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2023.03.20

クラウドエンジニアってどんな職業?年収や将来性は

  • インフラエンジニア
  • キャリア・学習法

IT技術の進歩により、近年注目を集めているクラウドエンジニア。

ですが、クラウドエンジニアと調べると「きつい」「やめとけ」と検索候補に出てきます。

なぜ、マイナスのイメージを持たれているのか。そもそも目指すべき職種なのか。

今回は、クラウドエンジニアが「きつい」「やめとけ」と言われる理由の他、年収や将来性について解説します。

クラウドエンジニアを目指している方は、ぜひ参考にしてください。

クラウドエンジニアがきつい・やめとけと言われる理由

クラウドエンジニアの需要は、日々高まっています。多くの企業が求める人材です。なのにマイナスのイメージを持たれてしまうのには、理由があります。

特に以下の6つの理由が関係しています。

  • 責任が重い
  • 緊急時の対応が必要
  • 資格の取得が難しい
  • 幅広いスキルが必要
  • 最新情報を常に収集しなければならない
  • コミュニケーション能力・ビジネススキルが必要

責任が重い

クラウドエンジニアは、サーバーやネットワークを管理・保守する仕事です。ITインフラは企業の経営に直結します。通常運転していることが当たり前なので、問題発生は起こってはいけないと考えられています。

クラウドITインフラで障害が発生すると、ベンダー側の問題が解決されないとシステムを復旧できません。一方で、少しでも障害が起こると、クライアントからの風当たりが強くなることも。

ベンダー側で問題を解決してくれなければ責められ続けるため、「きつい」と感じる場合があります。責任が重いことから、体力的・精神的にも厳しい仕事です。

緊急時の対応が必要

クラウドエンジニアは、ITインフラの根幹を担う仕事です。システムの保守・運用を守備範囲としている場合、サーバーやネットワークに障害が発生すると緊急で対応しなければいけません。

  • サーバーダウン
  • システムエラー
  • 社内ネットワークに接続できない
  • インターネットに接続できない

このような状態になると、企業は業務に支障を来します。対応によっては、多額の損失を出すことにもなりかねません。

トラブルは夜間・休日関係なく起こります。そのため、クラウドエンジニアは日時に関係なく障害対応を求められることがあります。

資格の取得が難しい

クラウドエンジニアが取得するべき資格は、全体的に難易度の高いものが多くあります。エンジニアとして最新の技術を身につけ続けなければいけませんが、そのハードルが高いのです。

例えば、以下の資格が代表格でしょう。

  • AWS認定資格
  • Google Cloud認定資格
  • Microsoft Azure認定資格

いずれも一朝一夕の勉強で取得できる資格ではありません。IT技術は加速度的に進んでいきますから、数年おきの再認定が必要になることも。

資格については、以下の記事で解説しています。ぜひ参考にしてください。

https://envader.plus/article/5 https://envader.plus/article/106 https://envader.plus/article/105

幅広いスキルが必要

クラウドエンジニアは、業務内容上、幅広いスキルを求められます。クラウドサービスを利用してITインフラを構築するため、最低でも以下のスキルを身につけておかなければなりません。

  • パブリッククラウドの知識・経験
  • Linux

これらに加え、データベースやオンプレミスの知識・経験が必要になることもあります。幅広くスキルを身につけなければいけないため、きついと認識されているのです。

最新情報を常に収集しなければいけない

クラウドエンジニアが常に触れているのが、クラウド技術です。クラウド技術は常に進歩し続けているため、最新情報を収集し続けなければいけません。

AWSのように既存のクラウドサービスであっても、細部のサービスが常に増え続けている状態です。AWSならば2023年3月時点で200種類以上もの数に上ります。

クラウドエンジニアは、新しいサービスの提供もしなければいけません。時代に即した提案ができるように、常にアンテナを貼り続けていく必要があります。

コミュニケーション能力・ビジネススキルが必要

クラウドエンジニアは、コミュニケーション能力とビジネススキルも求められます。様々な分野のエンジニアと連携を取りながら業務を進めるからです。

エンジニアの中でも、多数の人とコミュニケーションを取るエンジニアとも言えます。クライアントとの打ち合わせも行うため、ビジネススキルも必要です。

スムーズに業務を進められないと、不安を抱かれてしまうため嫌でも身につけるしかありません。対人スキルに自信の無い方にとってみれば、きついと感じることがあるでしょう。

クラウドエンジニアの年収

クラウドエンジニアの年収は、カカクコムが運営する「求人ボックス給料ナビ」によると、2023年3月10日時点で、以下の水準です。

  • 正社員:約597万円
  • 派遣社員:平均時給2,548円

月収で換算すると約50万円になります。

インフラエンジニアの平均年収が約540万円なことを考えると、1割ほど年収が上がります。

ただし傾向として正社員の給料ボリュームは619万円~699万円の間が最も大きいため、働き方によって多少の違いが出てくるでしょう。

クラウドエンジニアになるメリット

クラウドエンジニアは、きつい・しんどいと言われる理由がわかりました。ですが、一方では魅力的だとも言われています。

その理由としては、以下の2つがあります。

  • 幅広いスキルを取得できる
  • 需要が増えていて将来性がある

幅広いスキルを習得できる

クラウドエンジニアには、様々なスキルが求められます。

  • パブリッククラウド
  • ミドルウェア
  • オンプレミス

ITエンジニアの中でも、守備範囲の広さは随一です。更に、クラウドエンジニアに関する資格の難易度も高く、簡単には取得できません。

いつまでも努力をし続けなければなりませんが、裏を返せば常に技術を磨いていける環境です。クラウドエンジニアとして幅広いスキルを身につければ、将来のキャリアパスとして活かせます。

幅広いスキルを習得しなければいけないのは、決してマイナスだけではないのです。

需要が増えていて将来性がある

クラウドエンジニアは、IT技術のクラウド化によって需要が増え続けています。ITインフラをクラウドへ移行したいと考えている企業も多く、活躍できる場所には困らないでしょう。

コロナ禍のリモートワーク導入によって、その存在価値はますます強くなっています。政府も方針としてクラウドシフトを掲げています。

クラウドエンジニア自体の総数は供給に比例して増えているわけではないため、需要が増えていくことは間違いないでしょう。

未経験からクラウドエンジニアになるのは難しい

クラウドエンジニアは、エンジニア経験者からなら比較的なりやすい仕事です。

一方で、未経験からなるのは非常に難しいとも言えます。求められる知識・スキルが非常に幅広いためです。

インフラエンジニアからクラウドエンジニアになるのは、共通している部分があるため比較的簡単ではあります。

未経験だとそうした知識がないため、全て学んでいかなければなりません。強い意志があれば可能ですが、とてつもない労力を必要とするでしょう。

もし未経験でクラウドエンジニアを目指すなら、スクールに通ったり資格を取ったりすることが最も近道です。

ただし即戦力が求められる世界でもあるため、最終的には実績が必要となることも。回れ道でも少しずつキャリアを積み重ねていきましょう。

クラウドエンジニアは将来性のある仕事

クラウドエンジニアは、ITインフラのクラウド化によって今後ますます需要が高くなる仕事です。給与面も高いことから、将来性もあると考えて良いでしょう。

一方で、ITインフラを支えていることから責任が重く、緊急時の対応を求められます。最新の技術を常に身につけていく向上心も必要です。「きつい」「しんどい」と感じる方が多くいます。

常に学び続け成長できる方にとっては、クラウドエンジニアは魅力的な仕事です。自身の性質ではどうなのかを考え、キャリアとして目指してみてくださいね。

エンベーダー編集部

エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。

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