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2023.03.12

【無料】打倒Alfred?コマンドランチャーアプリRaycastのおすすめ機能3選

  • PC操作

Raycastとは無料提供されているランチャーアプリの1つです。

MacOSのランチャーアプリといえばに標準で入っているSpotlightなどがありますが、機能的には不十分な面があります。ランチャーアプリとしてはAlfredが人気ですが、全ての機能を使用するには有料版の購入が必要など無料版には制限があります。

Alfredについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください

https://envader.plus/article/114

Raycastではさまざまな機能を無料で使用することができるため、今回はインストール方法からRaycastの活用術までを解説します。

インストール方法

まずはRaycastのインストールを行います。

1. 公式サイトにアクセス

公式サイトにアクセスを行い、右上のDownloadボタンかスクロールを行い、画面中央部に出てくるDownload for Macをクリックします。

2. インストール

ダウンロードされたRaycast.dmgを開いてApplicationsにドラッグ&ドロップします。

3. Welcome to Raycast

Raycastが立ち上がるとWelcome to Raycastの画面が表示されるため、右下のBegin setupより初期設定を始めます。

4. 拡張機能

Raycastでは標準で用意されている機能だけでなく、ストアからインストールを行ったり自分好みの機能を開発し、実装することができます。これらの機能はExtentionsとして実装され、好みに合わせワンクリックでON-OFFすることができます。今回は初期設定のまま進めていくので右下のContinueより次に進みます。

5. 起動キーの設定

Raycastを起動するためのホットキーの設定を行います。初期設定では**⌥+Space**で起動することができます。

番外編:Spotlightをオフにする

SpotlightからRaycastに完全移行し、Spotlightのホットキーである**⌘+Space**を使用したい場合は次の方法で解除できます。

「システム設定」→「キーボード設定」→「キーボードショートカット」→「Spotlight」→「Spotlight検索を表示」のチェックを外す

機能

Raycastでは主に次の機能が使用できます。

これらの機能以外にもストアから拡張機能を追加したり、TypeScript + Reactを用いて自身で開発を行うこともできます。

機能名内容
Applicationsアプリ検索と起動
File Searchファイルの検索
Systemシステム機能を使用
Window Managementウィンドウ位置やリサイズなど
Quicklinks登録したサイトの表示
Clipboard Historyクリップボード履歴
Snippetsスニペットの作成と利用

Applications

Applicationsはアプリの検索と起動を行うことができます。

先ほど設定したホットキーでRaycastを起動し、アプリ名を入力することでアプリの検索が行えます。

File Search

File Searchはファイルの検索を行うことができます。

検索を行いたいファイル名を入力するとFile Searchが表示されるのでReturnキーを押下することでファイルの検索を行えます。

System

SystemはSleePShut Downなどのシステム操作を行うことができます。

Window Management

Window Managementを使用すると開いているウィンドウ位置の調整やリサイズを行うことができます。

使用方法としてWindow Managementを入力し、一覧から探す方法とLeft Halfなどの動作から指定する方法があります。ただし、行える動作は全部で56種類も用意されているため、よく使用する物だけを選びAliasを登録することをおすすめします。

おすすめ機能3選

Raycastに標準で用意されている「Quicklinks」「Clipboard History」「Snippets」は特におすすめの機能です。

特に「Clipboard History」と「Snippets」はAlfredでは有料機能となるため、無料で使用することができるのは大きなメリットといえます。詳しい機能説明と設定方法について解説を行います。

Quicklinksは予め登録をしているサイトを表示することができます。

Quicklinksのいい点はURLを登録するだけでなく、クエリを設定することができる点です。例えばAmazonのサイトを登録することで、公式サイトにアクセスせずともRaycast上で調べたい物を入力することで直接検索結果に飛ぶことができます。設定方法は次のとおりです。

1. 設定画面を開く

Raycastを開き、**⌘+,**で設定画面を開き、Extensionsに移動します。

2. Create New Quicklink

項目の中からQuicklinksを選び、Create New Quicklinkより設定を行います。

3. Amazonを登録

今回はAmazonで商品検索を行うQuicklinkを登録するのでNameを「Amazon」とし、Linkに「https://www.amazon.co.jp/s?k={query}」を入力し、**⌘+Return**で保存します。

4. 検索をする

以上でQuicklinkの登録は終了です。

Raycast上で「Amazon」と入力しReturnを押すと「query」に移動するので検索したい商品名を入力します。

5. 検索結果の表示

Amazonで検索結果が表示されます。

Clipboard History

Clipboard Historyは最大3ヶ月間クリップボードにコピーした履歴を確認、再度使用することができます。

文章作成の時などに非常に重宝する機能で、文字や画像、ファイルなども履歴に残すことができます。さらに画像データなどは ⌘+O でファインダーで開くこともできます。使用するには Clipboard History と入力することで機能を呼び出すことができますが、使いやすいように次の方法でホットキーを登録しましょう。

