「Linuxを勉強した方が良い」「ITエンジニアになるならLinuxの知識は必須」
ITエンジニアを目指す方なら、1度は耳にしたことのある言葉でしょう。ですが、WindowsやMacと違って馴染みがないため、勉強で困る方も多くいます。
そんな方に向けて、この記事ではLinuxを学べるオススメのサービスを紹介します。
Linuxは様々な学習サービスが提供されているため、どのサービスを利用するかが大切です。オススメのサービスの他、初学者の方がLinuxを学ぶメリットも解説しています。
ITエンジニアを目指す方は、ぜひ参考にしてください。
初学者がLinuxを学ぶメリット6選
ITエンジニアの初学者がLinuxを学ぶと、様々なメリットがあります。オススメの学習サービスを知る前に、まずは学習するメリットを知っておきましょう。より効率的に身につけられます。特に以下のメリットは重要です。
- 無料で利用できる
- OSに関係なく学べる
- PCの性能が低くても使える
- ITに関する知識を学べる
- 開発環境で使える
- 未経験からの就職・転職に役立つ
無料で利用できる
Linuxは基本的に無料で使えます。ソフトウェアを構成するソースコードが無料で公開されているオープンソースなためです。無料でダウンロードができ、初期投資ゼロで利用できます。独学の場合、非常に嬉しいポイントです。
オープンソースなこともあって世界中で利用されており、雄志によって様々な情報が公開されています。利用者が多いと、わからないことがあってもすぐに答えを見つけられます。
このように、無料で利用できるのはLinuxで学ぶ上で大きなメリットです。
OSに関係なく学べる
OSに関係なく学べるのもLinuxのメリットです。メインPCでもOSを書き換えずに利用できます。
例えばVirtualboxというアプリを使えば、Linuxを学習できるシステム環境を整えられます。仮想環境を構築するため、切り替えればメインPCを普段と同じように使えてしまうのです。学習用にもう1台パソコンを買う必要がなく、初期投資の負担を減らせます。
WindowsやMacといったOSを気にしないでいい点も、Linuxで学習するメリットと言えます。
PCの性能が低くても使える
LinuxはPCの性能が低くても使えます。必要な機能しか備えていないためです。買ってすぐのスマホを思い浮かべるとわかりやすいでしょう。何もアプリが入っていないため、動作がサクサクでしたよね。あの状態と同じです。
余計な機能が入っていないため、以下の状態でも使えます。
- 中古のPC
- 10年以内に作られた型落ちのPC
- 動画再生くらいなら何とか使えるPC
- 動作が重たいと感じるPC
第一線で使うにはストレスが溜まるPCでも、Linuxなら動きます。さすがに頻繁にフリーズするようなPCは難しいのですが、動画再生をスムーズにできる程度のスペックであれば問題なく学習環境を整えられます。
PCの性能に左右されない点も、Linuxで学習するメリットの1つです。
ITに関する知識を学べる
Linuxで学習すると、ITに関する知識を一通り学べます。例えば以下です。
- OS
- サーバー
- ネットワーク
- セキュリティ
- データ処理
一般的にはWindowsやMacがOSとしてメジャーですが、ITインフラではLinuxが主流です。様々なシステムで採用されており、規模の大きな基幹システムでは大きなシェアを誇ります。
ITインフラを支えていると言っても過言ではありません。そのためLinuxを学習することで、ITに関する知識が自然に身についていきます。
これらの点からも、Linuxを学ぶメリットは非常に大きいと言えます。
開発環境で使える
Linuxは開発環境で使えます。カスタマイズ性が非常に高いこともあって、サーバー開発環境に採用されるケースが増えているためです。
インフラエンジニアを目指すのであれば、Linuxを学習して損はありません。特にサーバーエンジニアでは必須とも呼べるスキルです。
開発環境で使える技術・知識として、Linuxを学習するメリットは非常に大きいと言えます。
未経験からの就職・転職に役立つ
Linuxを学習すると、未経験からの週直・転職に役立ちます。特にインフラエンジニアはLinuxを扱う現場が多いので、大きなアドバンテージになります。
学習のついでにLinuxに関する資格を取得しておくと、更に就職・転職を有利に進められるでしょう。
未経験の初学者の方がエンジニアに就職・転職するのなら、Linuxを学習しておいて損はありません。必ず役に立ってくれます。
Linuxを学べる初学者にオススメのサービス
Linuxを学べるサービスは、多くの企業が提供しています。その中から自分に合ったものを選ぶのは難しいと感じる方も多いでしょう。
ここからは以下に分けて、それぞれオススメのサービスを紹介します。ぜひ参考にしてください。
- 日本語で学べるサービス
- 英語で学べるサービス
日本語で学べるサービス
Linuxは日本でも多くの企業が採用しているため、日本語で学べるサービスが充実しています。英語が苦手な方でも安心して学べるでしょう。中でもオススメなのは、以下の4つです。
- Ping-t
- Tech With Tim Linuxビギナーズシリーズ
- Udemy
- paiza
Ping-t
画像引用:Ping-t公式サイト
Ping-tは、IT系の資格を目指す方に利用されている学習サービスです。登録ユーザー数は30万人を超えています。
そんなPing-tでは、Linuxの資格であるLinuCとLPICの勉強が可能です。それぞれLinuxに関する知識・技術を問う資格なので、自然と知識が身につきます。
ただし独学を主体としており、以下の方法でしか学べません。
- 無料の問題集を利用して問題を解く
- 解説を見て理解する
- 助け合いフォーラムで他のユーザーに質問する
独学で勉強したい方に向いている学習サービスです。モチベーションの維持が問われるため、ひたすら問題集を解き続ける学習方法が苦手な方には向いていないでしょう。
Tech With Tim Linuxビギナーズシリーズ
画像引用:Tech With Tim Linuxビギナーズシリーズ公式サイト
