
JavaScriptやReactの学習を始めると、VSCodeに入れる拡張機能の候補が一気に増えます。Prettier、ESLint、GitHub Copilot、Tailwind CSS IntelliSenseなどを見かけても、「結局どれを入れればよいのか」「全部入れてよいのか」と迷う方も多いでしょう。
特にAIがコード作成を支援するようになった今は、速く書ける環境だけでなく、生成されたコードを自分で確認できる環境も重要です。
この記事で学べること:
- フロントエンド向け拡張機能の選び方
- まず入れる必須枠の拡張機能
- 必要に応じて追加する拡張機能
- 入れすぎを避ける判断基準
- AIコーディング時代に人間がコードを確認できる環境の整え方
この記事を読むことで、フロントエンド開発で優先して入れたい拡張機能と、必要に応じて追加すればよい拡張機能を判断できるようになります。また、この記事で紹介していない拡張機能についても、自分の開発に必要かどうかを役割から考えやすくなります。
フロントエンド向けVSCode拡張機能の選び方
フロントエンド向けのVSCode拡張機能は、AI時代の開発を支えるために、整形・Lint・AI支援・エラー表示・変更確認などの役割で絞って選ぶことが大切です。
AIがコードを生成する機会が増えるほど、書かれたコードを人間が確認・修正・判断しやすい環境の価値が高まります。そのため拡張機能は「便利そうだから入れる」のではなく、自分のコード確認をどう助けてくれるかという役割で選ぶのがおすすめです。
具体的には、以下の5つの役割で整理すると迷いにくくなります。
- 整形:コードの見た目を自動で揃える
- Lint:問題のある書き方を見つける
- AI支援:コード補完やチャットで実装を助ける
- エラー表示:エラーや警告を見落とさない
- 変更確認:いつ誰が何を変えたかを確認する
拡張機能は入れすぎると、設定の競合や動作の重さにつながります。まずは必須枠から入れ、プロジェクトや開発スタイルに応じて必要なものを追加していく進め方が安全です。
フロントエンド向けVSCode拡張機能一覧
まずは、コード整形・Lint・AI支援・エラー表示・変更確認に関わる拡張機能から整えるのがおすすめです。
以下は、フロントエンド開発で役立つ拡張機能を、おすすめ度と役割で整理した一覧です。星の数が多いものから優先し、使う技術や開発スタイルに応じて追加する拡張機能を検討してみてください。
| 拡張機能 | 役割 | 使用用途 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| Prettier | コード整形 | コードの見た目を自動で整える | ★★★★★ |
| ESLint | コード品質チェック | JavaScript / TypeScriptのコードをチェックする | ★★★★★ |
| GitHub Copilot | AIコード補助 | AIを使って実装や調査を効率化する | ★★★★★ |
| Error Lens | エラー表示の強化 | エラーや警告の見落としを防ぐ | ★★★★☆ |
| Tailwind CSS IntelliSense | Tailwind補完・Lint | Tailwind CSSの実装を補助する | ★★★★☆ |
| GitLens | Git履歴確認 | 変更履歴や差分を確認する | ★★★★☆ |
| Biome | 整形・Lint統合 | ESLint・Prettierの役割をまとめて扱う | ★★★☆☆ |
| Markdown All in One | Markdown編集補助 | READMEやAIエージェント向け指示ファイルを作成する | ★★★☆☆ |
VSCodeの基本操作や、拡張機能ビューからのインストール方法は本記事では詳しく扱いません。先に基本操作を確認したい方は、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:初心者にもわかる「VSCode」おすすめ拡張機能で効率UP! >>
フロントエンド開発におすすめのVSCode拡張機能
フロントエンド開発では、Prettier・ESLint・GitHub Copilot・Error Lensを優先して整えると、コードの整形・確認・修正がしやすくなります。
ここでは、まず入れておきたい拡張機能を紹介します。すべてを一度に使いこなす必要はありません。まずは役割を理解し、自分の開発で必要なものから導入してみてください。
Prettier:コードの見た目を整える
Prettierは、コードの見た目を自動で整えるフォーマッターです。インデントや改行、クォートの種類などを一定のルールで揃え、読みやすいコードに整えてくれます。
自分で書いたコードだけでなく、AIが生成したコードの見た目も揃えられます。整形のばらつきを減らすことで、コードの中身や変更内容を確認しやすくなります。

