年代を問わず、未経験からエンジニアへの転職を考える人は多くいます。一方で、転職に踏み出すのは簡単ではありません。
技術の進化が速いため、どこから手をつければ良いかわからないという方も多いでしょう。中には、年齢を気にして新しいキャリアに挑戦できずにいる方もいるかもしれません。
IT業界は、未経験でも挑戦しやすい業界です。年代はあまり関係ありません。
そこで今回は、20代から50代以上まで、年代ごとに未経験からエンジニアになるための方法を詳しく解説します。各年代に求められるスキルを中心に転職戦略も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
年代に関係なく未経験からエンジニアに転職はできる
エンジニアは年代に関係なく挑戦できる業種です。なぜなのか、まずは以下の理由から整理してみましょう。
- IT人材への需要が伸びている
- 未経験可の求人が多くある
IT人材の需要が伸びている
近年、IT技術の発展からIT人材の需要が大きく伸びています。人材不足は深刻で、経済産業省の「IT人材需給に関する調査 調査報告書」によると、2030年には最大79万人のIT人材が不足すると予想されているほどです。
そのため、企業は経験よりもポテンシャルを重視し、育成を前提に採用する傾向にあります。例えば、大手IT企業の中は独自の教育プログラムを設け、技術力のない新人を一人前のエンジニアに育て上げる形を取っています。
需要不足なこともあって、IT業界は未経験からでも挑戦しやすいのは間違いありません。
未経験可の求人が多くある
IT業界では、未経験可の求人が多くあります。未経験からエンジニアになりたい人にとって、嬉しいポイントです。
これには、先述した人材不足の影響に加え、多様なバックグラウンドを持つ人材を求める企業文化が増えている点が要因として考えられます。
文系出身や経験を問わず、様々な業種・業界から転職しているのが、その証左です。未経験でも転職しやすい土壌が整っていると認識して良いでしょう。
【年代別】未経験からエンジニアに転職する方法
未経験からエンジニアに転職する場合、考えたいのが年齢です。年代別にそれぞれ方法が異なりますので、以下にわけて詳しく見ていきましょう。
- 20代で未経験からエンジニアになる方法
- 30代で未経験からエンジニアになる方法
- 40代で未経験からエンジニアになる方法
- 50代以上で未経験からエンジニアになる方法
20代で未経験からエンジニアになる方法
20代は、未経験からエンジニアに最もなりやすい年代です。基礎からしっかりと学び、多くのプロジェクトに参加して経験を積めば、転職できる可能性は非常に高いでしょう。就活と同じくポテンシャル採用なのも、大きな理由です。
独学や学習サイト、プログラミングコースを活用しながらエンジニアを目指してください。未経験でも、仕事に対する熱意や能力をアピールするよう意識しましょう。
30代で未経験からエンジニアになる方法
エンジニアには、「35歳定年説」があります。事実、30代が未経験からエンジニアに転職するのは難しいと言えます。
ただし、20代にはない経験やスキルが30代にはあります。これまでの職業経験や生活経験を活かせば、エンジニアへ転職も可能です。実際に多くの人が、30代でもエンジニアへ転職を成功させています。
そのためには、まず自分の得意分野や関心のある技術に集中し、専門知識を深めてください。資格取得や、個人でWeb開発をすると効果的です。
これまでの職務経歴から活かせる業界知識をアピールすれば、評価に繋がります。キャリアを積極的に活かしましょう。
40代で未経験からエンジニアになる方法
40代でエンジニアになるのは、非常に難しいと言わざるを得ません。同じ未経験なら、40代よりも20代を採用する方がメリットが大きいためです。採用されたとしても、年上の部下ができるとなると、採用側がやりにくいと感じる可能性もあります。
ですが、全く無理なわけではありません。独学やプログラミングスクールでスキルや知識を学びながら、実際にWebアプリを開発して実績を作れば可能性はあります。
また、これまでのキャリアで培った管理能力やプロジェクト運営の経験を活かせば、魅力のある人材として採用されるかもしれません。これまでの経験を活かしたポジションを目指すように意識すると良いでしょう。
50代以上で未経験からエンジニアになる方法
