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2023.09.25

スマートコントラクト開発などを担当 ブロックチェーンエンジニアとは

仮想通貨に代表されるブロックチェーン技術に注目が集まっている中、ブロックチェーンエンジニアに興味を持つ方が増えています。

ブロックチェーンを専門に扱うエンジニアであるため、これからの時代に向けてスキルを身につけたいと考えている方も多いでしょう。

ですが、ブロックチェーンエンジニアは他のエンジニアと比べて歴史が浅く、仕事内容や必要なスキルを知らない方も多くいます。

今回はそんなブロックチェーンエンジニアについて解説します。身につけておきたいスキルも紹介しているので、エンジニア初学者の方は必見です。

ブロックチェーンエンジニアとはブロックチェーンに関わるエンジニア

ブロックチェーンエンジニアとは、ブロックチェーンに関わるエンジニアです。近年、ブロックチェーン技術が多くのサービスで利用され始めているため、その需要が高まってきています。

プログラミングなど様々な領域の知識が要求されるため、エンジニア経験者からブロックチェーンエンジニアになる方が多いのが現状です。

ただし、未経験からでもブロックチェーンエンジニアになって活躍している人もいることから、本気でブロックチェーンエンジニアを目指すのであれば、決して届かない仕事ではありません。

ブロックチェーンとは「分散型台帳技術」のこと

ブロックチェーンエンジニアを目指すにあたって知っておきたいのが、ブロックチェーンについてです。

ブロックチェーンとは、「分散型台帳技術」を指します。その性質から、分散型データベースと呼ばれることも。

ブロックというデータ単位がネットワークで繋がっており、データベースの一部を共有することでデータ連係を容易にし、セキュリティを向上させる仕組みです。

ビットコインの基幹技術として発明された経緯があり、主にペイメントサービスなど金融の分野で利用されています。

ブロックチェーンエンジニアには様々な専門家がいる

一口にブロックチェーンエンジニアと言っても、様々な領域を専門にしています。ここからは、ブロックチェーンエンジニアを目指すにあたって知っておきたい、以下の4つの専門職について解説します。

  • ブロックチェーンプロフェッショナル
  • スマートコントラクト開発者
  • 仮想通貨エンジニア
  • DApp(分散型アプリケーション)開発者

ブロックチェーンプロフェッショナル

ブロックチェーンプロフェッショナルとは、その名の通りブロックチェーン領域におけるスペシャリストです。ブロックチェーンに関することなら何でもOK、という存在になります。

ブロックチェーンビジネスの領域は、現状は未成熟の状態です。ブロックチェーンの仕組みも難解であることから、活躍できる人材は限られています。

実際に現場単位で採用に困っている声も多くあり、Prosharing ConsultingでIFA株式会社が受けたインタビューでも語られています

そうした中で、ブロックチェーンの領域で専門家・プロフェッショナルと呼ばれる存在になれば、自ずと存在感が高まるでしょう。

ブロックチェーンエンジニアを目指すのであれば、最終的なゴール地点として設けたい存在です。

スマートコントラクト開発者

スマートコントラクトとは、ブロックチェーン技術を活用したアプリケーションプラットフォームの中で、以下を自動で行う仕組みです。

  • 契約の条件確認
  • 契約の履行

要は、「インターネット上の電子商取引」になります。インボイス制度もあって、多くの企業が注目している仕組みです。

スマートコントラクトの歴史はブロックチェーンよりも古く、2004年に米国で提唱されています。ITmediaの「スマートコントラクトって何?」の記事で詳しく解説されているので、詳しくはそちらで確認してください。

近年はイーサリアムブロックチェーン上で動作するプログラムとしても注目されました。

スマートコントラクトは、イーサリアムでの取引で必要不可欠なものです。NFT市場と深い関係にあるからこそ、非常に重要な存在と言えます。

仮想通貨エンジニア

仮想通貨エンジニアは、ブロックチェーンエンジニアの中でも仮想通貨そのものに関わるエンジニアです。仮想通貨の開発や取引を主に行います。

以下の言語を使うため、習得は必須です。

  • C++
  • C#
  • Go

中でもイーサリアムに関する開発をするなら、Go言語が使われる「Go Ethereum」という専用のソフトウェアへの知識も求められます。

仮想通貨に関係する知識・スキルが問われるエンジニアと言って良いでしょう。

Dapp(分散型アプリケーション)開発者

DApp開発者は、ブロックチェーン上で分散型アプリケーションを構築するエンジニアです。多くのDappsはブロックチェーンを使っており、分散型台帳技術も活用されています。

暗号学と組み合わせれば、理論上は不変で不可逆かつ改ざん不可能な運用が可能となります。詳細に関しては、NODEEの「なぜDapp開発は難しいのか?」という記事で詳しく解説されていますので、確認してください。

Dapp開発者には、分散型システムの様々なレイヤーやコミュニケーション要素の深い理解が必要です。その上で、イーサリアムのガス代を抑えた開発をしなければいけません。

確かな知識と経験が求められるブロックチェーンエンジニアです。

ブロックチェーンエンジニアの仕事内容

ブロックチェーンエンジニアを目指すにあたって知っておきたいのが、仕事内容です。どのような仕事があるのかで決めたいと考えている方も多いでしょう。

以下の4つの仕事があります。

  • ペイメントサービスの開発
  • アプリケーションの開発
  • 独自のブロックチェーンの開発
  • 新しいブロックチェーン技術の研究・開発

ペイメントサービスの開発

ブロックチェーンエンジニアの仕事には、ペイメントサービスの開発があります。金銭の支払いを電子的に行うサービスのことです。○○ペイを想像すればわかりやすいでしょう。

