エンジニアにとってキーボード選びは、ただのガジェット選びではありません。毎日使うからこそ、作業の質を大きく左右し、エンジニアとしての業務効率に深く関わってくる道具です。
適切なキーボードを選ぶことで、タイピングの快適さはもちろん、手首への負担軽減やタイプミスの削減など大きなメリットがあります。
そこで今回は、エンジニアの方に向けて「オススメのキーボード」を紹介します。キーボード選びは、沼と呼ばれるほど奥が深い世界です。人によっては、様々な種類のキーボードを場面で使い分けるほど、違いがあります。
仕事の他、ゲームにも使えるキーボードも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
エンジニアにはキーボードにこだわるべき
大前提として、エンジニアはなるべくキーボードにこだわりましょう。金額だけを重視して安いものを使うのではなく、自分に合ったものを使うことで、以下のメリットがあるためです。
- タイプミスが減るため
- 仕事で何万文字も打つため
- 手首が疲れにくくなるため
- 肩こりや頭痛などを解消できるため
- 安物買いの銭失いをしないため
タイプミスが減るため
キーボード選びが大切な理由として、タイプミスを減らせるという点があります。エンジニアにとって、タイプミスは業務効率化に直結します。なるべくタイプミスを減らし、スムーズに業務を進められる環境を作るのがベターです。
中でも意識したいのが、以下のポイントになります。
- 打鍵感に優れている
- キーピッチが指に合っている
- キーストロークが指に合っている
- 打ちやすいキー配置になっている
キーにこだわると、誤入力が少なくなります。例えば、キータッチがわかりやすいメカニカルキーボードを使うと打ち間違いが減り、コーディングの精度が向上します。一方、キータッチがわかりにくいパングラフ方式だと、タイプミスが増えてしまうでしょう。
普段タイプミスが多いなと感じている方は、1度キーボードを見直してみてください。
仕事で何万文字も打つため
エンジニアは1日に何万文字もタイピングします。大量の入力を快適にこなすためには、手になじむキーボードが必要です。そのため、他にも大量に文字を打つ仕事である作家やライター、ブロガーといった方たちの多くが、キーボードにこだわっています。
例えば、赤軸のメカニカルキーボードや静電容量無接点方式など、反応が良くて疲れにくいモデルを選べば、指の疲労も少なくなり、長時間の作業が苦にならなくなります。
1日の終わりに指への疲れを感じている方は、キーボードを取り替えてみても良いでしょう。
手首が疲れにくくなるため
長時間のタイピングによる手首の疲れは、エンジニアにとって大きな悩みの1つです。マウスを変えても疲れが解消しない場合は、キーボードを疑ってみましょう。
例えば、エルゴノミクスデザインのキーボードは手首への負担を軽減し、疲れにくくなります。あまり台数はありませんが、斜めに立てかけられているような形状をしたキーボードを使ってみるのも良いでしょう。
あまりにも手首に負担をかけると、腱鞘炎になる可能性があります。治療に時間がかかるのはもちろん、治療費もバカにならないので、負担を軽減させる意味でもキーボード選びは重要です。
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肩こりや頭痛などを解消できるため
キーボード選びは、肩こりや頭痛の解消にもつながります。実際、キーボードを使っていて肩こりや頭痛を感じているエンジニアの方も多いのではないでしょうか。
不自然な姿勢でタイピングを続けると、体に負担がかかります。自分に合ったキーボードを使うと作業姿勢が改善され、不調を軽減できる可能性があります。リストレストを使うのも良いでしょう。
肩こりや頭痛を放置すると、自律神経失調症になる可能性もあります。体を労るためにも、使いやすいキーボード選びは重要です。
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安物買いの銭失いをいしないため
初期投資を惜しんで安価なキーボードを選ぶと、すぐに買い替えるケースが多々あります。結局は、性能不足や耐久性の問題で買い替えが必要になるのです。長期的に見て、少し高価でも品質の良いキーボードを選ぶことが、結果的にコストパフォーマンスが高くなります。
良いキーボードは保証も手厚く、何万文字と打ってもほとんど故障しません。例えば東プレのリアルフォースの場合、キーの耐久回数は3,000万回とされています。実際、高級モデルのキーボードを愛用している人は、1台を10年以上使っているケースも多くあります。
もちろん安価なキーボードでも良い製品はたくさんあります。ですが、すぐに壊れてしまうため予備を備蓄しているという方は、高性能なキーボードを使ってみるのも良いでしょう。コ
エンジニアは自分に合ったキーボードの選び方を知っておこう