50代以上からエンジニアに転職する場合、人生経験を活かしたアプローチが有効です。特に、コミュニケーション能力やチーム内での協調性は、年齢を重ねるほどに磨かれます。20代や30代にはないスキルです。
まずは独学やプログラミングコースを受講し、基本的な技術知識を身につけるようにしましょう。そのうえで、自分の経験を活かせる分野に挑戦します。
例えば、顧客サポートやプロジェクト管理などに焦点を当てて、マネジメント能力やコミュニケーション能力を活かす、といった方法です。身につけた能力を活かせる戦略が重要です。
【年代別】未経験からエンジニアに転職する際に必要なスキルや経験
未経験からエンジニアに転職する場合、年代別に求められるスキルや経験が異なります。ここからは、以下の年代にわけてそれぞれ詳しく見ていきましょう。
- 20代はポテンシャル採用が多い
- 30代はマネジメント経験が求められる
- 40代は高いスキルとマネジメント能力が求められる
- 50代以上は高いマネジメント能力とコミュニケーション能力が求められる
20代はポテンシャル採用が多い
20代での転職は、未経験でもポテンシャルを評価されることが多くあります。新卒の就活と同じく、ポテンシャル採用が中心です。学習能力と柔軟性が高いため、将来の成長を重視します。
独学や学習サイト、プログラミングスクールで基本的な技術スキルを習得し、コミュニケーション能力や論理的思考力を磨けば、転職も難しくはないでしょう。
エンジニアを目指すには最も良い年代と言えます。
30代はマネジメント経験が求められる
30代は、これまでの仕事で培ったマネジメント経験が大きな強みとなります。20代と比べると転職が難しくなりますが、20代にはない「経験」があります。特に管理者としての経験があれば、転職できる可能性は高くなるでしょう。
30代は、チームを率いる能力やプロジェクトを成功に導く経験を評価されやすい傾向にあります。小規模なチームのリーダーとしてプロジェクトを管理し、目標を達成した経験は、IT業界でも非常に重宝されるのです。未経験からエンジニアへの転職においても、高い評価を受けられるでしょう。
40代は高いスキルとマネジメント能力が求められる
40代でエンジニアに転職する場合、専門的なスキルとともに、マネジメント能力が重要視されます。40代は業界や職種を問わず豊富な実務経験を持つ人材が多く、その経験をIT業界で活かせるかどうかがポイントです。
特定分野での深い知識を持つ人物が、エンジニアリングチームの管理職として採用されるケースもあります。実務的なマネジメント能力があれば、魅力的な人材として評価されるのです。
技術的な知識だけでなく、チームを統率し、プロジェクトを推進する能力が問われます。
50代以上は高いマネジメント能力とコミュニケーション能力が求められる
50代以上でエンジニアに転職するには、高いマネジメントとコミュニケーション能力が求められます。長年のキャリアを通じて培った、人間関係の構築やチーム内コミュニケーションのスキルは、エンジニアの分野でも高く評価されます。若い世代はなかなか身につけられないスキルです。
例えば、多様な背景を持つチームメンバー間の架け橋となり、プロジェクトを円滑に進められれば、IT企業にとって貴重な人材となります。縁の下の力持ちのような働きができるでしょう。
プログラミングに関する知識も必要ですが、マネジメント能力やコミュニケーション能力のように、様々な仕事で共通する能力を問われるのが、50代です。
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【年代別】未経験からエンジニアへの転職戦略
未経験からエンジニアに転職する場合、どのような戦略を取れば良いのでしょうか。以下にわけて解説するので、ぜひ参考にしてください。
- 20代の転職戦略
- 30代の転職戦略
- 40代の転職戦略
- 50代以上の転職戦略
20代の転職戦略
20代がエンジニアに転職するなら、スキルの習得と経験を積極的にしましょう。20代という若さの最大の強みは、新しい知識を吸収する柔軟性だからです。とにかく様々な知識と技術を身につけていってください。
例えば、プログラミングスクールや学習サイトなどを通じて、プログラミングスキルを習得し、GitHubに自分のプロジェクトを公開するといった方法です。技術力の証明にもなりますし、ポートフォリオとしても活用できます。