設定方法

設定画面を開き、項目からClipboard Historyを選択し、Hotkeyに任意のキーを入力します。

また、このときKeep History Forを3ヶ月に変更することをおすすめします。

使用方法

先ほど設定を行ったホットキーを入力することで履歴の確認が行えます。

画像データなどは開かずとも内容を確認することができ、⌘+Oでファインダーで開くことも可能です。また、頻繁に使用する内容などは**⌘+⇧+P**でピン留めすることもできます。

Snippets

Snippetsは予め登録をした定型文などを呼び出すことができる機能です。

イメージとしてはユーザー辞書のような物で、設定をしたキーワードを入力することで即時入力することができます。このSnippets機能が特にエンジニア向けの機能となっており、使用頻度の高いコードブロックなどを登録することで作業効率が大幅に向上します。次を参考に設定を行ってください。

1. 設定画面を開く

Raycastを開き、Create Snippetと入力をします。

2. Snippet登録

Name(登録したSnippetの説明)Snippet(本文)Keyword(呼び出したいキーワード)を入力します。

設定時のポイントはKeywordに登録した文字を入力すると即時入力されてしまうため、頭文字に記号などを設定するのがおすすめです。例えばHTMLのテンプレを登録したい場合は次のようになります。

例えば、よくあるHTMLのテンプレを登録する場合だと

3. カーソル位置の設定

テンプレを使用する際、本文はその都度代わるため、入力カーソルを本文の位置に設定します。

右下の**+を押すか{**を入力することで設定画面が開きます。

4. Cursor Position

Cursor Positionを選択し、カーソルの位置を指定し、⌘+Returnで保存します。

その他にUUIDの入力や、現在クリップボードにコピーしている内容の挿入なども可能です。

5. Snippetの使用

先ほど設定をしたKeywordを入力するだけで設定をしたテンプレが入力されます。

番外編:ホットキーの設定

Keywordを入力することで即時入力されるのがメリットの1つですが、登録をしていくうちに数が多くなってしまい、Keywordを忘れてしまう場合もあると思います。

そんな時はExtensions設定からSearch Snippetsのホットキーを設定します。これにより、登録したSnippetのKeywordが思い出せなくても一覧から選択することができます。

拡張機能のインストール

Raycastではこれまで紹介した機能以外に公式ストアから有志が作成した拡張機能のインストールや自分自身で開発を行い、実装を行うこともできます。

有志による拡張機能は2023年3月12日時点で863個公開されており、簡単にインストールすることができます。拡張機能のインストールにはアカウントの登録が必要になりますが、「Apple ID」「GitHub」「Googleアカウント」を使用することも可能です。

1. 拡張機能の選定

公式ストアから使用したい拡張機能を探します。

今回はSlavik Nychkalo氏が作成したGoogle翻訳の拡張機能のインストールを行います。

2. Welcome to the Store

初回のみWelcome to the Store画面が表示されるため、Continueより先に進みます。

3. インストール

選択した拡張機能の概要が表示されるため、Install Extensionを押下します。

4. Language設定

インストールが完了すると翻訳を行う言語と翻訳後の言語設定が表示されるため、日本語を選択します。

5. ホットキー設定

拡張機能を呼び出すためのホットキーを設定します。

Extensions設定からGoogle Translate内のTranslateを選択し、ホットキーを設定します。

6. 拡張機能の使用

設定を行ったホットキーを入力するとGoogle翻訳が表示されるため、翻訳したい文を入力することで翻訳が行えます。

まとめ

Raycastとは無料提供されているランチャーアプリの1つです。

PC内のアプリやファイルの検索、クリップボードの履歴表示にSnippet登録など沢山の機能が標準で用意されています。これらの機能を用いることでマウス操作をする必要がなくなり、キーボードのみで操作を完結することができます。特にSnippet機能ではテンプレやコードブロックなど、使用頻度の高いものを登録することで作業効率を大幅に向上させることができます。標準で用意されている機能だけでなく、公式ストアには有志による863個もの拡張機能が公開されているため、自分専用にカスタマイズを行えば更に機能性が向上します。拡張機能は手軽にインストールできるだけでなく、自身で開発を行い実装することもできるため、使用できる機能は無限と言っていいほど広がります。

エンベーダー編集部

エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。

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