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2026.01.03

どう学ぶべき? IPA ITサービスマネージャ試験の解説

ITサービスマネージャ試験は、ITサービスを安定して提供し、継続的に改善していく役割を担う人材を対象としたIT系国家資格です。開発そのものよりも、運用や品質、顧客との関係性を含めた「サービス全体」をどう支えるかが問われます。

運用・保守の経験を活かして一段上の立場を目指したい方や、サービスの価値向上に関わる役割へ広げていきたい方にとって、キャリアの方向性を整理しやすい資格といえるでしょう。

本記事では、ITサービスマネージャ試験の特徴や難易度、勉強方法を整理しながら、どんな人に向いている資格なのかをわかりやすく解説します。

ITサービスマネージャ試験とは

ITサービスマネージャ試験では、システムの開発スキルそのものではなく、ITサービスを安定して提供し、品質を保ちながら継続的に改善していく力が求められます。

サービスの計画・提供・運用・改善といった一連の流れを俯瞰し、関係者を調整しながら判断・管理できるかが評価の中心です。そのため、技術知識に加えて、運用設計・品質管理・コミュニケーション力といったマネジメント視点が重視されます。

運用・保守の現場経験を活かして役割を広げたい方や、ITサービス全体の責任を担う立場を目指す方にとって、自身のキャリアを整理する指標となる資格といえるでしょう。

ITサービスマネージャ試験の内容

ITサービスマネージャ試験は、ITサービスを安定して提供し、継続的に改善していくための管理能力が問われます。

技術そのものよりも、サービス設計、運用、品質をどう保つかといった視点が重視されており、サービスマネジメント全体を俯瞰できるかが評価対象となります。

出題範囲は、主に以下のような領域です。

  • サービスサポート・サービスデリバリーの設計と運用
  • 情報システム基盤の安定提供と運用管理
  • ITサービスおよびマネジメントプロセスの継続的改善
  • 情報セキュリティポリシーの運用・管理
  • セキュリティインシデント対応
  • 顧客要件に基づくシステム導入・保守・運用管理

システムの安定稼働や障害対応、品質管理など、現場での運用経験を前提とした判断力が求められる点が、この試験の特徴です。

試験は午前と午後の2部制で、以下の形で実施されます。

時間帯試験時間出題形式出題数と解答数
午前Ⅰ9:30~10:20(50分)多肢選択式(四肢択一)出題数:30問 / 解答数:30問
午前Ⅱ10:50~11:30(40分)多肢選択式(四肢択一)出題数:25問 / 解答数:25問
午後Ⅰ12:30~14:00(90分)記述式出題数:3問 / 解答数:2問
午後Ⅱ14:30~16:30(120分)論述式出題数:2問 / 解答数:1問

出典:IPA公式 - ITサービスマネージャ試験

ITサービスマネージャ試験の難易度

ITサービスマネージャ試験の合格率は、平均して15%前後と非常に低い水準で推移しています。

受験者の多くが実務経験を積んだエンジニアやマネジメント経験者であるにもかかわらず、この合格率にとどまっている点からも、試験の難易度の高さがうかがえます。

IPAの公式資料をもとに直近の合格率を確認すると、以下のようになります。

受験者数合格者数合格率
平成30年度秋期3,715人530人14.3%
令和元年度秋期3,388人497人14.7%
令和3年度春期2,018人303人15.0%
令和4年度春期1,954人289人14.8%
令和5年度春期1,936人294人15.2%
令和6年度春期2,000人200人15.0%
令和7年度春期2,002人295人14.7%

ITサービスマネージャ試験の勉強法

ITサービスマネージャ試験は、合格率が15%前後と難しい試験です。合格するには計画的に勉強する必要があります

独学で資格に挑戦するのなら、以下の流れで取り組んでみましょう。

  1. 基礎知識の習得
  2. 実践的スキルの強化
  3. 過去問題で実力試し

Step1.基礎知識の習得

まず、ITサービスマネージャとしての基礎知識を身につけます。高度情報処理技術者試験なら共通で出題される、以下の知識を身につけましょう。

  • IT関する基礎的な理論
  • ハードウェア・ソフトウェア
  • インターフェース
  • プログラミング
  • ネットワーク
  • セキュリティ
  • システム監査

ITサービスに関する総合的な知識が必要です。Webサイトやインターネットスクール、書籍などを使って、知識として定着させましょう。

Step2.実践的スキルの強化

次に、実践的なスキルを磨きます。理論だけでなく、実際の業務で遭遇する問題解決能力を身につけます。

最もおすすめなのは、実際のITプロジェクトに参加することです。現場での経験を活かせば、試験で出題される実践的な問題へも対処しやすくなるでしょう。

エンジニア初学者で実際のITプロジェクトに参加するのが難しい方は、次に紹介する過去問がおすすめです。

Step3.過去問題で実力試し

最後に、過去の試験問題を解きます。実際の試験に近い形で、知識とスキルを試す形です。

過去問を解き、試験の傾向と対策を理解しましょう。また、苦手な分野を特定できるため、集中的に対策を練られる点もメリットです。間違えた問題を分析し、ミスをなくしていってください。

