エンジニア初学者の方にとって、エンジニアになるためにマインドセットすることは大切です。これまでと同じ感覚でいてば、マインドを持たないままエンジニアになってしまい兼ねません。
エンジニアにはエンジニアなりのマインドがあります。近年はエンジニアを目指す方が増えたため、よりマインドが大切になってきているのが現状です。
そこで今回はエンジニア初学者の方に向けて、必要なマインドセットを解説します。エンジニアを目指す方は、ぜひ参考にしてください。
エンジニア初学者が身につけておきたいマインドセット
エンジニア初学者が身につけておきたいマインドセットは、大きく分けて6つあります。それぞれとても大切なものなので、以下は忘れないように身につけていきましょう。
- 学習の目的意識を持つ
- 好奇心を持ち続ける
- 持続的な成長と改善をし続ける
- 問題解決思考を忘れない
- コミュニケーション能力を磨く
- 常にポジティブでいる
学習の目的意識を持つ
エンジニアのマインドで最も大切なのが、学習の目的意識です。常に学習し続けなければいけないエンジニアにとって、このマインドが大切なのは言うまでもありません。
目的意識は何でもOKです。自分なりの目的意識なのですから、以下のような簡単なものでも何も問題ありません。
- 今よりもっと稼ぎたい
- お金を稼いでモテたい
- 作りたいサービスがある
- フリーランスやノマドになって理想のライフスタイルを稼ぎたい
大切なのは、自分の本音に嘘をつかないこと。自分の本音から目をそらさず直視するようにしてください。
目的意識がない方は、エンジニアとして学んでいる内に見つけられることもあるため、ひねり出さなくても大丈夫です。
好奇心を持ち続ける
好奇心を持ち続けることも、エンジニア初学者が身につけたいマインドです。好奇心の無いエンジニアは、時代の流れについて行けなくなります。
普段の業務だけでなく様々な事柄にアンテナを張り続けましょう。興味を持ったものには、とりあえず触れてみることも大切です。
そうすることで、様々な状況に対応できます。近年話題のAIに関しても、好奇心でとりあえず触ってみた方がビジネスチャンスに恵まれています。
好奇心は年齢と共に薄れていくので、意識して持つようにしましょう。
持続的な成長と改善をし続ける
持続的な成長と改善も、エンジニア初学者が身につけておきたいマインドです。Web業界の進歩は目覚ましいため、成長し続けなければ技術についていけません。そのためにも、持続的に学び続ける姿勢は非常に大切です。
この際に意識したいのが、学んだ内容をアウトプットすること。実践しなければ、スキルや知識を身につけただけで終わってしまいます。満足感が成長を阻害してしまうのは、エンジニアを含めて多くの業種で良くあります。
学んだ内容をアウトプットし浮かび上がった問題を解決する。そのサイクルを続けることが、エンジニア初学者が身につけておきたいマインドです。
問題解決思考を忘れない
エンジニアには、問題解決思考を忘れないマインドも大切になってきます。複雑な問題に対して論理的に考え、解決策を見つける能力が求められます。そのためには、問題を分析し、効果的なアプローチを取るために常に考える癖をつけましょう。
人が1日に考えられる量には上限があります。問題解決思考のマインドが難しい場合は、まず日常の中で考えていることを排除してみてください。特に無駄な考えの代表格が以下です。
- 服装
- 髪型
- ランチ
- ディナー
特に服装はすぐにでも実践できるものとなっています。スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグがいつも同じ服を着ているのは、考えるコストを支払わなくていいためです。
少しずつマインドを変えていき、問題解決思考を身につけていきましょう。
コミュニケーション能力を磨く
コミュニケーション能力を磨くこともエンジニアにとって大切なマインドとなってきます。なぜなら、エンジニアはチームでする仕事だからです。コミュニケーション能力がなければ、スムーズに仕事を進められません。
誤解されがちなのが、コミュニケーション能力は話す力だという点です。日本では話す人=コミュニケーション能力が高い人と考えられていますが、実際は聞く力を求められます。相手の意見や希望を聞き、理解する能力の方が遙かに重要です。
コミュニケーション能力は一朝一夕で身につけられるものではありません。日常生活の中で少しずつ磨いていってください。
明石家さんまなどテレビにはコミュニケーション能力の高い人が常に出演しているので、参考にする方法もオススメです。
常にポジティブでいる
常にポジティブでいるマインドも、エンジニア初学者が身につけたいものの1つです。失敗にいつも落ち込んでいては成長できません。それよりも、失敗から学ぶことの方が遙かに大切です。
失敗は成長の母とも言います。エンジニアとして活躍する中で、失敗は必ずあります。新卒で入社した頃に失敗した経験は、誰しもあることでしょう。
ポジティブさを忘れないことで、常に前向きにエンジニアとして活動できます。特にフリーランスになるなら身につけておきたいマインドの筆頭です。
エンジニア初学者は、ポジティブ思考を身につけておきましょう。
エンジニア初学者が良く陥るマインド
エンジニア初学者を目指す方が陥りやすいマインドがあります。成長にプラスになるマインドはとても良いのですが、陥ると良くないマインドには注意が必要です。特に以下の6つは持ってしまいがちなマインドなので気をつけてください。
- ノマドをしたい
- 今の仕事を辞めたいからエンジニアをする
- エンジニアは誰でも稼げる
- 自分には不向きだと錯覚してしまう
- エラーがわからずに挫折する
- 思うようにできず飽きる
ノマドをしたい
エンジニアを目指す方の中には、ノマドを目指している方がいます。ノマドを目指すことそのものは問題ありません。マインドとして持っておくことで、エンジニアとして独り立ちする目標にもなるからです。
ただ、ノマドができると次の目標がなくなってしまいます。ノマドは、カフェでノートPCを開けば誰でもできます。
自分が何のためにノマドをしたいのかを具体化させなければ、いざノマドをした際に情熱が冷めてしまう可能性があるのです。
ノマドをしたいというマインドは、なるべく持たない方が良いでしょう。
