AIの世界は日々進化しています。その中でも、特に注目されているのが生成系AIです。
ですが、様々なサービスが提供されているため、どのAIを選べばいいのか迷ってしまう人も多いでしょう。
この記事では、文章、画像、コード生成といった異なるジャンルのAIを紹介します。生成系AIは、場面に合わせて使い分けることが大切です。
生成系AIを使うにあたって知っておきたい「特徴」や「使い方」を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
生成系AIは様々なジャンルがある
生成系AIは、非常に多くの場面で利用されています。異なるニーズに応えるために、開発された経緯があるためです。
例えば、文章生成AIはブログ記事やニュースレポートの作成に使われています。画像生成AIでは、アート作品からロゴデザインまで、デザイン生成が中心です。コード生成AIでは、プログラミングの効率化に一役買っています。
シングルモーダルとマルチモーダルがありますが、得意とするものはAIによって異なります。どのような領域を中心にして活用したいかで、決めると良いでしょう。
生成系AI | ジャンル別まとめ
ここからは、生成系AIのオススメをジャンル別に紹介します。良く利用されているのは、以下の3つのジャンルです。
- 文章生成系AI
- 画像生成系AI
- コード生成系AI
文章生成系AIオススメ6選
文章生成系AIは、多くの方がAIと聞いて思い浮かべるジャンルです。以下の6つが良く利用されています。
- ChatGPT
- BingAIチャット
- Google Bard
- NotionAI
- Catchy
- Cohesive
ChatGPT
画像引用:ChatGPT公式サイト
ChatGPTは、アメリカに本社を置く「OpenAI」が開発した文章生成系AIです。近年のAIブームで一気に話題になったAIでもあります。
高度な自然言語処理モデルを利用しており、多種多様なトピックや文体を生成できる点が強みです。GOT-3.5とGPT-4という2つのバージョンがあります。無料で使う場合は、GPT-3.5を利用しましょう。
日本語にも対応しているため、日本人でも簡単に使えます。文章生成系AIを使うなら、まず触れておきたいAIツールです。
BingAIチャット
画像引用:BingAI
BingAIチャットは、Microsoftが提供するAIチャットボットです。内部エンジンにはGPT-4が利用されています。
Microsoftのブラウザであるエッジに標準搭載されており、誰でも使える点がメリットです。ユーザーの質問に対して、検索結果や関連情報を提供してくれます。
ブログ記事の作成も可能ですが、精度としてはイマイチです。検索の補助的な役割として活用すると良いでしょう。
Google Bard
画像引用:Google Bard
Bardは、Googleが提供するAIです。質問に自然な文章で答えてくれます。
その魅力は、なんといっても使いやすさです。Googleの検索エンジンと似たデザインを採用しているため、違和感なく使えます。
Bardの特徴として、AIの解答結果をGoogleのサービスへエクスポートできる点があります。GoogleドキュメントやGmailにコピーできるのです。文章生成系AIを利用するにあたって、大きな作業効率化ができます。
無料で使えるため、Googleのサービスをメインで活用しているのなら、触れてみましょう。
NotionAI
画像引用:Notion公式サイト
NotionAIは、メモアプリで有名なNotionが開発した文書生成系AIです。Notion内で利用できるため、Notionユーザーなら面倒な登録が必要ありません。
言語モデルはGPT-3が基盤と少し古いものの、高品質な文章を生成してくれます。文章の要約や翻訳に特化しているため、記事録の生成などに活用できる点が魅力です。
有料サービスではありますが、無料トークンが配布されています。どのようなものか気になる方は、1度お試しで触ってみると良いでしょう。
Catchy
画像引用:Catchy公式サイト
Catchyは、日本に本社を置く株式会社デジタルレシピが提供する、ライティング専用の文章生成系AIです。海外のサービスに抵抗がある方には、使いやすいAIと言えるでしょう。
その特徴は、マーケティング分野に特化している点にあります。特に以下のコンテンツを作成するのが得意です。
- プロモーション
- 広告用のキャッチコピー
- ブログ記事
- SNS投稿
- プレスリリース
- ニュースレター
どれも企業活動で有用なコンテンツとなっています。文章生成系AIを、企業のPR活動に活用したい方にオススメです。
Cohesive
画像引用:Cohesive公式サイト
Cohesiveは、100個以上の文章生成機能が使える文章生成系AIです。文章途中に自動で画像を挿入することまでできてしまいます。
その特徴は、直感的に使用でき、テンプレートや編集機能が充実している点。ChatGPTのように、プロンプトの精度に依存しないため、初めての方でも使いやすい文章生成系AIです。
全ての機能を使うのであれば有料プランになりますが、お試しで1万語まで生成できる無料プランもあります。気になる方は、まず無料プランで使ってみましょう。
画像生成系AIオススメ4選
文章生成系AIに並んで人気なのが、画像生成系AIです。その中でもオススメなのは、以下の4つになります。
- Midjourny
- Stable Diffusion
- DALL-E3
- Bing Image Creator
Midjourney
画像引用:Midjourney公式サイト
Midjourneyは、テキストを入力して画像を出力する生成AIです。13歳以上なら誰でも使用でき、画像の生成も10分以内にできてしまいます。
無料プランと有料プランがありますが、現在は有料プランのみ利用可能です。商用利用も可能なため、広告デザインのように仕事で使う場合は有料プランに登録しましょう。
Stable Diffusion
Stable Diffusionは、Midjournyと同じくテキストを入力して画像を出力する生成AIです。無料で利用でき、生成された画像は商用利用もできます。