インストールコマンド:
code --install-extension esbenp.prettier-vscode
ESLint:JavaScriptやTypeScriptの問題を見つける
ESLintは、JavaScriptやTypeScriptの問題を見つけるためのLintツールです。未使用の変数や、バグにつながりやすい書き方に気づきやすくなります。
AIが生成したコードを確認するときも、機械的なチェックを通せる点が役立ちます。なお、ESLintを正しく使うには、拡張機能だけでなくプロジェクト側のESLint設定も必要です。

インストールコマンド:
code --install-extension dbaeumer.vscode-eslint
GitHub Copilot:AIによるコード作成を支援する
GitHub Copilotは、AIによるコード補完やチャットで開発を支援する拡張機能です。入力中のコードに続く候補を提案したり、実装方法をチャットで相談したりできます。
ただし、AIが提案したコードが常に正しいとは限りません。Copilotは「任せきる道具」ではなく、Prettier・ESLint・Error Lensなどと組み合わせて、生成結果を確認しながら使うことが大切です。

インストールコマンド:
code --install-extension GitHub.copilot
Error Lens:エラーや警告を見つけやすくする
Error Lensは、VSCode上のエラーや警告を目立たせ、見落としにくくする拡張機能です。問題のある行にメッセージが表示されるため、波線だけでは気づきにくいエラーも確認しやすくなります。
Error Lens自体がエラーを検出するわけではありません。VSCodeや言語サーバー、ESLintなどが出した診断結果を、エディタ上で見やすく表示するための拡張機能です。

インストールコマンド:
code --install-extension usernamehw.errorlens
追加したいVSCode拡張機能
Tailwind CSS IntelliSense・GitLens・Biome・Markdown All in Oneは、使う技術や開発スタイルに応じて追加すると便利な拡張機能です。
必須枠とは違い、すべての人に必要なわけではありません。自分のプロジェクトに当てはまるかを確認しながら、必要なものだけ追加してみてください。
Tailwind CSS IntelliSense:Tailwind CSSの入力を補助する
Tailwind CSS IntelliSenseは、Tailwind CSSのクラス名補完や構文ハイライト、Lintを支援する拡張機能です。クラス名を入力するときの迷いや入力ミスを減らせます。
Tailwind CSSを使うプロジェクトでは便利ですが、Tailwindを使わない場合は不要です。自分のプロジェクトでTailwindを採用しているかを基準に判断しましょう。

インストールコマンド:
code --install-extension bradlc.vscode-tailwindcss
GitLens:Gitの変更履歴を確認しやすくする
GitLensは、Gitの変更履歴や誰が変更したかをVSCode上で確認しやすくする拡張機能です。各行の変更者や変更日時を見ながら、コードの背景を追いやすくなります。
AIが生成・修正したコードを扱うときも、どの変更がいつ入ったのかを確認しやすくなります。チーム開発やレビューの機会がある場合は、特に役立ちます。

インストールコマンド:
code --install-extension eamodio.gitlens
Biome:整形とLintをまとめて扱う選択肢
Biomeは、コード整形・Lint・import整理などをまとめて扱えるフロントエンド向けツールです。PrettierやESLintと役割が近く、設定をシンプルにしたい場合の選択肢になります。
ただし、すべてのプロジェクトでESLintとPrettierの代わりになるとは限りません。既存のルールやESLintプラグインを活かしたい場合は、従来のESLint + Prettier構成も有力です。

インストールコマンド:
code --install-extension biomejs.biome
Markdown All in One:Markdown編集を効率化する
Markdown All in Oneは、Markdownの編集を補助する拡張機能です。見出し作成、リスト編集、目次作成などを支援し、READMEや設計メモを書きやすくしてくれます。
AIエージェントを使う開発では、README、設計メモ、指示ファイルなどをMarkdownで書く機会が増えます。コードを書く環境だけでなく、AIに文脈を伝えるための文章環境も整えておくと便利です。

