくださいね。
https://envader.plus/article/233
【番外編】USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話
プログラミング塾に半年通えば、一人前になれると思っているあなた。それ、勘違いですよ。「なぜ間違いなの?」「正しい勉強法とは何なの?」ITを学び始める全ての人に知って欲しい。そう思って書きました。是非読んでみてください。
「フリーランスエンジニア」
近年やっと世間に浸透した言葉だ。ひと昔まえ、終身雇用は当たり前で、大企業に就職することは一種のステータスだった。しかし、そんな時代も終わり「優秀な人材は転職する」ことが当たり前の時代となる。フリーランスエンジニアに高価値が付く現在、ネットを見ると「未経験でも年収400万以上」などと書いてある。これに釣られて、多くの人がフリーランスになろうとITの世界に入ってきている。私もその中の1人だ。数年前、USBも知らない状態からITの世界に没入し、そこから約2年間、毎日勉学を行なった。他人の何十倍も努力した。そして、企業研修やIT塾で数多くの受講生の指導経験も得た。そこで私は、伸びるエンジニアとそうでないエンジニアをたくさん見てきた。そして、稼げるエンジニア、稼げないエンジニアを見てきた。
「成功する人とそうでない人の違いは何か?」
私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。
比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。
多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、
エンベーダー編集部
エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。
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