エンジニアには様々な種類があります。一口にエンジニアと言っても、どのようなエンジニアになるかで大きく変わります。
副業としてエンジニアが注目されている昨今、目指すべきエンジニアを知っておくことは大切です。この記事では、エンジニアについて詳しく解説します。
その他、エンジニアとして働くために知っておきたい階級も紹介。独り立ちするために必要な情報ばかりなので、これからエンジニアを目指す方は参考にしてくださいね。
エンジニアとは工学に関するスキルを持った人材
エンジニアとは、工学に関するスキルを持った人材を指します。工学(エンジニアリング)に精通していることから、そう呼ばれています。
IT技術が発達している現代において、エンジニアが活躍できる場面は大きく広がっています。これからの時代で必須の人材とも言えるでしょう。
エンジニアはIT業界以外でも常に不足している人材なので、将来的に活躍できる仕事として注目を集めています。
エンジニアの種類
一口にエンジニアと言っても、様々な種類があります。病院の内科や外科のように、専門とする分野が違うためです。サービスやインフラによって今後も増えていくことが予想できますが、まずは代表的な13のエンジニアについて解説します。
- システムエンジニア(SE)
- セールスエンジニア
- プログラマー
- Webエンジニア
- フロントエンドエンジニア
- マークアップエンジニア
- ネットワークエンジニア
- ゲームエンジニア
- サーバーエンジニア
- データベースエンジニア
- データサイエンティスト
- 制御・組み込みエンジニア
- IoTエンジニア
システムエンジニア(SE)
システムエンジニア(SE)は、コンピュータシステムの開発の場面で広く関わるエンジニアです。
- システムの提案
- 開発
- 予算・人員・進捗の管理
- テスト
これらの業務をこなします。顧客の要望をもとにコンピューターシステムを設計するため、コミュニケーション能力も求められます。
エンジニアと聞いて思い浮かべる方が多い職種です。
セールスエンジニア
セールスエンジニアとは、ITの専門知識やスキルをもとに、顧客に対して提案やアフターフォローを行うエンジニアを指します。そのプロジェクトの顔というべき存在です。
- クライアントとの打ち合わせ
- 自社システムの導入提案
未経験者よりも、ITエンジニアとして経験を積んだ方が多い職種でもあります。またITスキルの他、営業マンとしてのスキルも求められます。
プログラマー
プログラマーは、システムエンジニアが制作した設計書(仕様書)をもとにプログラミングを行い、機能を実装していくエンジニアです。設計書通りに作るだけではなく、システムが動かない場合は設計書の不備を指摘することもあります。
企業によってはエンジニアがプログラマーの仕事を兼任することもあるので、仕事をする際は事前に確認しておきましょう。
Webエンジニア
Webエンジニアは、WebサイトやWebサービスなどのシステム設計・構築・運用を行うエンジニアです。Web関係に携わっているエンジニアと認識してください。
広くは保守まで担当するため、ネットワークの知識はもちろん、セキュリティ面の知識も求められます。また、ユーザーニーズを把握しつつトレンドに沿ったものを開発しなくてはいけないので、マークティング能力が問われる職種でもあります。
フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、Webサイトの閲覧や操作など実際にユーザーが触れる部分を構築・開発するエンジニアです。
- HTML
- CSS
- JavaScript
これらの言語を使って開発します。Web制作における技術的な部分を担う仕事です。なお、Webエンジニアが務めることもあります。
マークアップエンジニア
マークアップエンジニアは、HTMLによるマークアップを行うエンジニアです。フロントエンドエンジニアと似ていますが、HTMLを専門的に使うかどうかで違います。マークアップエンジニアは、HTMLに特化している点が特徴です。
HTML/CSSの知識はもちろん、Webサイトのデザインセンスが求められます。どれだけユーザー視点になれるかが問われる仕事と言えます。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、ITインフラに関する設計や構築・保守点検を行うエンジニアです。自社のネットワークに異常があった場合に点検してくれる人を思い浮かべると、わかりやすいでしょう。
