データベース基礎コース3/13
ALTER DATABASE文でデータベースの設定を変更しよう
こちらではMySQLを通じたデータベースの使い方について、作成したデータベースの仕様変更の方法および削除の方法について学習します。
こちらでの学習を通じて、データベースの使い方について理解を深めて行きましょう。
データベースの変更
ALTER DATABASE
を使用すると、データベースの全体的な仕様を変更する事ができます。ここで変更できる仕様とは、文字コードと照合順序の二つです。
文字コードとは、コンピュータで取り扱う「文字(CHARACTER)を要素とする集合」のことを言います。文字セットと言われる場合もあります。
「文字を要素とする集合」とは、例えば全てのアルファベット(a,b,c,d...z,A,B,C.D...Z)や、全ての平仮名(あ,い,う,え....を,ん)を指します。この文字の集合をコンピュータがどのように電気信号で表現(Byte表現)するかを規定したものが文字コードです。主な文字コードには、下記のものがあります。
コード名 | 概要 |
---|---|
JISコード | インターネットや電子メールで日本語を表記する際に最も標準的に使用されている文字コード |
ASCIIコード | ラテンアルファベット/数字/記号/空白文字/制御文字などの128文字を表現する文字コード |
Unicode | アルファベット/漢字/カナ/アラビア文字など世界中の文字を表現しようとする文字コード |
照合順序とは、文字(値)を並び替える時のルールのことを言います。具体的には「大文字と小文字を区別するかどうか」「文字列をbyteデータに置き換えた値(バイナリデータ)で比較するかどうか」といったルールのことを指します。細かい説明はここでは差し控えますが、照合順序名の末尾(接尾辞/サフィックス)で照合ルールについての特性が示されています。
各文字コードには複数の照合順序が用意されており、文字コードの指定に併せて照合順序を指定する事ができます。
サフィックス | 特性 |
---|---|
_ci | 大文字と小文字を区別しません。 |
_cs | 大文字と小文字を区別します。 |
_bin | バイナリ比較を行います。 |
_ai | アクセントを区別しません。 |
_as | アクセントを区別します。 |
_ks | カナを区別します。 |
実際にデータベースの仕様を変更する際は、ALTER DATABASE
を記述した後に変更したいデータベース名を指定し、続いてCHARACTER SETを記述して使用したい文字コードを指定します。
ALTER DATABASE [データベース名] CHARACTER SET [使用したい文字コード];
照合順序を併せて指定したい場合には、使用したい文字コードの後ろにCOLLATE
を記述し、続けて照合順序を指定します。
ALTER DATABASE [データベース名] CHARACTER SET [使用したい文字コード] COLLATE [照合順序];
データベースの削除方法
既存のデータベースを削除する場合には、DROP DATABASE
を記述した後に削除したいデータベース名を指定します。DROP DATABASE
を使用すると、指定されたデータベース内の全てのテーブルを削除した後に、そのデータベースを削除します。
DROP DATABASE [削除したいデータベース名];
まとめ
今回はデータベースの仕様変更と削除について学びました。
ここで取り上げた内容の他にも、様々なオプションや定義・ルールが存在します。
興味を持たれた方は、ぜひ調べてみて下さい。実際に触れてみたい方は、環境を起動しましょう。
問題を解くためには、十分な画面サイズのPC環境をご利用下さい。