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2023.03.05

【Mac】作業効率が大幅アップするランチャーアプリAlfred

  • PC操作

Alfredとは、MacOS向けに提供されているランチャーアプリです。

Macには標準でSpotlight検索という機能がありますが、それの上位互換がAlfredです。Spotlight検索と違い、Alfredにはファイル検索機能システム操作アプリの起動Web検索機能など様々な便利機能が備わっています。Alfredを使いこなせるとマウスやトラックパッドを使用せずに、キーボードのみで操作が行えるようになるため作業効率が大幅に改善されます。

無料版と有料版の違い

Alfredには無料版と有料版(Powerpack)が用意されており、無料版では使用できる機能に制限があります。

有料版では現行のバージョンしか使えないSingleLicene(34ポンド)とバージョンアップされても生涯無料アップデートが可能なMegaSupporter(59ポンド)の2つが用意されており、無料版との違いは以下になります。

比較項目無料版有料版
アプリの起動
ファイルの検索
システム操作
Web検索
辞書検索
電卓
1Password×
Workflow×
スニペット×
クリップボード履歴×

特に今回作業効率を大幅アップさせるために欠かせない機能が「Workflow」「スニペット」「クリップボード履歴」の3点なのでAlfredを活用する際は有料版の購入を検討しましょう。

Alfredの基本的設定

Alfredを導入後最低限行った方が良い設定方法を紹介致します。

初心者向けの詳しい導入方法に関しては次の記事にて解説を行っています。

https://envader.plus/article/24

1. General設定

Alfredを導入したらまずは左メニューの一番上にあるGeneralを選択し、以下の項目を設定します。

項目説明
Startupチェックを入れるとPC起動時にAlfredも起動してくれます。
Alfred Hotkey検索窓を表示するショートカットキーの設定です。
Where are you利用地域を選択します。
PermissionsAlfredに与える権限を設定します。

2. Default Results設定

General設定が終わったら次は左メニュー2番目にあるFeaturesよりDefault Resultsの設定を行います。

デフォルトではフォルダ検索がOFFになっているためFoldersにチェックを入れます。もしその他にも画像データなどをよく使う際はimagesを追加するなど使用状況に合わせて設定を行ってください。ただし、Extrasで設定を行うものに関してはチェックが入っていない場合でも、検索窓でスペースを入力することで全ての物が検索対象となるため設定し忘れがあっても問題はありません。

3. Web Bookmarks設定

Web Bookmarks設定を行うとブックマーク検索を行えるようになります。

Features内のWeb Bookmarksを開き、普段使用をしているブラウザにチェックを入れます。

4. Spotlightをオフにする

これはSpotlightを呼び出すショートカットキーをAlfredに割り当てたい場合に行います。独自のショートカットキーを設定する場合は飛ばしてください。

システム設定→キーボード→キーボードショートカット→Spotlight→「Spotlight検索を表示」のチェックボックスを外します。

Alfredの基本的な使い方

設定が終われば実際にAlfredを使用していきます。

先ほど設定を行ったショートカットキーで検索窓を出してみましょう。

ファイルの検索

先ほどのDefault Results設定でFoldersにチェックを入れた方は検索を行いたいファイル名を入力してください。チェックを入れてない方はスペースを入力後、ファイル名を入力します。

アプリ検索

アプリ名を入力することで素早く起動することができます。

またAlfredは頻繁に使用するアプリを学習し、使用頻度の高い順に検索結果を表示してくれるため、1〜2文字入力を行うことでアプリを起動することが可能になります。

Web検索

PC内に該当する結果がない場合はデフォルトのブラウザを起動してWeb検索を行うことができます。また「youtube」や「twitter」などを検索したいワードの前につけることで特定のウェブサービス内での検索も行えます。使用できるサービスはFeaturesのWeb Searchより確認することができます。

