スマホと連携できるデバイスとして多くの方に愛用されているスマートウォッチ。中でも人気なのがApple Watchです。ビジネス・プライベート問わずに装着できる点も魅力となっています。
そんなApple Watchの対抗馬として発表されているのが、Pixel Watchです。AndroidOSを手がけているGoogleのスマートウォッチということで、Androidユーザーから特に注目を集めています。
今回はApple WatchとPixel Watchそれぞれの機能を比較して、どこが違うのかを解説します。スマートウォッチの購入で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
Apple WatchとPixel Watchの比較
Apple WatchとPixel Watchには、様々な機能が搭載されています。ですがその機能は、スマホのソフトとリンクすることで初めて機能を発揮します。使用するソフトが違うため、それぞれ同じ機能を有していない点は、覚えておいてください。
機能 | Apple Watch | Pixel Watch |
---|---|---|
運動の自動認識 | ○ | × |
リアルタイム心拍設定 | ○ | ○ |
不整脈通知 | ○ | ×(日本は未対応) |
心電図 | ○ | ×(日本は未対応) |
SPO2(酸素濃度) | ○ | ○ |
睡眠計測 | ○ | ○ |
ストレス管理 | ○ | ○ |
皮膚温度計測 | ○ | × |
衝突事故・転倒検出 | ○ | ○ |
緊急SOS | ○ | ○ |
防水機能 | 50m防水 | 5気圧防水(50m防水) |
決裁機能 | Apple Pay | Google Pay |
それぞれ代表的な機能を比較してみましょう。
心拍数計測
心拍数の計測は、Apple WatchもPixel Watchも対応しています。ですが、細かい部分で違いがあります。
- 不整脈通知
- 心電図
これらの数値はPixel Watchでは計測できません。皮膚温度も含めると、心肺機能に不安を覚えている方は、Apple Watchの方が良いと言えます。
スマートウォッチの機能の中で考えても、心電図は重要視されています。Pixel Watchでも技術的には可能ですが、認可がまだ下りていない状況です。
ストレス計測
ストレス計測は、Apple WatchとPixel Watchの両方に搭載されています。ストレスを計測して管理したいと考えている方は、どちらを選んでも問題ありません。
ただし、使い勝手の部分で以下の違いがあります。
- Apple Watch:アプリ内で質問に回答して判定される
- Pixel Watch:アプリ内でストレスマネジメントスコアが1~100の数値で表示される
Apple Watchは計測まで手間がかかります。一方のPixel Watchは数値化されて見やすいのが特徴です。ストレス計測を手軽に行うなら、Pixel Watchを選ぶと良いでしょう。
睡眠計測
睡眠計測も、Apple WatchとPixel Watchの両方が対応しています。主な違いは以下です。
- Apple Watch:酸素レベル・心拍数・呼吸数・睡眠ステージの長さを計測
- Pixel Watch:睡眠スコアと睡眠ステージで睡眠の傾向を計測
Apple Watchでは、様々な計測を用いて睡眠をチャートのように表示してくれます。そのため自分の睡眠を客観的に知ることができます。
一方のPixel Watchは、睡眠スコアをデータとしてグラフで表示するため、ひと目でチェックが可能です。睡眠を改善したい方は、Pixel Watchの方が使いやすいと感じるでしょう。
電子決済
電子決済は、Apple WatchとPixel Watchの両方が対応しています。ただし利用しているアプリがそれぞれ違うため、使い勝手の面で大きく差が開いています。
Apple Watch | Pixel Watch | |
---|---|---|
Suica | ○ | ○ |
Suica(定期券) | ○ | × |
Suica(オートチャージ) | ○ | × |
プリペイド決済 | ○ | × |
クレジットカード決済 | ○ | ○ |
ポストペイ | ○ | × |
このように、Pixel Watchは対応している決済が少ない状況です。スマートウォッチを使って改札の決済をするなら、現状はApple Watchが最適解と言っても過言ではありません。
バンド交換
Apple WatchとPixel Watchともにバンド交換に対応しています。ただし種類に関しては、先んじて発売されていたApple Watchの方が遙かに多いのが実状です。
Pixel Watchは2023年2月現在で20種類以上と少なく、メタルバンドもありません。バンドにもこだわりたい方には、残念ながらまだ向いていないと言えます。
ただしバンド交換はどちらも簡単にできるため、交換の手間は同じです。
バッテリー持ち
スマートウォッチにどうしても付きまとう問題が、充電時間です。バッテリーで動くため、1日に1度は必ず充電しなければいけません。
- Apple Watch:最大18時間
- Pixel Watch:最大24時間
バッテリーに関してはPixel Watchに分があります。スマートウォッチはバイタル計測もできるため、バッテリーの容量は計測時間の長さに直結します。
なるべく長い時間使いたい方は、Pixel Watchがオススメです。
Apple Watchの強み
ここからは、Apple Watch・Pixel Watchそれぞれの強みを見ていきましょう。
Apple Watchはスマートウォッチとして既に地位を確立しています。腕時計として装着していても全く恥ずかしくないため、ファッションとして身につけている方も多くいる程です。
そんなApple Watchの強みは、以下の5つ代表格でしょう。
- iPhoneとペアリングできる
- バイタルデータを計測できる
- 電子決済の種類が多い
- 画面情報が多い
- バンドの種類が豊富
iPhoneとペアリングできる
Apple WatchはiPhoneとペアリングできます。Pixel Watchではペアリングできないため、iPhoneユーザーがスマートウォッチを使うならApple Watch一択となります。
身の回りの製品をApple製品で揃えたい方や、Appleブランドが好きな方にとっては魅力的な商品です。iPhoneと連携させることで多くの機能が使えるため、QOLを上げたいのならApple Watchは外せません。
