近年、個人法人問わず多くの注目を集めているChatGPT。AIの進化によりその精度はますます上がり、便利な補助ツールとしての役目を確立しつつあります。
そんなChatGPTには、プラグインを追加する機能があります。ChatGPTは、そのままでも便利なツールなのには違いありません。
ですが、プラグインを導入することによって更に使いやすくなります。今回はChatGPTのプラグインの中から、おすすめを紹介します。導入方法も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
ChatGPTのプラグインとは機能拡張のための追加ツールのこと
ChatGPTのプラグインとは、機能拡張のための追加ツールのことです。プラグインは簡単にインストールとアンインストールができ、自分の好みに合わせてカスタマイズできます。
ChatGPTの場合、プラグインはチャットモードに統合されています。使用する際に特別なコマンドや記号も必要ありません。ChatGPTの応答に影響も与えないため、使いこなせば作業の効率化が可能です。
そんなプラグインについて、メリット・デメリットの両面から見ていきましょう。
メリット
ChatGPTにプラグインを導入するメリットは、以下になります。
- 自分好みに機能をカスタマイズできる
- プラグインの操作が簡単
- 活用の幅が広がる
プラグインは自由度が非常に高い点が特徴です。ChatGPTに限らず多くのツールでプラグインが開発・提供されているのには、そうした面があります。
更にプラグインは導入から操作まで余計なコマンドを必要としません。クリックするだけです。導入することで、ノーマルのChatGPTではできなかったことまでできてしまうため、より活用の幅が広がるでしょう。
このようにChatGPTでプラグインを導入するメリットは、非常に大きいと言えます。
デメリット
ChatGPTにプラグインを導入する場合、デメリットももちろんあります。特に以下は気をつけたいポイントです。
- プラグインの品質や安全性が保証されていない
- 有料プランでなければ使えない
- プラグインを検索できない
プラグインは、開発者やユーザーが自由に作成・共有できます。そのため、品質や安全性は保証されていません。インターネットでフリーソフトをインストールする程度の注意が必要です。
また、プラグインはChatGPTの有料プランでないと使えません。プラグインを検索する機能もないため、限られた人でのみ使えるのが現状です。
ChatGPTにプラグインを導入する方法
ChatGPTにプラグインを導入する方法は簡単です。有料プランに課金した後、以下の手順で行ってください。
- 「Settings」をクリック
- 「Beta features」から「Plugins」を有効にする
- 「モデル選択」から「Plugins」をクリック
- 「No plugins enabled」を選ぶ
- 「Store」から「Install」する
- プラグインを選択してプロンプトで依頼する
この中でも最も時間がかかるのは、目当てのプラグインを探すことです。目を皿のようにして探しましょう。
また、一部のプラグインは設定が必要です。プラグインの詳細に記載があるので、インストールの時に確認してくださいね。
ここからは、ChatGPTで使いたいおすすめのプラグインを11個紹介します。それぞれ強みがあるので、用途に合わせて使ってください。
今回紹介するのは、以下のプラグインです。
- Bramework
- SEO.app
- ChatSpot
- SEO CORE AI
- Show Me
- WebPilot
- Open Lecture
- Xpapers
- Zapier
- Prompt Perfect
- Expedia
Bramework
画像引用:Brameworkプラグイン
Brameworkプラグインは、SEOとコンテンツ分析を補助してくれる分析ツールです。以下の特徴があります。
- SEO情報の取得
- キーワードで検索できる
- SEO初心者でもわかりやすい
- 高機能
SEO分析だとGoogleのサーチコンソールが有名です。Brameworkを導入すれば、より深い情報を簡単に取得できます。複雑な操作も必要ないため、まさしくSEO初心者のためのツールと言って良いでしょう。
SEO分析が必要になったエンジニア初学者の方にもおすすめです。
SEO.app
画像引用:SEO.appプラグイン
SEO.appプラグインは、キーワードを入力すると構成案や記事を出力してくれるツールです。更にSEOに関して以下の情報を取得してくれます。
- SEOスコアを自動的に計算し出力
- SEOスコアの具体的な改善案を提供
- SEOに関連する大河のタスクを自動化
- キーワードリサーチ、リンク管理、メタデータの最適化