Tech With Tim Linuxビギナーズシリーズは、Akamaiが主催する学習サービスです。以下を学べます。
- Linuxのファイルシステム
- ネットワーク
- パーミッション
- プロセス
- コマンドラインテキストエディタ
動画で学習できるため、隙間時間を有効活用できる点が強みです。Linuxに関する基礎的な知識を身につけたい方は利用してみましょう。
ただし、動画は全て英語です。YouTubeなので字幕翻訳を駆使することをオススメします。
Udemy
画像引用:Udemy公式サイト
Udemyはアメリカの企業が運営するオンライン学習のプラットフォームです。動画で受講でき、210,000以上のコースを提供しています。Linuxはその中の学習コースの1つです。
Udemyでは以下の学習内容となっています。
- Linuxの必須コマンド
- Linuxの文化や考え方
- Linuxのコマンド
- Linuxの仕組み
全体的に初学者向けです。未経験者からITエンジニアを目指そうと考えている方にピッタリと言えます。
講座は全て買い切りで、1度購入すればカリキュラムは何度でも見返せます。期間限定で大幅値引きのセールを実施していることもあるため、小まめにチェックしておくして安いタイミングで学習するのもオススメです。
paiza
画像引用:paiza公式サイト
paizaは、IT/Webエンジニアに特化した転職・就職・学習サイトです。初学者に向けて動画学習サービスやゲームコンテンツなどを提供しています。そんなpaizaで学べるLinuxの学習内容は以下です。
- Linuxの全体像
- Linuxの利用形態
- システム構成
- パッケージ管理ツール
- シェルコマンドの考え方
- ファイルシステム
- ファイルのリンクの作成
- テキストエディタ
- システム管理の基本
入門編とされている通り、これからLinuxを学びたい方向けの内容となっています。一通り学習することで、Linuxの基本を身につけられます。
paizaには新卒・転職採用のサービスもあるため、サイト内で学習から就職・転職まで全て完結できる点がメリットです。
英語で学べるサービス
Linuxは英語で学べるサービスもあります。日本語と違い、より海外のグローバルな知識を身につけられる点がメリットです。ただし、英語力は必須となります。
英語で学ぶサービスとしては、以下の2つがオススメです。
- coursera
- edx
coursera
画像引用:coursera公式サイト
couseraは、オンラインで世界の大学の様々な講義を受けられるサービスです。スタンフォード大学の教授が創設し、イリノイ大学やペンシベニア大学といった世界的な有名大学が参加しています。日本だと東京大学などの講義を受けられます。
コースを完了すると修了証がもらえ、履歴書などにも記載が可能です。就職・転職時に有利に働いてくれるでしょう。
couseraのLinuxの講座では総合的に学べます。英語力が必須なのはデメリットではあるものの、世界のハイクオリティな講座を受けられるのであればメリットの方が遙かに大きいと言えます。
よりグローバルなLinuxの知識を学びたい方にオススメの学習ツールです。
edx
画像引用:edx公式サイト
edxは無料のオンライン教育サービスです。多くの大学や企業が参加していることでも有名で、ビジネス分野ではAmazonやMicrosoftといった企業の専門家の講座を受けられます。
インターネットさえあればどこでも受講でき、無料でも充実した内容です。Linuxの講座は、週に5〜7時間の学習で14週間学ぶコースが提供されています。
- Linuxに関する実用的な知識
- Linuxのシステム構成とGUI
- 基本的なコマンドライン操作
- Linuxの一般的なアプリ
- ネットワーク運用
- テキストの操作
- ファイル操作
- ローカルセキュリティ
このようにLinuxの実践的な知識を学べます。これまで100万人以上の受講者を輩出している人気の講座です。
最後には期末試験が実施されるため、客観的に知識が身についたかどうかを判断できます。
英語力が必要にはなりますが、実用的なLinuxの知識を身につけてグローバル市場に挑戦したい方にオススメです。
Linuxを学ぶなら遊びながら学べる「Envader」がオススメ
Linuxを学べるサービスは複数あります。多くの開発環境で利用されていることから、知識・スキルを身につければ就職・転職で有利になるでしょう。
もしLinuxをもっと気軽に学びたいのであれば、「Ecnvader」がオススメです。学習するのに必要な環境構築が5秒で終わり、Linuxの基礎をすぐに学べます。ゲーム感覚で講座を進められるため、楽しんで知識・スキルを身につけられます。無料コースも提供しているので、体験版のつもりでぜひ1度お気軽にお申し込みください。
【番外編】USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話
プログラミング塾に半年通えば、一人前になれると思っているあなた。それ、勘違いですよ。「なぜ間違いなの?」「正しい勉強法とは何なの?」ITを学び始める全ての人に知って欲しい。そう思って書きました。是非読んでみてください。
「フリーランスエンジニア」
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「成功する人とそうでない人の違いは何か?」
私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。
比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。
多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、
エンベーダー編集部
エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。
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