バイタルデータを計測できる
Apple Watchは多くのバイタルデータを計測できます。Pixel Watchでは計測できない心電図はもちろん、月経周期まで管理できてしまいます。健康管理をしたい方にはピッタリなのです。
バイタルデータを計測し、日々の生活習慣を見直すならApple Watchは強い味方になってくれるでしょう。
電子決済の種類が多い
Apple WatchはApple Payで決済を行うため、多くの決済方法をそのまま使える点も魅力です。
使用時にはクレジットカードや電子マネーを登録しておく必要があるものの、登録しておけば様々な場面でApple Watchをかざすだけで決済ができます。
- Suica
- PASMO
- nanaco
- WAON
- クレジットカード
- デビットカード
- iD
- QUICPay
これだけの電子決済が使えるのは、スマートフォンを除けばApple Watchだけです。電子決済を中心に支払っている方ほど、恩恵の大きい腕時計となります。
画面情報が多い
Apple Watchは時計部分の画面が四角くデザインされています。Pixel Watchでは時計のように丸い形となっているため、大きな違いと言えるでしょう。
文字盤として考えた場合は不釣り合いに感じてしまいますが、情報を見る際には有用です。丸い文字盤は情報が切れてしまっても、四角いとスマートフォンと同じ感覚で情報を参照できます。
文字も変な形で切れないため、時計でも通知を見たい方にはApple Watchの方がオススメです。
バンドの種類が豊富
Apple Watchはバンドの種類が豊富な点も特徴です。公式からでも数十の種類があることに加え、様々なメーカーからも発売されています。
どのようなバンドを使っているのかは、使用者のセンスによって異なります。気分によってバンドを付け替えることもできるため、スマートウォッチをより楽しむことも可能です。
バンドを付け替えて楽しみたいのなら、Apple Watchの方が良いでしょう。
Pixel Watchの強み
画像引用:Pixel Watch公式サイト
一方のPixel Watchにも強みがあります。Androidならではの強みが多く、Apple Watchと比べても負けず劣りません。中でも以下の4つは大きな強みと言えます。
- Androidとペアリングできる
- 安い
- ウォッチフェイスのカスタマイズが豊富
- ハンズフリーで使える
Androidとペアリングできる
Pixel WatchはGoogleが開発しているため、Androidのスマートフォンやタブレットとペアリングできます。Apple WatchはAndroidと一切ペアリングができないので、Androidユーザーには嬉しいポイントです。
使っているスマートフォンがAndroidの方がApple Watchを使おうとすると、iPhoneに買い換える必要がありました。Pixel Watchではそうした出費も必要ないため、安心です。
安い
Pixel WatchはApple Watchと比べて安い点も強みとなっています。両者をざっくりと比較すると、以下の金額差になります。
Apple Watch | 価格 |
---|---|
41mm GPSモデル | 59,800円~ |
41mm GPS+Cellularモデル | 74,800円~ |
45mm GPSモデル | 64,800円~ |
45mm GPS+Cellularモデル | 79,800円~ |
Pixel Watch | 価格 |
---|---|
Bluetooth/Wi-Fi | 39,800円 |
4G LTE+Bluetooth/Wi-Fi | 47,800円 |
Pixel Watchの最上位モデルでも、Apple Watchの最下位モデルよりも安いのです。購入しやすさにおいては、Pixel Watchに軍配が上がります。
ウォッチフェイスのカスタマイズが豊富
画像引用:Pixel Minimal Watch Face公式サイト
Pixel Watchはウォッチフェイスのカスタマイズが豊富なのも特徴です。Apple Watchではほとんどカスタマイズできませんが、Pixel Watchも同等以上のウォッチフェイスがあります。
組み合わせも自由自在なため、自分の好きなデザインに仕上げることも可能です。画面表示を細かくカスタマイズできるのは、Pixel Watchの強みと言えます。
ハンズフリーで使える
画像引用:Pixel Watch公式サイト
Pixel WatchはApple Watchと同じく音声認識にも対応しています。ただ一点違うのは、声をかけるだけでいいという点です。「OK Google」と話しかけるだけで、音声アシスタントを使えます。
Apple Watchの場合、ボタンを長押しする必要がありますが、Pixel Watchでは口元に持っていくだけでOK。細かい操作に適さないスマートウォッチだからこそ、音声認識を簡単にできる点は大きな強みです。
Apple WatchとPixel Watchはスマホに合わせて選ぶこと
Apple WatchとPixel Watchはそれぞれ対応しているOSが異なります。Apple WatchはiPhone、Pixel WatchはAndroidなので、自分が使っているスマートフォンに準じたものを選びましょう。
Apple Watchと比べてPixel Watchは後発のスマートウォッチです。できることもまだ限られていることから、機能だけで選ぶならApple Watchとなります。ただし機能がこれから解禁されていくと予想できるため、将来性に賭けるならPixel Watchもオススメです。
購入の際は、自身がどのような場面で使うのかを想像しながら選んでくださいね。
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「成功する人とそうでない人の違いは何か?」
私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。
比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。
多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、
エンベーダー編集部
エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。
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