- システムエンジニア
- ネット回線の工事業者
- 回線を導入している企業の担当者
こうした方々とやり取りするため、コミュニケーション能力が求められる仕事です。
ゲームエンジニア
ゲームエンジニアは、ゲームメーカーに就職しゲーム開発を行うエンジニアです。家庭用ゲームやスマートフォンゲームなど、様々な開発に携わります。
ただ単にゲームを開発するだけでなく、リリース後の保守・点検はもちろん、ユーザーからの評価に曝されることもあります。
自分の成果物を客観的に評価してもらえるエンジニア職です。
サーバーエンジニア
サーバーエンジニアは、サーバーの設計や構築、保守・点検を行うエンジニアです。クライアントの目的に合わせた最適なサーバー構成を決めることが主な仕事となるでしょう。
また、サーバーに障害が起きた場合はその対応も求められます。
データベースエンジニア
データベースエンジニアは、データベース専門のエンジニアです。データベースの設計・開発や運用・保守を行います。ビッグデータを取り扱うことも多いため、今後ますます需要が求められる職種となるでしょう。
データベース管理システムに関する知識を身につけておくことが、データベースエンジニアになるための第一歩です。
データサイエンティスト
データサイエンティストは、ビッグデータをもとに分析・加工を行うエンジニアです。データベースエンジニアとは、業務を担当する範囲が違います。データベースエンジニアが整理したデータをデータサイエンティストが活用します。
- 統計学
- 確率論
- データ分析ツール
以上のような様々な知識・ツールを活用してベストな選択を提案します。
制御・組み込みエンジニア
制御・組み込みエンジニアは、家電製品や産業用機器などに組み込まれるソフトウェアの設計や開発を行うエンジニアです。中でも代表的なのがAndroidOSで、スマートフォン以外に自動車や家電など様々な製品に活用されています。
IoTエンジニア
IoTエンジニアは、IoT技術や製品を利用したシステム開発を行うエンジニアのことです。IoTはまだこれからの技術であるため、需要が求められると予測されています。
- ネットワーク
- セキュリティ
- ハードウェア
- アプリケーション開発
IoTには様々な技術が活用されています。知識・スキルを身につけていくことで、活躍できるでしょう。
エンジニアの階級の違い
エンジニアには階級があります。IT業界は常に人材不足であるため、階級を決めておくことで採用しやすい環境を構築しています。エンジニアを目指すのであれば誰でも通る道なので、以下のように覚えておいてください。
階級 | 状態 | 実績年数 |
---|---|---|
駆け出しエンジニア | 未経験で実力がない | 0年 |
ジュニアエンジニア | 0→1の開発ができる | 1~2年 |
ミドルエンジニア | 一人称で開発できる | |
転職市場でも高い評価を得られる実績がある | 3~7年 | |
シニアエンジニア | ベテラン | |
転職市場で高い評価を得られる | 8年以上 |
駆け出しエンジニア
駆け出しエンジニアは、名前の通り駆け出してすぐのエンジニアです。スクールに通っていた場合、卒業したての状態を想像してください。
案件も受注していないため、実績年数もありません。小さな実績を重ねながら、成長していく段階です。
ジュニアエンジニア
ジュニアエンジニアは、駆け出しエンジニアから少しだけ実績を積んでいる状態を指します。シニアエンジニアと違い、以下の点で評価される傾向があります。
- 素早さ・順応力が高い
- 長期戦力として期待できる
即戦力としてではなく、中長期的な視点で期待されているのがジュニアエンジニアです。企業にとってもメリットがあるため、実績を重ねながら天職を狙うのも良いでしょう。
ミドルエンジニア
ミドルエンジニアは、エンジニアとして3~7年ほど働いているエンジニアを指します。エンジニアとして経験を積み、更なる飛躍を考える頃です。
多くの実績もあることから、転職市場でも高い評価を得られます。副業でエンジニアをしている場合、まずはミドルエンジニアを目指して転職すると良いでしょう。
シニアエンジニア