未経験者でもエンジニアとしてのポテンシャルをアピールできるため、採用のチャンスを高められるでしょう。
30代の転職戦略
30代でのエンジニア転職戦略は、これまでのキャリアで培ったスキルや経験をIT業界に適用する点に焦点を当てましょう。例えば、プロジェクト管理やチームリーダーとしての経験は、エンジニアリングチームで価値ある資源となります。転職の際のアピールポイントとしても活用できます。
転職してキャリアチェンジをする際は、転職市場での競争力を強化する方法が最も効果的です。特定のプログラミング言語や技術に関する知識を学び、経験を活かせる人材を目指しましょう。
40代の転職戦略
40代のエンジニアへの転職戦略は、長年にわたる業務経験を強みとして活用するように意識してください。20代や30代とは違い、特定分野の専門知識や業界内での深い理解が求められます。
特に重視されるのが、マネジメント能力です。プロジェクトマネジメントやチームでの協働経験をアピールし、それらを通じて培った問題解決能力をアピールします。例えば、過去に成功したプロジェクトを挙げ、その中で果たした役割と成果を強調するといった形です。
エンジニアとして最低限のスキルや知識は必要ですが、何よりもこれまで培った能力が問われる年代と認識しておきましょう。
50代以上の転職戦略
50代以上でエンジニアに転職する場合、長年のキャリアで培った、高度なコミュニケーション能力やマネジメントスキルを前面に押し出す戦略が効果的です。
さらに、IT業界への適応力を示すために、トレンドについての知識や、基本的なプログラミングスキルも身につけておきましょう。
50代ともなると、酸いも甘いもわかる年代です。経験豊富なプロフェッショナルとして、チーム運営やプロジェクト管理で即戦力となる点をアピールすると良いでしょう。
エンジニアは年代に関係なく挑戦できる職種
エンジニアは、常に人材不足に悩まされています。そのため、年代を問わず需要があるのは間違いありません。
一方で、知識やスキルの吸収力がある20代の需要が最もある点も事実です。転職をするには、年代別に異なった戦略を練る必要があります。今回紹介したのは、ほんの一例です。個人によって強みは異なるので、まずは自分の強みを見つけてから、転職戦略を考えるようにしましょう。
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【番外編】USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話
プログラミング塾に半年通えば、一人前になれると思っているあなた。それ、勘違いですよ。「なぜ間違いなの?」「正しい勉強法とは何なの?」ITを学び始める全ての人に知って欲しい。そう思って書きました。是非読んでみてください。
「フリーランスエンジニア」
近年やっと世間に浸透した言葉だ。ひと昔まえ、終身雇用は当たり前で、大企業に就職することは一種のステータスだった。しかし、そんな時代も終わり「優秀な人材は転職する」ことが当たり前の時代となる。フリーランスエンジニアに高価値が付く現在、ネットを見ると「未経験でも年収400万以上」などと書いてある。これに釣られて、多くの人がフリーランスになろうとITの世界に入ってきている。私もその中の1人だ。数年前、USBも知らない状態からITの世界に没入し、そこから約2年間、毎日勉学を行なった。他人の何十倍も努力した。そして、企業研修やIT塾で数多くの受講生の指導経験も得た。そこで私は、伸びるエンジニアとそうでないエンジニアをたくさん見てきた。そして、稼げるエンジニア、稼げないエンジニアを見てきた。
「成功する人とそうでない人の違いは何か?」
私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。
比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。
多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、
エンベーダー編集部
エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。
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