LinuC Level1 v10.0 対策コース(パート2)14/29
スケルトンディレクトリ(/etc/skel)
こちらでは、スケルトンディレクトリ(/etc/skel
)について解説します。
目次
- スケルトンディレクトリ
- まとめ
スケルトンディレクトリ
スケルトンディレクトリとは、デフォルトでは/etc/skel
となり、どのユーザーにも必要と思われる共通の設定ファイルを格納する場所です。
具体的には、useradd
コマンドを使用して、新規ユーザーとそのホームディレクトリを作成した際に、スケルトンディレクトリからサブディレクトリ・ファイルが、ユーザーのホームディレクトリにコピーされます。
/etc/skelの中身
スケルトンディレクトリ(/etc/skel
)に格納されているファイルをスケルトンファイルと呼びます。通常スケルトンファイルは隠しファイルのため一覧表示したい場合はls -A
と入力する必要があります。
デフォルトでは.bash_logout、.bashrc、.profileのようなファイルが格納されています。
/etc/skel$ ls -A
.bash_logout .bashrc .profile
ファイル名 | 説明 |
---|---|
.bash_logout | ログアウト時に読み込まれる設定が記述されたファイル |
.bashrc | シェル起動時に毎回設定したい内容を記述するファイル。 エイリアスやシェル関数が設定される。 |
.profile | ログインして~/.bash_profile ・ ~/.bash_login が存在しない場合にのみ読み込まれる設定ファイル |
/etc/skelへファイルを追加
/etc/skel
へファイルを追加し、useradd
で新規ユーザー作成した際のホームディレクトリの状況を確認していきます。
/etc/skelフォルダでファイル(aaa)を作成
root# touch aaa
adduserで新規ユーザー作成
root# useradd -m -b /home envaderuser
作成したユーザーのホームディレクトリのパスの確認
root# cat /etc/passwd
<省略>
envaderuser:x:1001:1001::/home/envaderuser:/bin/sh #/home/envaderuserがホームディレクトリ
作成したユーザーのホームディレクトリの中身の確認
root# ls -A /home/envaderuser
.bash_logout .bashrc .profile aaa #ユーザーを新規作成した際に自動的にファイル(aaa)が追加された
まとめ
useradd
でユーザーを新規作成すると、スケルトンディレクトリに配置されている、ディレクトリ、ファイルがユーザーのホームディレクトリにコピーされる。スケルトンディレクトリはデフォルトで/etc/skel
になっており、.bash_logout
・.bashrc
・.profile
が配置されている。
記事の内容は理解できましたか?