エンジニアは毎日キーボードを使う職種の1つです。愛用するキーボードを選ぶ際は、「自分に合ったものをどう選ぶか」を知っておく必要があります。
キーボードには様々な機能が搭載されています。例えば以下のようなものです。
- 対応OS
- 接続方法
- ゲーミング
- タイピングの音
- テンキーなどの配列
- 日本語表記 / 英語配列
見るべきポイントが非常に多くあります。長く使っていくためにも、それぞれ必ずチェックして、使いやすいものを選んでください。実際にタイピングするのが最もわかりやすいので、家電量販店で触れてみてみましょう。
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エンジニアにオススメのキーボード【タイプ別】
ここからは、エンジニアにオススメのキーボードを以下のタイプ別に紹介します。それぞれ指への負担がかかりにくいものとなっていますので、ぜひ参考にしてください。
- 機械式(メカニカル)
- 静電容量無接点方式
- Mac
機械式(メカニカル)
出典:Amazon
機械式キーボードは、メカニカルキーボードとも呼ばれるタイプです。一般的にPCゲームで良く利用されているため、打鍵感や打鍵音にこだわったものが多くあります。軸の種類や重さは個人にも寄りますが、タイピングしやすいものを3種類紹介します。
キークロン | Keychron K2 Pro QMK/VIA K2P-J1
キークロンの「Keychron K2 Pro QMK/VIA K2P-J1」は、赤軸のメカニカルキーボードです。打鍵音はするものの、45gという軽さが魅力になっています。長時間タイピングしても疲れにくいでしょう。
一方で、本体は重量感があるため、タイピング中に動くこともありません。有線 / 無線の両方に対応しているのもあって、使う環境を選ばない点も魅力です。
ただし、テンキーはありません。フルサイズキーボードと比べると60%のサイズとなっているので、コンパクトなキーボードを使いたい方にオススメです。
ロジクール | MX MECHANICAL MINI KX850
出典:Amazon
ロジクールの「MX MECHANICAL MINI KX850」は、テンキーレスかつ60%サイズのコンパクトなキーボードです。お気に入りのキーボードを持ち歩きたい方に向いています。
キーの種類も豊富であり、青軸と赤軸、茶軸を選べます。自分の好きな打鍵音や打鍵感のものを選べば、お気に入りのキーボードで仕事ができる環境の出来上がりです。
専用アプリ「Logi Options+」をインストールするとFnキーをカスタマイズできるため、使いやすいようにキー配置を変更できます。
薄型かつメカニカルなキーボードを使いたい方に、オススメです。
Kinesis | Freestyle2
Kinesisの「Freestyle2」は、中央で分割されているキーボードです。特殊な形状をしていますが、以下のメリットがあります。
- タイピング速度が上がる
- 人間工学によって長時間でも快適にタイピングできる
従来のキーボードでは、どうしても肩幅よりも内側の範囲でタイピングするため、手の幅が狭く肩や背中、首に負担をかけていました。
分割キーボードは、分割すれば肩幅の広さでタイピングできるため、体に負担をかけません。慣れるまでは大変なものの、慣れてしまえば非常に楽な姿勢でタイピングが可能です。
体が固いなと感じている方は、ぜひ使ってみてください。
静電容量無接点方式
出典:東プレ
静電容量無接点方式は、特殊な内部構造をしているキーボードです。一般的に高級キーボードとされるものを指します。国内では東プレとPFUが販売していますが、キーボードの内部はどちらも東プレが作っているので、打ち心地は同じです。
長時間タイピングしても疲れにくいことから、エンジニアはもちろん作家やライターでも愛用者が多くいます。エンジニアにとっても、使いやすいキーボードといえるでしょう。
また、どちらもふるさと納税の返礼品にもなっているため、納税するついでに購入する方法もオススメです。
東プレ | リアルフォース R3 KEYBORD
出典:東プレ「リアルフォース R3 KEYBORD」
東プレの「リアルフォース R3 KEYBORD」は、リアルフォースの最新モデルです。様々な商品がシリーズとしてラインアップされているため、以下の基準で選ぶと良いでしょう。
- 有線 / 無線
- 日本語配列 / 英語配列
- フルサイズ / テンキーレス
どのようなキーボードが欲しいのか、具体的に決めておくとスムーズです。ただし、無線接続にすると切断されるのが早いため、有線接続にした方がストレスなく使えます。
都心部の家電量販店ならば見本が置いているケースも多いので、まずは触ってみて感触を確かめてみましょう。
PFU | HHKB HYBRID Type-S 英語配列