画像生成の精度が高く、要求されるスペックも高い点も魅力です。世界中で広く利用されている画像生成AIとも言えるでしょう。
資料や記事など、自由に生成した画像を使いたい場合にオススメです。
DALL-E3
画像引用:DALL-E3公式サイト
DALL-E3は、ChatGPTで有名なOpenAI社が開発した、画像生成AIです。ChatGPT-4が使える方であれば、誰でも使えます。
前バージョンであったDALL-E2と比べて、より躍動感のある画像を生成できる点が特徴です。AIと会話形式で画像を生成できるため、「○○の部分の色だけ変えて」といった使い方もできます。
ChatGPT-4を使っている方にオススメです。
詳しい使い方については、以下の記事で解説しているので、ぜひ確認してください。
https://envader.plus/article/240
Bing Image Creator
画像引用:Bing Image Creator
Bing Image Creatorは、検索エンジンのBingが提供する画像生成AIです。DALL-E3が採用されているため、高品質な画像を生成できます。非常に簡単な操作なため、画像生成AIを初めて使う方にオススメです。
ただし、生成した画像は商用利用できません。仕事で使いたいと考えている方は、注意しましょう。
コード生成系AIオススメ3選
生成系AIの中には、コード生成を得意としているものもあります。活用すれば、業務効率化に大きく期待できるものばかりです。特に以下の3つのサービスは、使いやすいものとなっています。
- GitHub Copilot
- Amazon Code Whisperer
- OpenAI Codex
GitHub Copilot
画像引用:GitHub Copilot公式サイト
GitHub Copilotは、GitHubが手がけるコード生成系AIです。プログラミング開発者が書き始めたコードをもとに、その動きを予想して提案してくれます。GitHubは、世界中のエンジニアがプログラムコードやデザインを保存・公開しているサービスです。膨大なソースコードを管理しているからこそ、以下のような幅広い言語に対応しています。
- Python
- JavaScript
- TypeScript
- Ruby
- Go
- C#
- C++
上記以外のコード生成も可能です。
非常に便利ですが、不適切なコードを生成してしまう可能性もあります。生成系AI全般に通じるデメリットなので、使用の際は気を付けましょう。
Amazon Code Whisperer
画像引用:Amazon Code Whisperer公式サイト
Amazon Code Whispererは、Amazonが提供するコード生成系AIです。エンジニアが自然な言語を入力すると、凡庸的なコードを提案してくれます。PythonやJavaScriptなど15種類もの言語に対応している点も魅力です。
セキュリティスキャン機能も搭載しているため、脆弱性のあるコードを探したり、改善策を提案してくれたりもします。
AWSとの親和性も高いことから、AWSユーザーには特にオススメのコード生成系AIです。
OpenAI Codex
画像引用:OpenAI Codex公式サイト
OpenAI Codexとは、ChatGPTで有名なOpenAI社が提供するコード生成系AIです。自然言語と数十億行のコードの両方で学習した、GPT-3をベースとしたモデルとなっています。中でもPythonの能力が最も高いAIです。
OpenAI Codexは、その性質上、汎用性と自然言語理解能力に優れています。GitHub Copilotと比べて、より広範囲な用途に使用できるでしょう。
生成系AIを活用して作業効率を高めよう
生成系AIは、様々なサービスが展開されています。中でも文章生成や画像生成、コード生成はAIの得意分野です。導入することで業務効率化が簡単にできるため、積極的に導入していきましょう。
今後、生成系AIは更に技術革新が加速していくと予想できます。その中で生き残るためにも、積極的に活用し、業務に取り込んでいくことをオススメします。
【番外編】USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話
プログラミング塾に半年通えば、一人前になれると思っているあなた。それ、勘違いですよ。「なぜ間違いなの?」「正しい勉強法とは何なの?」ITを学び始める全ての人に知って欲しい。そう思って書きました。是非読んでみてください。
「フリーランスエンジニア」
近年やっと世間に浸透した言葉だ。ひと昔まえ、終身雇用は当たり前で、大企業に就職することは一種のステータスだった。しかし、そんな時代も終わり「優秀な人材は転職する」ことが当たり前の時代となる。フリーランスエンジニアに高価値が付く現在、ネットを見ると「未経験でも年収400万以上」などと書いてある。これに釣られて、多くの人がフリーランスになろうとITの世界に入ってきている。私もその中の1人だ。数年前、USBも知らない状態からITの世界に没入し、そこから約2年間、毎日勉学を行なった。他人の何十倍も努力した。そして、企業研修やIT塾で数多くの受講生の指導経験も得た。そこで私は、伸びるエンジニアとそうでないエンジニアをたくさん見てきた。そして、稼げるエンジニア、稼げないエンジニアを見てきた。
「成功する人とそうでない人の違いは何か?」
私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。
比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。
多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、
エンベーダー編集部
エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。
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