IT業界の急速な発展により、エンジニアの役割はより専門化され、高度なものになってきています。多くの人が参加する中、求められているのは唯一無二の存在。「希少型エンジニア」と呼ばれるエンジニアです。
希少型エンジニアは、誰でもできる仕事をこなす量産型のエンジニアとは違います。市場価値が高く、最前線で活躍できるエンジニアです。できれば目指したいと考える方も多いでしょう。
そこで今回は、初学者の方に向けて「高単価な希少エンジニアになる方法」について解説します。「高単価の定義」「希少型エンジニアが身につけておきたいスキル」を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
希少型エンジニアとは上位10%の存在
希少型エンジニアとは、端的にいうと上位10%に入る「成功しているエンジニア」のことです。「成功しているエンジニア」と聞くと引っかかる方もいるかもしれませんが、自身の力で高単価な仕事を請け負っているエンジニアと考えてください。納得がいくのではないでしょうか。
では、反対の「量産型エンジニア」は何かというと、以下のような方が当てはまります。
- 比較的簡単なWebフレームワークやPythonなどの知識がある
- ITの基本概念を理解していない
- 単調な作業しかできない
誰でもできる仕事しかできないエンジニアです。結果として、フリーランスになったとしてもブラック企業案件しか獲得できず、スキルも身につかないまま過ごさなくてはなりません。
そんなエンジニアにならないためにも、エンジニアを目指すのであれば希少型エンジニアを目指しましょう。
スキルが高いため市場価値が高い
希少型エンジニアはその名の通り、市場に少ないため非常に価値が高い存在です。特に評価されているのが、高度なスキルを持っている点です。
例えば、特定のプログラミング言語や技術において、圧倒的な実力・実績を持っている状態が当てはまります。企業にとって重要な価値を生み出す存在だとわかれば、高単価にも期待できます。結果として、高い報酬を得られるのです。
希少型エンジニアになると、自分の技術力を高め、市場価値を高く保てるようになります。他の多くのエンジニアと比べても、高い単価で仕事を獲得できるでしょう。
高単価な希少型エンジニアになるために知っておきたい単価の基礎知識
高単価な希少型エンジニアになるためには、まず単価について知っておく必要があります。以下の点を理解すると、ロードマップを描きやすくなるのでオススメです。
- 会社規模によって異なる
- エンジニアのスキルによって異なる
- 職種によっても異なる
会社規模によって異なる
単価は会社の規模によって大きく変わります。基本的に、大企業や外資系企業の方が、中小企業よりも高い単価になります。資金があるのはもちろん、優秀な人材が集まるため、エンジニアの育成環境が充実しているためです。
また、大手企業や外資系企業には、開発実績や開発環境も豊富にあります。クライアントが求める高品質なシステムを提供できる環境です。
結果的に、高単価を得るなら会社の規模を見る必要があるでしょう。
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エンジニアのスキルによって異なる
エンジニアのスキルレベルが高いほど、単価は上昇します。高度なスキルや専門知識を持つエンジニアだと、プロジェクトにおけるリスクを軽減し、価値を大きく高められるためです。例えば、以下のスキルが該当します。
- 複数のプログラミング言語を扱える
- 1つのプログラミング言語を突き詰めている
- 実務経験が豊富
- 担当できる工数の範囲が広い
- コミュニケーション能力が高い
- ビジネススキルが高い
希少かつ高度なスキルを持っているほど、貴重な人材として重宝されます。希少型エンジニアを目指すにあたって、スキルは非常に重要です。
職種によっても異なる
エンジニアの職種によっても、単価に大きな違いがあります。ソフトウェア開発者やシステムエンジニア、ネットワークスペシャリストなど、それぞれの分野で求められるスキルセットが異なるためです。時流のトレンドにも左右されます。
例えば、クラウドサービスの専門知識を持つエンジニアや、セキュリティ分野で高いスキルを有するエンジニアは、需要の高さから高単価を期待できます。プロジェクトマネージャーなど上流工程に携わるエンジニアも同様です。一方で、高度なスキルが不要な業種を担当していると、単価が低くなります。