PFUの「HHKB HYBRID Type-S 英語配列」は、石川県に本社を置く国内メーカーが製造するキーボードです。60%サイズを採用しており、ノートパソコンの上にちょうど収まるサイズとなっています。「尊師スタイル」と呼ばれる、キーボードの上にHHKBを置く使い方が有名です。
一方で、使い方に少々癖があり、慣れるまでは時間がかかります。慣れてしまえば通常のキーボードよりも遙かに速くタイピングできるため、タイピング速度を向上させたい肩には、一考の価値があります。
気になっている方は、レンティオのようなレンタルサイトで借りてみると良いでしょう。
Mac
独自規格であるMac向けで、オススメのキーボードを紹介します。
Apple | Magic Keyboard
Macでキーボードを使うなら、Appleの「Magic Keyboard」が最もオススメです。純正品の安心感があります。指紋認証で素早くログインや支払いができる「Touch ID」を搭載している点も、純正品ならではです。Macと自動的にペアリングできるため、ペアリングへの手間もありません。
Mac向けのキーボードを探しているのなら、とりあえず「Magic Keybord」でOKとなるほど、優秀なキーボードです。
ロジクール | MX KEYS mini for mac
出典:ロジクール「MX KEYS mini for mac」
Appleの純正品が高い場合は、ロジクールの「MX KEYS mini for mac」もオススメです。クリエイター向けに設計されたコンパクトなキーボードですが、エンジニアにも向いています。
USBレシーバーとBluetooth、2種類の無線接続に対応しているため、幅広いデバイスで使える点も魅力です。さらに、手を近付けるだけでバックライトが点灯してくれ、暗めの環境でも作業できます。
使い勝手が非常に良いキーボードの1つです。
ANKER | ウルトラスリム Bluetooth ワイヤレスキーボード
出典:ANKER「ウルトラスリム Bluetooth ワイヤレスキーボード」
ANKERの「ウルトラスリム Bluetooth ワイヤレスキーボード」は、低価格かつコスパに優れたキーボードです。軽量かつコンパクトな設計なので、持ち運ぶ際にも邪魔になりません。ショートカットキーを使用すれば、タスク起動やメディア操作も直感的にできます。
また、地味ながら嬉しいのが単4電池で動く点です。充電が必要ないため、外出先でも気にせず使えます。
家や職場ではなく、外で仕事をするエンジニアにオススメのキーボードです。
エンジニアは毎日使うキーボードにもこだわろう
エンジニアにとって、キーボードは最も重要な仕事道具です。合わないものを使っていると、肩や首、腰など体の様々な部分に負担をかけてしまいます。なるべく体に負担をかけないキーボードを選びましょう。
毎日使うからこそ、道具選びは大切です。安物買いの銭失いにならないよう、自分に合ったキーボードを見つけてみてくださいね。
【番外編】USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話
プログラミング塾に半年通えば、一人前になれると思っているあなた。それ、勘違いですよ。「なぜ間違いなの?」「正しい勉強法とは何なの?」ITを学び始める全ての人に知って欲しい。そう思って書きました。是非読んでみてください。
「フリーランスエンジニア」
近年やっと世間に浸透した言葉だ。ひと昔まえ、終身雇用は当たり前で、大企業に就職することは一種のステータスだった。しかし、そんな時代も終わり「優秀な人材は転職する」ことが当たり前の時代となる。フリーランスエンジニアに高価値が付く現在、ネットを見ると「未経験でも年収400万以上」などと書いてある。これに釣られて、多くの人がフリーランスになろうとITの世界に入ってきている。私もその中の1人だ。数年前、USBも知らない状態からITの世界に没入し、そこから約2年間、毎日勉学を行なった。他人の何十倍も努力した。そして、企業研修やIT塾で数多くの受講生の指導経験も得た。そこで私は、伸びるエンジニアとそうでないエンジニアをたくさん見てきた。そして、稼げるエンジニア、稼げないエンジニアを見てきた。
「成功する人とそうでない人の違いは何か?」
私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。
比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。
多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、
エンベーダー編集部
エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。
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