今の会社を辞めたいからエンジニアをする
今の会社を辞めたいからエンジニアを目指す方もいます。このマインドも不要です。辞めたいのならすぐに行動すればいいだけだからです。エンジニアは辞める理由にはなりません。
大切なのは、会社を辞めてからエンジニアとして何をしたいのかです。それを具体化させないまま会社を辞めては、遠からず挫折してしまいます。もしくは、エンジニアになってもまた別の理由で会社を辞めるだけです。
会社を辞めることはいつでもできます。今の会社から逃げるためにエンジニアになるといったマインドは、捨てましょう。エンジニアになっても長くは続きません。
エンジニアは誰でも稼げる
エンジニアは誰でも稼げるといったマインドも陥りがちなマインドです。実際、月5万円くらいなら誰でも簡単にできます。副業で稼ぐなら満足できる金額でしょう。
ですが、本業として稼ぐのであれば、少し話が変わってきます。常に技術・知識を磨き続け、多くの企業に営業をしなければいけません。エンジニアも努力無しには稼げないのです。
エンジニア初学者にとって、独立できるだけの金額を稼げるかは1つの目安になります。誰でも稼げるというマインドは捨てて、がむしゃらに努力することが大切です。
自分には不向きだと錯覚してしまう
自分には不向きだと錯覚してしまうことも、エンジニア初学者が良く陥ってしまうマインドです。特に独学だと多くの方が陥ってしまいます。要は壁にぶつかってしまうわけです。
- 学習サイトの課題がわからない
- 課題が理解できても何に使うのかわからない
- 何を学べばいいのかわからない
こうした悩みを解決できないでいると、自分はエンジニアに向いていないと考えてしまいます。
ただ、こうした悩みはエンジニアに問わず多くの分野で抱かれているものに過ぎません。仕事やスポーツ、ゲームなど誰しも経験があるでしょう。
エンジニアは能力の限界を感じやすい仕事でもあります。自分には不向きだと感じた場合は、自分がなぜエンジニアを目指しているのかを振り返ってみることをオススメします。
エラーがわからずに挫折する
エラーがわからずに挫折することも、エンジニアが陥りやすいマインドの1つです。初学者の多くは、解決策がわからずに挫折していきます。
例えばエラーが出た場合、以下の状態に遭遇します。
- エラーログの内容がわからない
- 調べてもエラーログに関する解決策が見つからない
このようなことは日常茶飯事です。意識したいのが、現役のエンジニアでも遭遇し、解決できないエラーがある点。どれだけ経験を積んでいようと、わからないものはわかりません。
ましてや初学者ならなおさらです。現在稼いでいるエンジニアの多くは、初学者の頃にエラーがわからない状況に遭遇しています。その中で挫折しなかったからこそ、今があります。
エラーがわからなくても思い詰めず、仕方ないと気分を切り替えるマインドを身につけていきましょう。
思うようにできず飽きる
思うようにできず飽きてしまうのも、エンジニア初学者には良くあるマインドです。エンジニアとしてスタートを切る際に思い描いていた理想と、かけ離れていることから起こります。
自分にはエンジニアとしての才能があって、すぐに人の目を引く成果物を作れるはず。そのように考えている方ほど、陥りやすいマインドです。
世の中、完璧なものは作れません。古今東西、あらゆる人が口を揃えて言っているように「100%ではなく60%のものを出せ」は真理です。世の中、成果物が思うようにできないようになっています。
その中で最も大切なのは、不格好なものでもいいので生み出していくことです。経験に勝るものはありません。思うようにできずに飽きるかも、と考えている方は、とにかく実践していきましょう。
思うようにできず飽きるのはエンジニア初学者なら誰しも陥ってしまうマインドなので、注意してくださいね。
エンジニア初学者はマインドセットが大切
エンジニア初学者は、エンジニアとして第一歩を踏み出したばかりです。そのため、多くの壁とぶつかります。そうした際に役立つのが、エンジニアとしてのマインドセットです。初学者の内からマインドを身につけていくことで、生涯に渡って活躍できるでしょう。
今回紹介したマインドは、ほんの一部です。個人によって合う合わないがあります。自分なりのマインドを見つけて、エンジニアとして活躍していってくださいね。
【番外編】USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話
プログラミング塾に半年通えば、一人前になれると思っているあなた。それ、勘違いですよ。「なぜ間違いなの?」「正しい勉強法とは何なの?」ITを学び始める全ての人に知って欲しい。そう思って書きました。是非読んでみてください。
「フリーランスエンジニア」
近年やっと世間に浸透した言葉だ。ひと昔まえ、終身雇用は当たり前で、大企業に就職することは一種のステータスだった。しかし、そんな時代も終わり「優秀な人材は転職する」ことが当たり前の時代となる。フリーランスエンジニアに高価値が付く現在、ネットを見ると「未経験でも年収400万以上」などと書いてある。これに釣られて、多くの人がフリーランスになろうとITの世界に入ってきている。私もその中の1人だ。数年前、USBも知らない状態からITの世界に没入し、そこから約2年間、毎日勉学を行なった。他人の何十倍も努力した。そして、企業研修やIT塾で数多くの受講生の指導経験も得た。そこで私は、伸びるエンジニアとそうでないエンジニアをたくさん見てきた。そして、稼げるエンジニア、稼げないエンジニアを見てきた。
「成功する人とそうでない人の違いは何か?」
私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。
比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。
多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、
エンベーダー編集部
エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。
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