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LinuC Level1 v10.0 対策コース(パート1)

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ファイルシステムの識別とマウント

ファイルシステムの識別とマウントは、Linuxシステム上でデータを読み書きするために必要なプロセスです。ファイルシステムは、ディスクやパーティション上のデータの格納方法を定義し、マウントは、そのファイルシステムをシステムのディレクトリ構造に組み込む操作です。

UUIDとラベルを使ったファイルシステムの識別とマウント

この記事では、UUIDとラベルを使用してファイルシステムを識別およびマウントする方法と、リムーバブルなファイルシステムをユーザーがマウントできるように設定する方法について説明します。

UUID

UUID (Universally Unique Identifier) は、ファイルシステムやデバイスなどのオブジェクトを一意に識別するための128ビットの識別子です。UUIDは、システム上で一意であるため、ファイルシステムのマウント設定に使用することで、デバイス名が変わった場合でも正確に特定のファイルシステムをマウントすることができます。

UUID(Universally Unique Identifier)とはソフトウェア上でオブジェクトを識別するための128ビットの一意な文字列を指します。

UUIDを指定して/etc/fstab にファイルシステムを追加するとリブートしたときなどにファイルシステムの読み取り順番が変わらなくなります。

ls -l /dev/disk/by-uuid/  # マウントしたいファイルシステムのUUIDを確認
blkid  # マウントしたいファイルシステムのUUIDを確認
cat /etc/fstab
# UUIDを含めて書く
UUID=xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx       /data    ext4   defaults        0 0
sudo mount -t ext4 UUID="..." /mnt  # コマンドでマウント

ラベル

ラベルとは/etc/fstabに書かれている「LABEL=」のことを指します。

/etc/fstabにはファイルシステムのマウントに関する情報が記載されており、一部のLinuxディストリビューションではではマウントするファイルシステムにラベルを付けることが推奨されています。

mkdir /disk2  # マウントポイント作成
e2label /dev/hda3 /disk2  # ラベルを付ける
cat /etc/fstab
LABEL=/disk2   /disk2  ext2 defaults  1 2  # /etc/fstabに追加

リムーバブルなファイルシステムをユーザがマウントできるように設定

リムーバブルとは外付けのハードディスクやUSBメモリのことです。リムーバブルメディアもほかのファイルシステムと同様にマウントすることが出来ます。

# リムーバブルメディア接続前と接続後にこのコマンドを実行しリムーバブルのファイルシステムを確認
ls /dev/sd* 
# リムーバブルメディアをコマンドで/dataにマウント 
mount -t vfat /dev/[リムーバブルのデバイス名] /data

まとめ

「UUIDとラベルを使ったファイルシステムの識別とマウント」と「リムーバブルなファイルシステムをユーザがマウントできるように設定する」について解説しました。

UUIDを指定してマウントするとファイルシステムの読み取り順番が変わらなくなります。

ラベルとは/etc/fstabに書かれている「LABEL=」のことを指します。

リムーバブルメディアもほかのファイルシステムと同様にマウントすることができます。

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