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2024.02.27

ITパスポートを学ぶ意味ってある?

ITが当たり前となった昨今、IT系の資格の需要は、高まっています。その中でも、多くの人から注目を集めているのが、ITパスポート試験です。

ITに関する資格は、様々なものがあります。その中から取得しようと思うと、何から挑戦しようか迷ってしまう方も多いでしょう。

ITパスポート試験は、ITに関する基礎知識があることを証明する国家資格です。取得すると、ITを含めた全ての業界で通じる知識の証明になります。

今回は、そんなITパスポート試験について解説します。試験内容や範囲はもちろん、対策まで知りたい情報ばかりです。ITパスポート試験の挑戦を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

ITパスポート試験とはITに関する基礎知識を証明できる国家資格

ITパスポート試験は、ITに関する基礎知識を証明できる国家資格です。年間で約20万人が受験しています。対象者も幅広く、社会人はもちろん、これから社会人となる学生も対象です。

ITが当たり前となった現代において、必須の資格と言えるでしょう。

ITに関する基礎知識を問われる試験

ITパスポート試験は、ITに関する基礎知識を網羅的に問われる試験です。「ITパスポート」の名前の通り、IT化が進んだ現代社会に羽ばたくための存在と位置付けられています。

そのため、今日では多くの企業に採用されており、社員の人材育成にも活用されているほどです。採用活動におけるエントリーシートへの記入を求める動きが広がるなど、その重要性はますます大きくなっていると言えるでしょう。

試験の内容

ITパスポート試験は、全国で開催されています。1つの市でも様々な場所で開催されているため、受験しやすいのが最大の特徴です。大きな会場から小さなパソコン教室まで、幅広く受験できるようになっています。

年齢・国籍も問われないため、非常に受験しやすい試験と言えるでしょう。

試験実施日全国の試験会場で毎日実施
受験資格誰でも可
出題分野ストラテジ系:35問 マネジメント系:20問 テクノロジ系:45問 計100問(小問形式)
合格要件総合評価点・分野別評価点で判断 総合評価点:600点以上/1,000点 分野別評価点 ストラテジ系:300点以上/1,000点 マネジメント系:300点以上/1,000点 テクノロジ系:300点以上/1,000点
試験時間120分
出題形式CBT方式 多肢選択式
試験会場全国47都道府県

試験の合格要件

ITパスポート試験の合格要件は、総合評価点と分野別評価点で判断されます。どちらも満点を1,000点とし、全てが以下の基準を満たしていなければなりません。

  • 総合評価点:600点以上 / 1,000点
  • ストラテジ系:300点以上 / 1,000点
  • マネジメント系:300点以上 / 1,000点
  • テクノロジ系:300点以上 / 1,000点

どれか1つでも評価点に届いていなければ、不合格となります。挑戦する際は、総合的な知識が問われるでしょう。

受験者数と合格者数は以下を推移しており、合格率は50%前後を推移しています。比較的合格しやすい試験と言えるでしょう。

受験者数合格者数合格率
平成30年度95,187人49,221人51.7%
令和元年度103,812人56,323人54.3%
令和2年度131,788人77,512人58.8%
令和3年度211,145人111,241人52.7%
令和4年度231,526人119,495人51.6%

引用:情報処理技術者試験統計資料

Tパスポート試験の基礎知識・学習範囲

ITパスポート試験で問われる知識、ITに関する基礎知識のほか、経営戦略や法務知識まで含みます。そのため、学生よりも社会人の方が有利な試験です。どのような知識が必要なのか、以下の出題範囲に合わせて見ていきましょう。

  • ストラテジ系
  • マネジメント系
  • テクノロジ系

ストラテジ系

ストラテジ系は、企業経営に関連した知識が問われます。以下の表を見てみましょう。

企業と法務企業活動
法務
経営戦略経営戦略マネジメント
技術戦略マネジメント
ビジネスインダストリ
システム戦略システム戦略
システム企画

知っておくと社会人として有効活用できる知識ばかりです。著作権や個人情報保護など法務に関する出題も多いため、普段の仕事に活用できるでしょう。

マネジメント系

マネジメント系は、IT管理に関する知識が問われます。以下の表を見てみましょう。

開発技術システム開発技術
ソフトウェア開発技術
プロジェクトマネジメントプロジェクトマネジメント
サービスマネジメントサービスマネジメント
システム監査

システム開発やプロジェクト管理、サービスマネジメントに関する問題が多く出題されます。IT開発における知識が問われる領域です。

テクノロジ系

テクノロジ系は、IT技術に関する知識が問われます。以下の表を見てみましょう。

基礎理論基礎理論
アルゴリズムとプログラミング
コンピュータシステムコンピュータ構成要素
システム構成要素
ソフトウェア
ハードウェア
技術要素情報デザイン
情報メディア
データベース
ネットワーク
セキュリティ

主に、ITの基礎となる知識が問われます。知っているとITに関する問題が起こった場合でも、すぐに解決できるものばかりです。IT系資格の基礎知識ともなるため、次の資格を見据えて勉強しましょう。