インストールコマンド:
code --install-extension yzhang.markdown-all-in-one
フロントエンド向けVSCode拡張機能に関するよくある質問
フロントエンド向けVSCode拡張機能に関するよくある質問をまとめました。
Q. フロントエンド開発で最初に入れるべきVSCode拡張機能はどれですか?
Prettier・ESLint・GitHub Copilot・Error Lensを優先して入れるのがおすすめです。コード整形、コード品質チェック、AI支援、エラー表示を整えられるため、開発中の確認作業がしやすくなります。
Q. VSCode拡張機能はたくさん入れてもよいですか?
VSCode拡張機能は、必要なものに絞って入れるのがおすすめです。入れすぎると、動作が重くなったり、設定が競合したりする場合があります。
Q. Tailwind CSS IntelliSenseは必須ですか?
Tailwind CSSを使う場合は、Tailwind CSS IntelliSenseを入れておくと便利です。クラス名の補完や構文ハイライト、Lintを使えるため、入力ミスや確認の手間を減らせます。
Q. Biomeを入れればPrettierやESLintは不要ですか?
Biomeは、PrettierやESLintの役割をまとめて扱える選択肢です。ただし、すべてのプロジェクトで代替できるとは限らないため、既存のESLint設定やプラグインを確認してから判断しましょう。
Q. Markdown All in Oneはフロントエンド開発でも必要ですか?
Markdown All in Oneは必須ではありませんが、READMEや設計メモ、AIエージェント向けの指示ファイルを書く場合に便利です。Markdown編集を効率化したい方は導入を検討するとよいでしょう。
Q. GitHub Copilotを使えばコード確認は不要ですか?
GitHub Copilotを使っても、コード確認は必要です。AIが生成したコードも、仕様に合っているか、エラーがないか、読みやすいかを人間が確認する必要があります。
まとめ
この記事では、フロントエンド開発におすすめのVSCode拡張機能について、役割ごとの選び方と使い分けを解説しました。
学んだ内容:
この記事の要点は以下の通りです。
- 整形・Lint・AI支援・エラー表示・変更確認など、役割で選ぶVSCode拡張機能
- まず整えたいPrettier・ESLint・GitHub Copilot・Error Lens
- 必要に応じて追加したいTailwind CSS IntelliSense・GitLens・Biome・Markdown All in One
- 拡張機能の入れすぎによる動作の重さや設定競合への注意
- AIが生成したコードを人間が確認・修正・判断できる開発環境
まずは必須枠の拡張機能から整え、必要に応じて追加の拡張機能を取り入れてみてください。AIにコードを任せる場面が増えるほど、自分で確認できる開発環境の価値は高まります。
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- VSCodeの初心者向け初期設定 >>
- VSCodeのはじめに入れておきたい拡張機能 >>
- VSCodeのショートカットキー:Windows・Mac対応 >>
- 初心者にもわかるVSCodeデバッグ機能の使い方 >>
参考資料
以下のリンクは、この記事で解説した手順や概念に関連する参考資料です。より詳しく学びたい方は、ぜひご覧ください。
【番外編】USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話

プログラミング塾に半年通えば、一人前になれると思っているあなた。それ、勘違いですよ。「なぜ間違いなの?」「正しい勉強法とは何なの?」ITを学び始める全ての人に知って欲しい。そう思って書きました。是非読んでみてください。
「フリーランスエンジニア」
近年やっと世間に浸透した言葉だ。ひと昔まえ、終身雇用は当たり前で、大企業に就職することは一種のステータスだった。しかし、そんな時代も終わり「優秀な人材は転職する」ことが当たり前の時代となる。フリーランスエンジニアに高価値が付く現在、ネットを見ると「未経験でも年収400万以上」などと書いてある。これに釣られて、多くの人がフリーランスになろうとITの世界に入ってきている。私もその中の1人だ。数年前、USBも知らない状態からITの世界に没入し、そこから約2年間、毎日勉学を行なった。他人の何十倍も努力した。そして、企業研修やIT塾で数多くの受講生の指導経験も得た。そこで私は、伸びるエンジニアとそうでないエンジニアをたくさん見てきた。そして、稼げるエンジニア、稼げないエンジニアを見てきた。
「成功する人とそうでない人の違いは何か?」
私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。
比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。
多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、
エンベーダー編集部
エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。
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