LinuC Level1 v10.0 対策コース(パート1)35/39
RPMについて
こちらの記事ではRPM(Red Hat Package Manager)について解説します。
RPMとは
RPMは、Red Hat社が開発したパッケージ管理システムです。
RHEL(Red Hat Enterprise Linux)やCentOS・Rocky LInuxなど、さまざまなLinuxディストリビューションに採用されています。
RPMにより、パッケージのインストールやアップデート・アンインストールが容易に行えるようになります。
RPMパッケージ
RPMで管理対象となっているファイルをRPMパッケージといいます。
RPMパッケージのファイル名は、以下のような書式になっています。
bash-4.2.46-30.el7.x86_64.rpm
左から順に、次のようなフォーマットになっています。
項目 | 説明 |
---|---|
bash | パッケージ名 |
4.2.46 | バージョン番号 |
30.el7 | リリース番号 |
x86_64 | アーキテクチャ |
rpm | 拡張子 |
rpmコマンド
rpm
コマンドを使用することで、実際にパッケージを操作することができます。
rpm
コマンドには、さまざまなモードがあり、モードごとにオプションが存在します。
インストール/アップグレードモード
オプション | 説明 |
---|---|
-i (--install) | パッケージをインストールする |
-U (--upgrade) | パッケージをアップグレードする(インストールされていなければインストールする) |
-F (--freshen) | インストール済みのパッケージをアップグレードする |
-F
オプションには、さらに以下のタイプがあります。
タイプ | 説明 |
---|---|
-v | 詳細な情報を表示する |
-h | 進行状況を#で表示する |
--nodeps | 依存関係を無視してインストールする |
--force | 既存のファイルから新たなものに置き換える |
--test | インストールせずにテストする |
アンインストールモード
オプション | 説明 |
---|---|
-e (--erase) | パッケージをアンインストールする |
-e
オプションには、--nodeps
タイプがあります。
--nodeps
は、依存関係を無視してアンインストールする際に使用します。
照会モード
オプション | 説明 |
---|---|
-q | 指定したパッケージがインストールされているか確認する |
-q
オプションには、さらに以下のタイプがあります。
タイプ | 説明 |
---|---|
-a | インストール済の全てのパッケージを表示する |
-f | 指定したファイルを含むパッケージ名を表示する |
-p | パッケージ名を指定する |
-c | 設定ファイルのみを表示する |
-d | ドキュメントのみを表示する |
-i | 指定したパッケージの情報を表示する |
-l | 指定したパッケージに含まれるファイルを表示する |
-R | 指定したパッケージが依存しているファイルを表示する |
--changelog | 変更履歴を表示する |
まとめ
RPMやrpm
コマンドについて解説しました。
他にも、yum
やdnf
といったパッケージマネジャーがあります。
実際にパッケージを検索したり、コマンドを実行してRPMを使ってみましょう。
記事の内容は理解できましたか?