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2024.02.29

どこが違う?クラウドエンジニアとインフラエンジニアの違い

ITエンジニアを目指す際、気になるのが「クラウドエンジニア」と「インフラエンジニア」の違いです。一見すると似ているように感じますが、実は業務内容や必要なスキルが大きく違います

今回は、「クラウドエンジニアとインフラエンジニアの違い」について解説します。仕事内容や必要なスキルについても紹介しているので、インフラ関係のエンジニアを目指している初学者は必見です。

クラウドエンジニアとインフラエンジニアの違い

クラウドエンジニアとインフラエンジニアにはどのような違いがあるのか、以下にわけて詳しく解説します。

  • クラウドエンジニア
  • インフラエンジニア
  • クラウドエンジニアとインフラエンジニアの違い

クラウドエンジニア

クラウドエンジニアは、クラウドサービスの設計や構築、運用を担うエンジニアです。メールやサーバー、ストレージなど様々なサービスがクラウド化している昨今、重要な存在といえます。

そのため、クラウドに関する知識は最低限身につけておかなければいけません。他にもネットワークやサーバーなどの知識も必要です。クラウドに移行する際は、現在使用しているシステムの知識や技術が必要になることも。

クラウドだけでなく、周辺環境にかかわる全ての対応を求められるのが、クラウドエンジニアです。

インフラエンジニア

インフラエンジニアは、企業のITインフラを一手に担う存在です。企業がITを活用する際に基盤となるインフラ全般の設計から保守、監視まで対応します。安定したITシステムを維持するのに不可欠な存在です。

必要な知識が非常に多いため、作業領域によって「サーバーエンジニア」や「ネットワークエンジニア」など役割が分担されるケースもあります。

クラウドエンジニアとインフラエンジニアの違い

クラウドエンジニアとインフラエンジニアの主な違いは、扱う環境の種類にあります。クラウドエンジニアはクラウドプラットフォーム上での作業に特化しており、インフラエンジニアは物理的なサーバーやネットワーク機器を含む企業の全ITインフラをカバーします。

これらのことからもわかるように、クラウドエンジニアはインフラエンジニアが担当する業務の一部を担当しています。イメージとして、インフラエンジニアの中でも、クラウドに特化したのがクラウドエンジニアと覚えておくと良いでしょう。

クラウドエンジニアの仕事内容

クラウドエンジニアはどのような仕事があるのか、以下にわけて見ていきましょう。

  • クラウドの設計
  • クラウド環境の構築
  • クラウドの保守・運用

クラウドの設計

クラウドエンジニアは、クラウドサービスの設計を行うのが主な仕事です。顧客のニーズに合わせたクラウド環境を計画します。どのようなクラウドプロバイダを使用するかや、セキュリティ対策をどうするかなど、細かい部分まで考えて設計していきます。

例えば、データの保存やアクセスの方法を決定し、セキュリティやコスト効率の高い設計を提案するといった形です。

企業が必要なリソースを適切に利用し、最適なクラウドを構築できるかを考えなくてはいけません。

クラウド環境の構築

クラウドエンジニアは、設計したクラウド環境の構築も担当します。選定したクラウドプランを元に、具体的な環境を作り上げる仕事です。

仮想マシンのセットアップやストレージの確保、ネットワークの構成などが含まれます。計画通りのクラウド環境を構築し、顧客のビジネス要件を満たすシステムを提供できるかが、重要なポイントです。

クラウドの保守・運用

クラウドエンジニアの仕事は、構築して終わりではありません。クラウド環境の保守と運用も担います。システムのパフォーマンスを監視し、障害が発生した場合には迅速に対応します。

また、セキュリティの維持も重要です。サイバーテロなどの脅威に対し防御策を行い、データ保護に努めなければなりません。さらに、使用状況に応じてリソースを調整し、最適な運用コストを実現するための改善策も提案します。

クラウドに関する様々な業務を引き受けるのが、クラウドエンジニアなのです。

なお、セキュリティについては以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ確認してください。

https://envader.plus/article/115

インフラエンジニアの仕事内容

インフラエンジニアの仕事内容は、多岐にわたります。以下にわけて、どのような仕事なのか詳しく見ていきましょう。

  • 要件定義
  • 設計・構築
  • システム監視・運用

要件定義

インフラエンジニアの仕事は、まずプロジェクトの初期段階に要件定義を行います。顧客のニーズに合ったシステムを設計するための基盤を作るからです。そのために、社内やクライアントから要望をヒアリングします。