今の実力なら合格できると確信したら、試験に申し込みましょう。

ITサービスマネージャ試験の過去問題と対策方法

ITサービスマネージャ試験の合格には、過去問題を活用した勉強が最適です。基礎的な知識が身についたら、過去問を繰り返し解きましょう。

過去問題は公式サイトにある

ITサービスマネージャ試験の過去問題は、試験を主催するIPAの公式サイトで入手できます。過去問に挑戦するのに会員登録や費用も必要ないため、気軽に挑戦できます。

過去問を通して試験の内容と形式を理解できれば、リラックスして本番に臨めます。もし過去問の解説や補足情報が欲しいとなった場合は、出版社から発売されている過去問集がおすすめです。

過去問題を繰り返し解くことが大切

ITサービスマネージャ試験の試験対策として、過去問題を繰り返し解く方法が最も効果的です。

過去問を解く中で、試験で求められる知識と技能を具体的に把握しましょう。その中で自分の弱点を見つけたら、重点的に潰していくと自信に繋がります。

より実践的に過去問に挑戦する場合は、時間を計って問題を解くことをおすすめします。試験当日の時間管理能力をリアルに味わえるため、試験の練習として効果的です。

ITサービスマネージャ試験の価値とキャリア

ITサービスマネージャ試験は、ITサービスを安定して提供するだけでなく、品質や改善を含めて判断できる立場へ進むための資格です。

運用・保守の経験を、個人の対応力にとどめず、仕組みや管理の視点として整理できることを客観的に示せます。

この資格を取得することで、次のような価値が期待できます。

  • 障害対応・運用判断の体系化
  • サービス品質・安定性への俯瞰的視点
  • 運用経験の再現性あるスキル化
  • サービス改善を担う立場としての信頼性

ITサービスは「止めないこと」だけでなく、「どう維持し、どう改善するか」が重要です。本資格は、その判断を任せられる人材であることを示す指標といえるでしょう。

また、合格後は作業中心の役割に限らず、次のような方向へキャリアを広げやすくなります。

  • ITサービス全体の管理・改善を担う役割
  • 運用設計・品質管理を主導する立場
  • IT部門やサービス運営の意思決定への関与

職種名よりも、サービスをどう支え、どう良くするかを判断する役割へ進むための資格として位置づけられます。

これからの選択肢を広げるために

ITサービスマネージャ試験は、運用・保守の経験を、次の役割につなげるための橋渡しとなる資格です。

日々の対応やトラブル解決で積み上げてきた経験は、視点を変えれば、サービス全体を支える判断力へと発展させられます。本試験は、その考え方や視点を整理し、言語化する機会にもなります。

「今の役割を続けるだけでいいのか」「もう一段上の立場を目指したい」 そう感じたとき、ITサービスマネージャ試験は、将来の選択肢を広げる現実的な一歩となるでしょう。

IPAの高度資格9種について

IPAの高度資格は9種類あります。それぞれの特徴やキャリア別に整理した以下の記事も参考にしてみてください。「今の立場」と「次に目指したい役割」から、自分に合う資格が見えてきます。

▼何がおすすめ?IPA 高度な知識・技能資格概要

https://envader.plus/article/200

参考資料

【番外編】USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話

IT未経験者必見 USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話

プログラミング塾に半年通えば、一人前になれると思っているあなた。それ、勘違いですよ。「なぜ間違いなの?」「正しい勉強法とは何なの?」ITを学び始める全ての人に知って欲しい。そう思って書きました。是非読んでみてください。

「フリーランスエンジニア」

近年やっと世間に浸透した言葉だ。ひと昔まえ、終身雇用は当たり前で、大企業に就職することは一種のステータスだった。しかし、そんな時代も終わり「優秀な人材は転職する」ことが当たり前の時代となる。フリーランスエンジニアに高価値が付く現在、ネットを見ると「未経験でも年収400万以上」などと書いてある。これに釣られて、多くの人がフリーランスになろうとITの世界に入ってきている。私もその中の1人だ。数年前、USBも知らない状態からITの世界に没入し、そこから約2年間、毎日勉学を行なった。他人の何十倍も努力した。そして、企業研修やIT塾で数多くの受講生の指導経験も得た。そこで私は、伸びるエンジニアとそうでないエンジニアをたくさん見てきた。そして、稼げるエンジニア、稼げないエンジニアを見てきた。

「成功する人とそうでない人の違いは何か?」

私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。

比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。

多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、

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エンベーダー編集部

エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。

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