替えの効かない人材としてプロジェクトに携われるかどうかも、単価の面で重要といえるでしょう。
エンジニアの平均年収
ここからはエンジニアの平均年収を見ていきましょう。単価を知る上で、知っておきたい部分です。以下の2つにわけて紹介します。
- 会社員の場合
- フリーランスの場合
会社員の場合
会社員エンジニアの年収は、業界やポジション、経験年数によって大きく異なります。平均としては、以下を参考にしてください。
- 正社員:480万円
- 派遣社員:時給2,292円
- アルバイト・パート:時給1,250円
正社員の場合、月給にすると40万円です。派遣社員やアルバイト・パートを含めても、全職種の平均年収よりも高い水準にあります。
また、給与幅としては上限が1,000万円を超えています。勤務先や経験、スキルによっても大きな差が生まれるといって良いでしょう。
フリーランスの場合
フリーランスのエンジニアは、プロジェクトやスキルに応じて非常に高い収入を得られます。直接クライアントと交渉し、自分のスキルを最大限に活かした報酬を設定できるからです。
年代別に見てみましょう。
- 20代:約700万円
- 30代:約800万円
- 40代:約860万円
- 50代:約630万円
会社員の年収と比べても高い傾向にあるのがわかります。フリーランスというリスクを選択しているからこそ、得られた年収です。中には年収2,000万円プレイヤーもいるため、頑張れば大きく年収を増やせる働き方といえるでしょう。
参考記事
【2024年最新】フリーランスエンジニアの平均年収を実例で紹介:求人を集計して解説|プロエンジニア
高単価な希少型エンジニアが身につけているスキル・能力
高単価な希少型エンジニアには、身につけているスキルや能力があります。中でも以下の7つは、ある程度共通しています。
- タイピング速度が速い
- プログラミングへの理解度が深い
- 自分で大きなプログラムを組める
- IT業界で働いた経験を持っている
- 情報収集能力が高い
- 豊富な人脈がある
- Linuxを身につけている
タイピング速度が速い
高単価な希少型エンジニアになるためには、タイピング速度にはこだわりましょう。理由は簡単。タイピング速度が速いと、コーディングやドキュメント作成の時間が大幅に短縮されて、作業効率が向上するためです。速いに越したことはありません。
タイピング速度によって、一般的なエンジニアよりも速くタスクを完了できれば、より多くのプロジェクトに参加できます。参加するプロジェクトが多いと、高い評価を得る機会も増えます。
地味ですが、エンジニアとしての素質を高める重要なスキルです。
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プログラミングへの理解度が深い
高単価な希少型エンジニアは、ただコードを書くだけでなく、プログラミングの原理と概念を深く理解しています。知識が深いと、それだけ複雑な問題を効率的に解決する能力を得られます。
他の業種と同じく、プログラミングでも基礎が重要です。基礎的な知識を身につけると、自然と理解度が深まっていきます。希少型エンジニアになるには、基礎的な知識を理解し、「なぜそうなのか」を説明できるかどうかが重要です。
自分で大きなプログラムを組める
大規模なプログラムを自力で組み上げる経験は、希少型エンジニアに必要不可欠です。自分ひとりで組むことで、プロジェクト管理能力と複雑なシステムへの理解度が深まります。実際の開発現場で分業されている内容を自分だけでするため、非常に勉強になるのです。
実際に、自分でアプリを開発し、ユーザーにリリースしたエンジニアは、開発プロセスを通じて多くのスキルを習得できます。希少型エンジニアを目指すにあたって、得がたい経験になるでしょう。
IT業界で働いた経験を持っている
IT業界での実務経験は、貴重な資産です。働き方や常識は、それぞれ違います。業界の動向や技術のトレンド、プロジェクト運営の実際など、現場でしか学べない知識が豊富にあるのです。経験して損はありません。
例えば、特定の分野でのプロジェクト管理やチームリーダーとしての経験は、高単価なポジションで必要とされるスキルに直結します。
人脈形成にも繋がるため、いきなりフリーランスになるのではなく就職してみるのも良いでしょう。
情報収集能力が高い