ブックマーク検索

ブラウザからブックマークを開かずとも、Alfredへ入力することで直接ブックマークに保存しているサイトを開く事ができます。

システムコマンドを実行

Alfredでは以下のシステムコマンドを使うことができます。

項目説明
Screen Saverスクリーンセーバーを表示します
Show Trashゴミ箱を表示します
Empty Trashゴミ箱を空にします
Log Outログアウトします
Sleepスリープモードにします
Sleep Displays画面をスリープします
Lockロック画面に移行します
Restart再起動します
Shut Dowsシャットダウンします
Hideアプリケーションウィンドウを隠します
Quitアプリケーションを終了します
Force Quitアプリケーションを強制終了します
Quit All全てのアプリケーションを終了します
Volume Up音量を上げます
Volume Down音量を下げます
Toggle Mute音量をミュートします
Ejectデバイスの取り外しをします
Eject All接続された全てのデバイスを取り外します

電卓

Alfredを使用する事ですぐに計算を行うこともできます。使い方は計算を行いたい式を入力するだけで計算結果が表示されます。また、そのままエンターキーを押す事で計算結果をクリップボードにコピーすることも可能です。

有料版で使える機能

ここからは有料版でしか使用することができない機能であり、何よりもエンジニアの作業効率を大幅にアップさせる重要な機能を3つ紹介します。

クリップボード履歴

この機能ではクリップボードにコピーした履歴を最大三ヶ月間保存することができます。

検索窓でclipboardと入力することで呼び出すことが可能ですが、ショートカットキーを割り当てることで更に効率よく呼び出す事ができます。設定項目は以下になります。

項目説明
Clipboard History履歴に保存するデータの種類と期間を設定します
Viewer Hotkey履歴を呼び出すショートカットキーを設定します
Viewer Keyword履歴を呼び出すワードを設定します
Clear Keyword履歴を削除する際のワードを設定します
Snippetsスニペットの表示・非表示を設定します
Universalユニバーサルクリップボードの表示・非表示を設定します

スニペット

スニペット機能ではよく使う定型分やコードなどを登録し、いつでもペーストすることができます。

イメージ的にはユーザー辞書登録のようなものだと思ってもらえると分かりやすいと思います。このスニペット機能がエンジニアの作業効率を大幅にアップさせるのに欠かせない機能で、よく使用するコードブロックなどを登録することですぐさまペーストを行うことができます。こちらもショートカットキーを割り当てる事が可能ですが、前述したクリップボードのSnippets設定にて並行して検索を行うことができるため、お好みで設定をしてください。

Workflow

Workflowは拡張機能のようなもので様々なウェブサービスやアプリケーションと統合してAlfredをより便利にすることができます。

例えば、Githubのレポジトリやユーザーを検索したりVSCodeでファイルを開いたりすることができます。このWorkflowは自分で作成を行い実装することも可能ですが、公式サイトや有志が作成した機能をインポートすることも可能です。以下がおすすめのワークフローです。

ワークフロー機能URL
Githubリポジトリを検索して開くことができますGithub
VSCodeVSCodeで検索したファイルまたはフォルダーを開くことができますVSCode
NetworkWi-FiやEthernetなどMacのネットワーク情報を表示できますNetwork
MDN SearchAlfred上でdeveloper.mozilla.org/jaを検索することができますMDN Search
GoogleDriveGoogleDriveのコンテンツを検索して開くことができますGoogleDrive

まとめ

AlfredとはMacOS向けに提供されているランチャーアプリです。

MacにはWeb検索やファイル検索を行えるSpotlight検索が標準装備されていますが、Alfredは上位互換にあたり様々な操作がキーボードのみで完結できます。これによりマウスやトラックパッドに手を移動させる手間が省けるだけでなく、作業完了までの工程数が減るため大幅に効率アップが行えます。特にエンジニアにとって有料版の機能である「クリップボード履歴」「スニペット」「Workflow」は上手く活用することで業務効率を爆上げすることが可能となるため、課金は必須といえます。またAlfredはバージョン変更の度に値段が上がる傾向があるため、課金をする際はお早めに行うことをおすすめ致します。

エンベーダー編集部

エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。

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