LinuC Level1 v10.0 対策コース(パート2)22/29
Linuxコマンド [ulimit編]
ulimitコマンド
ulimit
(limit user resources)は、システムリソースを制御するためのコマンドです。
一人のユーザーがリソースを使い切ってしまっては困ります。そこで、ユーザーごとに利用可能なリソースを制限しておきます。これをディスククォータといいます。
オプション
オプション | 説明 |
---|---|
-a | すべてのリソース制限の設定値を表示する |
-c | コアファイルの最大サイズを表示・設定する |
-f | シェルが生成できるファイルの最大サイズをブロック単位で表示・指定する |
-n | 同時に開けるファイルの最大数を設定する |
-m | 現在のユーザーが利用可能な最大メモリサイズを表示・指定する |
-u | ユーザーが利用可能なプロセスの最大数を表示・指定する |
-v | シェルとその子プロセスが利用可能な最大仮想メモリサイズを表示・設定する |
-S | ソフトリミットを設定する |
-H | ハードリミットを設定する |
ソフトリミットとハードリミット
リソース制限には、ソフトリミットとハードリミットの二つがあります。
ソフトリミットは、利用制限に達した際に警告を表示するのみの制限です。
ハードリミットは、利用制限に達した時点でファイルへの書き込みができなくなる制限です。
# ソフトリミットでメモリの最大サイズを3000に設定します。
ulimit -Hm 3000
まとめ
今回はulimit
コマンドについて解説しました。
適切にリソースを利用しないとコンピュータが止まったり、サービスが落ちたり、その他意図しない動きが起きたりと、様々な弊害が生じます。
そうした事態を防ぐため、特定のユーザが限りあるリソースを使いすぎないよう、ulimit
コマンドで適切に設定を行いましょう。
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