ITパスポート試験の勉強法・試験対策

ITパスポート試験の勉強方法は、簡単です。試験もそこまで難しくないため、以下の方法を繰り返して知識を深めていきましょう。

  1. 参考書を読み込む
  2. 過去問を解く

参考書を読み込む

ITパスポート試験の参考書は、様々な出版社から刊行されています。まずは参考書を読み込むところから始めましょう。

一部の方は既知の部分もあるとは思いますが、復習の意味もかねてイチから勉強することを意識してください。

ITパスポート試験は、総合的な知識が問われます。参考書の内容を十分に理解できたら、過去問に進みましょう。

過去問題を解く

ITパスポート試験の合格には、過去問題を使用した勉強が最適です。基礎的な知識が身についたら、以下を意識して進めましょう。

  • 過去問は公式サイトにある
  • 過去問題を繰り返し解くことが大切。

過去問は公式サイトにある

ITパスポート試験の過去問題は、試験を主催する「ITパスポート試験」の公式サイトで入手できます。過去問に挑戦するのに会員登録や費用も必要ないため、気軽に挑戦できます。

過去問を通して試験の内容と形式を理解できれば、リラックスして本番に臨めます。もし過去問の解説や補足情報が欲しいとなった場合は、出版社から発売されている過去問集がおすすめです。

過去問題を繰り返し解くことが大切

ITパスポート試験の試験対策として、過去問題を繰り返し解く方法が最も効果的です。ただ解くだけでなく、繰り返し解くことを意識してください。

過去問を解く中で、試験で求められる知識と技能を具体的に把握しましょう。その中で自分の弱点を見つけたら、重点的に潰していくと自信に繋がります。

より実践的に過去問に挑戦する場合は、時間を計って問題を解くことをおすすめします。試験当日の時間管理能力をリアルに味わえるため、試験の練習として効果的です。

ITパスポート試験を取得する価値とキャリア展望

ITパスポート試験は、多くの企業で求められている資格の1つです。取得することで、様々なキャリアへの道が開けるでしょう。

ここからは、以下の2つの項目に分けて、それぞれ解説します。

資格の価値

ITパスポートは、ITを活用する全ての社会人と学生にとって、意味のある資格です。2023年現在において、ITに関する知識は高まっています。

取得することで、以下のメリットを得られるでしょう。

  • 就職や転職で有利になる
  • 業種を選ばずに使える
  • IT分野以外の知識が深まる

分野別の専門的な資格ではないため、様々な領域で活かせます。業種を選ばずに評価される点も大きいでしょう。

ITの基礎知識を身につけた人材として、幅広く活躍できます。

合格後のキャリアパス

ITパスポート試験を取得した後は、より上位の試験や資格にチャレンジすると良いでしょう。基礎知識が問われる資格なため、取得すれば更に上位のIT系試験の勉強に役立つからです。

例えば、合格後のキャリアパスとしては、以下があります。

  • 事務職
  • IT企業の営業職
  • サポートスタッフ

エンジニアのような専門的なキャリアを狙っている場合は、別の資格に挑戦した方が良いでしょう。

「ITに関して基礎的な知識を持っている証明」を活かせるキャリアを選択すると活かしやすい資格です。

ITパスポート試験はIT系資格の登竜門的資格

ITパスポート試験は、ITに関する基礎的な知識を問われる国家資格です。資格の有無を評価する企業も多く、IT社会において必須の資格と言えるでしょう。合格率も50%前後と高いため、社会人や学生の方は、挑戦してみることをオススメします。

専門的な資格ではないためエンジニアを目指す方には向いていませんが、事務職や営業職などでは評価される資格です。IT系の資格の取得を考えている方は、ぜひ1度挑戦してみましょう。

【番外編】USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話

IT未経験者必見 USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話

プログラミング塾に半年通えば、一人前になれると思っているあなた。それ、勘違いですよ。「なぜ間違いなの?」「正しい勉強法とは何なの?」ITを学び始める全ての人に知って欲しい。そう思って書きました。是非読んでみてください。

「フリーランスエンジニア」

近年やっと世間に浸透した言葉だ。ひと昔まえ、終身雇用は当たり前で、大企業に就職することは一種のステータスだった。しかし、そんな時代も終わり「優秀な人材は転職する」ことが当たり前の時代となる。フリーランスエンジニアに高価値が付く現在、ネットを見ると「未経験でも年収400万以上」などと書いてある。これに釣られて、多くの人がフリーランスになろうとITの世界に入ってきている。私もその中の1人だ。数年前、USBも知らない状態からITの世界に没入し、そこから約2年間、毎日勉学を行なった。他人の何十倍も努力した。そして、企業研修やIT塾で数多くの受講生の指導経験も得た。そこで私は、伸びるエンジニアとそうでないエンジニアをたくさん見てきた。そして、稼げるエンジニア、稼げないエンジニアを見てきた。

「成功する人とそうでない人の違いは何か?」

私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。

比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。

多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、

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エンベーダー編集部

エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。

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