シニアエンジニアは、エンジニアとして8年以上の実績を持つエンジニアです。様々な経験をしているため、転職市場でも高く評価されるでしょう。シニアエンジニア限定での求人もあるため、有利に働きます。
1つの言語にどれだけ精通しているかも問われるため、1つのことを突き詰めることでシニアエンジニアとして評価されやすくなります。
エンジニアは実績の積み重ねが大切
未経験の方や副業でエンジニアを始めた方は、まず実績を積み重ねることを第一に考えましょう。エンジニアは実績が全てです。雇う側・依頼する側としても必ず確認されます。
実績を積むには、以下の流れがオススメです。
- 小さな案件からスタートする
- 経験を積んで独り立ちを目指す
1.小さな案件からスタートする
実績のために、まずは小さな案件からスタートします。誰も大きな案件を実績の無い人に依頼しようとは思いません。小さな案件でも手を抜かずにやりきることが大切です。
世界的な建築家の安藤忠雄は、どんな小さな依頼でも全力を尽くしていると言っています。その結果、世界的な評価を得て今日に至っています。
小さな案件でもしっかり取り組み、知識やスキルを身につけていってください。
2.経験を積んで独り立ちを目指す
実務をこなしていると、自然と経験を積んでいきます。知識とスキルは身につけるだけでは意味がありません。使うことで初めて効果を発揮します。
多くの仕事に関わることで、駆け出しエンジニアからジュニアエンジニアへとレベルアップしていけます。まずはミドルエンジニアを目指して、経験を積んでいきましょう。
エンジニアは少しずつレベルアップしていくことが大切
エンジニアには多くの業種があります。自分にとってどの業種が良いのか、見極めていきながら少しずつ成長していきましょう。
誰しも駆け出しエンジニアからスタートします。ですが、小さな案件でもコツコツと積み重ねていくことで、ジュニアエンジニアやミドルエンジニアとして成長していけます。
これからエンジニアを目指そうと考えている方は、副業・転職を問わず、目の前のやるべき事に集中して取り組んでいってくださいね。
エンジニアへの就転職を目指す方に
ユニゾンキャリアメディアでの情報収集をお勧めします。エンジニアの就職・転職に役立つ情報が多数掲載されており非常に参考になります。
https://unison-career.com/engineer-media/
クォリティの重視のエンジニア系メディア
QAエンジニア・ソフトウェアエンジニア向けの情報収集に適したメディアです。
【番外編】USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話
プログラミング塾に半年通えば、一人前になれると思っているあなた。それ、勘違いですよ。「なぜ間違いなの?」「正しい勉強法とは何なの?」ITを学び始める全ての人に知って欲しい。そう思って書きました。是非読んでみてください。
「フリーランスエンジニア」
近年やっと世間に浸透した言葉だ。ひと昔まえ、終身雇用は当たり前で、大企業に就職することは一種のステータスだった。しかし、そんな時代も終わり「優秀な人材は転職する」ことが当たり前の時代となる。フリーランスエンジニアに高価値が付く現在、ネットを見ると「未経験でも年収400万以上」などと書いてある。これに釣られて、多くの人がフリーランスになろうとITの世界に入ってきている。私もその中の1人だ。数年前、USBも知らない状態からITの世界に没入し、そこから約2年間、毎日勉学を行なった。他人の何十倍も努力した。そして、企業研修やIT塾で数多くの受講生の指導経験も得た。そこで私は、伸びるエンジニアとそうでないエンジニアをたくさん見てきた。そして、稼げるエンジニア、稼げないエンジニアを見てきた。
「成功する人とそうでない人の違いは何か?」
私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。
比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。
多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、
エンベーダー編集部
エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。
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