例えば、企業が求めるデータ処理能力やセキュリティレベルを明確にし、それに基づいてインフラの概要を決定するといった形です。

要件定義の完成度は、プロジェクト全体の成功に直結します。非常に重要な仕事です。

設計・構築

要件定義を基に、インフラエンジニアはシステムの設計と構築を行います。効率的かつ安全なITインフラを実現するために不可欠な仕事です。

設計には、大きくわけて以下の2種類があります。

  • 基本設計:システム開発の概要を設計する
  • 詳細設計:基本設計に記載した概要を詳細にして設計書に落とし込む

まずは基本設計から取りかかりましょう。設計が終わったら、完成した設計書を基にネットワークを構築します。

構築後は必ずテストをし、設計書通りに動作するかを確認しましょう。

システム監視・運用

構築後は、システムの監視と運用も担当します。システムの安定稼働を維持し、問題が発生した際に迅速に対応しなければいけません。

例えば、サーバーの負荷状況やネットワークの通信量をリアルタイムで監視し、異常があれば速やかに対処するといった形です。

インフラエンジニアにはシステム構築だけでなく、構築後の対応も求められます。基本的には24時間対応になり、交代制です。

クラウドエンジニアとインフラエンジニアに必要なスキル

クラウドエンジニアとインフラエンジニアには、必要なスキルがそれぞれ異なります。どのようなスキルが必要なのか、それぞれ見ていきましょう。

  • クラウドエンジニアに必要なスキル
  • インフラエンジニアに必要なスキル

クラウドエンジニアに必要なスキル

クラウドエンジニアには、クラウドサービスの設計、構築、管理に関する深い知識が必要です。以下のスキルを身につけると良いでしょう。

  • クラウドに関するスキルや知識
  • サーバーに関するスキルや知識
  • ネットワークに関するスキルや知識
  • ビジネススキル
  • マネジメントスキル
  • コミュニケーションスキル

クラウドに関する知識はもちろん、サーバーやネットワークに関するスキルも求められます。また、クラウド構築をする際には社内やクライアントへのヒアリングをすることもあるため、一定のビジネススキルやコミュニケーションスキルも身につけておきましょう。

なお、クラウドエンジニアのスキルについて詳しく知りたい方は、以下の記事でご確認ください。

https://envader.plus/article/120

インフラエンジニアに必要なスキル

インフラエンジニアには、インフラに関する深い知識が必要です。以下のスキルを身につけると良いでしょう。

  • インフラ全体の設計スキル
  • サーバーの構築・運用スキル
  • ネットワークの構築・運用スキル
  • セキュリティ対策スキル
  • ビジネススキル
  • ヒアリングスキル
  • マネジメントスキル
  • コミュニケーションスキル

物理的なサーバーやネットワーク、ストレージシステムなど幅広い知識が求められます。さらに、災害復旧計画の策定やセキュリティ対策の実施など、システムの安全性と信頼性を保つための知識も身につけておきましょう。

社内やクライアントへの提案やプロジェクト管理も担うため、高いビジネススキルも要求されます。仕事内容が幅広いからこそ、求められるスキルもまた多いのがインラフエンジニアです。

インフラエンジニアについては、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ確認してください。

https://envader.plus/article/3

クラウドエンジニアはインフラエンジニアの違いは業務に注目しよう

クラウドエンジニアとインフラエンジニアの違いは、業務にあります。クラウドエンジニアがクラウドにかかわる業務なのに対し、インフラエンジニアはクラウドを含めたITインフラ全般です。そのため、求められるスキルも異なります

どちらもIT社会において不可欠な存在です。どちらを目指そうか迷っている初学者の方は、将来的にどのようなエンジニアになりたいかをイメージして選ぶと良いでしょう。

【番外編】USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話

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プログラミング塾に半年通えば、一人前になれると思っているあなた。それ、勘違いですよ。「なぜ間違いなの?」「正しい勉強法とは何なの?」ITを学び始める全ての人に知って欲しい。そう思って書きました。是非読んでみてください。

「フリーランスエンジニア」

近年やっと世間に浸透した言葉だ。ひと昔まえ、終身雇用は当たり前で、大企業に就職することは一種のステータスだった。しかし、そんな時代も終わり「優秀な人材は転職する」ことが当たり前の時代となる。フリーランスエンジニアに高価値が付く現在、ネットを見ると「未経験でも年収400万以上」などと書いてある。これに釣られて、多くの人がフリーランスになろうとITの世界に入ってきている。私もその中の1人だ。数年前、USBも知らない状態からITの世界に没入し、そこから約2年間、毎日勉学を行なった。他人の何十倍も努力した。そして、企業研修やIT塾で数多くの受講生の指導経験も得た。そこで私は、伸びるエンジニアとそうでないエンジニアをたくさん見てきた。そして、稼げるエンジニア、稼げないエンジニアを見てきた。

「成功する人とそうでない人の違いは何か?」

私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。

比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。

多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、

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エンベーダー編集部

エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。

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