電子マネーやECサイトの支払いとして多くの方に利用されています。こうした支払い技術にはブロックチェーンエンジニアの技術が必要です。

アプリケーションの開発

ブロックチェーンエンジニアは、ブロックチェーンを使ったアプリケーションの開発を行います。先述したペイメントサービスに関するアプリも、その1つです。

他にも以下のアプリケーションが該当します。

  • 不動産取引サービス
  • シェアリングサービス

様々な業界でアプリケ―ション開発に利用されています。特にシェアリングサービスは今後更に伸びる可能性があるため、需要は高まっていくでしょう。

独自のブロックチェーンの開発

ブロックチェーンエンジニアは、既存のブロックチェーンだけでなく、独自のブロックチェーンを開発することもあります。顧客の要求に合わせた独自のブロックチェーンを開発する、といった形です。

独自に開発をするとなると、既存のブロックチェーンを使うよりも遙かに深い領域の理論や知識を求められます。

ブロックチェーンエンジニアにとって、非常にやりがいのある仕事となるでしょう。

新しいブロックチェーン技術の研究・開発

ブロックチェーン技術は、歴史の浅い技術です。既存のブロックチェーン技術とは異なる新しいブロックチェーンを研究・開発するのも仕事になります。

多くの企業に注目されているからこそ、2023年9月現在においても日夜技術が研究され、発展し続けています。中には、アルゴリズムやセキュリティなどについて新しい技術が生まれることもあるでしょう。

研究開発を行えるのは資金に余裕のある大企業のみではありますが、ブロックチェーンエンジニアは最新の動向を把握し、理解し続ける必要があります。

ブロックチェーンエンジニアに必要なスキル

ブロックチェーンエンジニアを目指すにあたって、身につけておきたいスキルがあります。ここからは、必要となる以下のスキルを3つ解説します。ぜひ参考にしてください。

  • 暗号技術に関する知識
  • ブロックチェーン技術に関する知識
  • プログラミングに関する知識・技術

暗号技術に関する知識

ブロックチェーンは、暗号技術が基本となっています。そのため、ブロックチェーンエンジニアにとって暗号技術に関する知識は必須です。例えば以下の知識が該当します。

  • ハッシュ関数
  • 電子署名
  • 公開鍵暗号

これらの中でもハッシュ関数のような古くからある暗号技術は、専門書が多く出版されています。まずは書籍から勉強すると良いでしょう。

一方の最新技術はネットからの収集が基本となります。技術系ブログなどを活用して、積極的に情報収集することをオススメします。

なお、オススメの技術系ブログは以下の記事で紹介していますので、ぜひ確認してください。

ブロックチェーン技術に関する知識

ブロックチェーンエンジニアにとって、ブロックチェーン技術に関する知識も必須です。ブロックチェーン技術を理解することはもちろん、実装できる状態まで身につけておきましょう。

  • ブロックチェーンの仕組み
  • ブロックチェーンのメリット
  • ブロックチェーンの問題点

これらを把握しておくと、実務で役立てられます。また、知識だけでなく実際に手を動かすのも忘れないようにしてください。スキルを身につけるなら、経験が最も大切だからです。

ブロックチェーン技術に対する知識を学び続け、見識を深めていきましょう。

プログラミングに関する知識・技術

ブロックチェーンエンジニアには、プログラミングに関する知識・技術も必要です。ブロックチェーン技術を使ったサービスやアプリケーションの開発など、様々な領域で求められます。

中でも身につけておきたいのが、以下の言語です。

  • C言語
  • JavaScript
  • Solidity
  • Go言語
  • Ruby

どれもブロックチェーンに密接に関係があります。全てを一気に学ぶのは難しいため、自身が力を入れたいブロックチェーン技術の領域に近い言語から学ぶと良いでしょう。

ブロックチェーンエンジニアの将来性は明るい

ブロックチェーンエンジニアは、近年注目されているエンジニア職の1つです。電子マネーなどのペイメントサービスの増加に伴い、ますます需要が増していくと予測できます。

一方で、歴史が浅いためスキル・技術を深い領域で身につけているエンジニアが少なく、人材不足が懸念されています。

未経験者であっても、スキルがあれば挑戦できる業種です。初学者で気になっている方は、チャレンジしてみるのも良いでしょう。

【番外編】USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話

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プログラミング塾に半年通えば、一人前になれると思っているあなた。それ、勘違いですよ。「なぜ間違いなの?」「正しい勉強法とは何なの?」ITを学び始める全ての人に知って欲しい。そう思って書きました。是非読んでみてください。

「フリーランスエンジニア」

近年やっと世間に浸透した言葉だ。ひと昔まえ、終身雇用は当たり前で、大企業に就職することは一種のステータスだった。しかし、そんな時代も終わり「優秀な人材は転職する」ことが当たり前の時代となる。フリーランスエンジニアに高価値が付く現在、ネットを見ると「未経験でも年収400万以上」などと書いてある。これに釣られて、多くの人がフリーランスになろうとITの世界に入ってきている。私もその中の1人だ。数年前、USBも知らない状態からITの世界に没入し、そこから約2年間、毎日勉学を行なった。他人の何十倍も努力した。そして、企業研修やIT塾で数多くの受講生の指導経験も得た。そこで私は、伸びるエンジニアとそうでないエンジニアをたくさん見てきた。そして、稼げるエンジニア、稼げないエンジニアを見てきた。

「成功する人とそうでない人の違いは何か?」

私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。

比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。

多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、

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エンベーダー編集部

エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。

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