情報収集能力の高さは、希少型エンジニアを目指す上で重要な要素です。技術の進歩は速く、新しいツールや言語、フレームワークが絶えず登場しています。情報収集能力が高いエンジニアは、そうした最新情報を迅速に得て、自身のスキルを更新しています。
特に技術は英語圏から発信されるケースが多いため、英語力があると、より速く情報を取得できるでしょう。第一線で活躍したいのであれば、情報収集能力は常に高めるように意識してください。
豊富な人脈がある
希少型エンジニアは、技術力だけでなく豊富な人脈も持っています。新しいプロジェクト情報や技術・知識共有、キャリアチャンスの拡大に役立ちます。特にフリーランスにとって非常に重要です。
実際、多くの高単価プロジェクトは、人脈を通じて紹介されるケースが少なくありません。以前のプロジェクトで共に働いた同僚から、次の仕事を紹介されるといったケースです。
ビジネスをする上で重要な人脈も、希少型エンジニアは多く持っています。
Linuxを身につけている
Linuxの知識は、希少型エンジニアにとって必要不可欠なスキルの1つです。Linuxは多くのサーバーで使用されており、運用や管理の知識は、多くのプロジェクトで評価されます。
例えば、サーバーのセットアップやセキュリティ対策、パフォーマンスの最適化など、Linuxが使える場面が非常に多くあります。特にLinuxはネットワークに関する知識を得るのなら、避けては通れない道です。
ITの仕事をするのなら、ネットワークの知識は身につけておく方がメリットが多くあります。Linuxを習得し、希少な人材として活躍できる基礎を身につけましょう。
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高単価な希少型エンジニアになるならエンベーダーがオススメ
高単価な希少型のエンジニアは、上位10%ほどしかいません。ほとんどが、コードを量産するだけのエンジニアとなっています。希少型のエンジニアになるためには、プログラムへの深い理解が必要です。実際に開発した経験も活きてくるでしょう。
特に重要なのが、Linuxの知識です。多くのエンジニアがLinuxを理解できていません。Linuxを理解し、ネットワークに関する知識を身につけて希少型エンジニアに向けて1歩を踏み出しましょう。
Linuxについて勉強できるか不安な方は、エンベーダーがオススメです。ゲーム感覚で学べるため、飽きずにモチベーションを維持しやすいサービスとなっています。無料で遊べるので、ぜひ1度、試しにプレイしてみてくださいね。
【番外編】USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話
プログラミング塾に半年通えば、一人前になれると思っているあなた。それ、勘違いですよ。「なぜ間違いなの?」「正しい勉強法とは何なの?」ITを学び始める全ての人に知って欲しい。そう思って書きました。是非読んでみてください。
「フリーランスエンジニア」
近年やっと世間に浸透した言葉だ。ひと昔まえ、終身雇用は当たり前で、大企業に就職することは一種のステータスだった。しかし、そんな時代も終わり「優秀な人材は転職する」ことが当たり前の時代となる。フリーランスエンジニアに高価値が付く現在、ネットを見ると「未経験でも年収400万以上」などと書いてある。これに釣られて、多くの人がフリーランスになろうとITの世界に入ってきている。私もその中の1人だ。数年前、USBも知らない状態からITの世界に没入し、そこから約2年間、毎日勉学を行なった。他人の何十倍も努力した。そして、企業研修やIT塾で数多くの受講生の指導経験も得た。そこで私は、伸びるエンジニアとそうでないエンジニアをたくさん見てきた。そして、稼げるエンジニア、稼げないエンジニアを見てきた。
「成功する人とそうでない人の違いは何か?」
私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。
比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。
多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、
エンベーダー編集部
エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。
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