嬉しいのが、日本語に対応している点です。英語がわからなくても使えてしまいます。
Webサイトを運営している方なら、SEOの専門知識がなくともSEO対策が可能です。使いこなすことで大きな効果に期待できるプラグインとなっています。
ChatSpot
画像引用:ChatSpotプラグイン
ChatSpotプラグインは、検索ワードの競合と検索して表示してくれるツールです。以下の特徴があります。
- 競合しているワードがわかる
- SEO分析にとても役立つ
- トレンド検索が可能
- ライティングに活用可能
SEO対策において重要なのが、競合しているワードの選出です。ChatSpotを使えば、特定のツールでなければわからなかった部分まですぐにわかります。SEO対策において、強い見方になってくれるでしょう。
SEO CORE AI
画像引用:SEO CORE AIプラグイン
SEO CORE AIプラグインは、WebサイトのSEO分析を得意とするツールです。以下の特徴があります。
- AIを使用して他Webサイト比較し分析
- キーワードが最適か分析
- 競合に関するアドバイスを提案
- 改善案まで提案してくれる
Web戦略のパートナー的な役割を果たしてくれます。Webサイトであれば、企業から個人ブログまで幅広く活用できるでしょう。
SEOで悩んでいる方におすすめしたいプラグインです。
Show Me
画像引用:Show Meプラグイン
Show Meプラグインは、文章から自動でグラフやチャートを生成できるプラグインです。生成したチャートはオンライン上で編集でき、少しくらいのミスならすぐに修正できます。
「テキスト情報をグラフやチャートにできたらいいのに!」と誰しも1度は思うことを叶えてくれます。エンジニアの方なら、作りたいプログラムのフローチャートを自動で生成してくれるため、プログラミングの補助として活用できるでしょう。
インターフェースが英語なため使いにくさはありますが、それを加味してなお、オススメしたいプラグインです。
WebPilot
画像引用:WebPilotプラグイン
WebPilotプラグインは、Web上から最新情報を取得してくれるプラグインです。ChatGPTにデフォルトで搭載されている機能よりも高性能になっています。
更に、Webページ以外にPDFやドキュメントにも対応しています。回答までの速度も速く、使っていてストレスを感じることがまずありません。
URLにアクセスできるプラグインを探しているのなら、おすすめです。
Open Lecture
画像引用:Open Lectureプラグイン
Open Lectureプラグインは、自分が欲しい動画をAIが判断してWeb上から自動取得してくれるプラグインです。わざわざ動画を探さなくていいため、作業効率化に繋がります。
Webサイトと違って動画を探すのはまだまだ難しいのが現状です。そうした中で、AIが判断して自動で取得してくれるのは、大きな意味を持ちます。
縁の下の力持ちのような役割を担ってくれる、おすすめのプラグインです。
Xpapers
画像引用:Xpapersプラグイン
Xpapersプラグインは、検索したいものに関連する論文をコーネル大学図書館が運営している「arXiv」のライブラリから見つけてきてくれるツールです。学術論文をの記事をネットから探したい場合に重宝します。
学術論文を探すのは手間がかかるため、気軽に検索できる点が魅力です。ただし、検索対象の論文はほとんどが英語なため、検索も英語で行わなければいけません。
英語力さえあれば、おすすめのプラグインです。
Zapier
画像引用:Zapierプラグイン
Zaiperhプラグインは、様々なアプリやサービスを連携させて自動化できるツールです。以下の特徴があります。
- Zapierを通じて他のアプリと連携させる
- コーディングが不要
- 誰でも簡単に使える
- 高機能なタスクを自動化できる
業務の効率化をするなら必須のプラグインです。使い方も簡単で、アプリやサービスの名前とトリガーとアクションを入力すれば、自動でルールを作成してくれます。例えば、Gmailでメールを受信したらSlackに通知するといった形です。
複数のアプリを管理している方におすすめのプラグインと言えます。
Prompt Perfect
画像引用:Prompt Perfectプラグイン
Prompt Perfectプラグインは、書きたい内容に合わせてプロンプトを生成してくれるプラグインです。文章生成能力を向上させ、ChatGPTの出力を大幅に強化してくれます。以下の特徴があります。
- わかりやすい文章を書いてくれる
- 入力値の品質を自答的に評価
- フィードバックあり
これらからもわかるように、常に入れておいた方が良いプラグインの筆頭です。プラグインで迷ったら、とりあえず入れておいて損はありません。
プロンプトの作成が非常に簡単になるため、おすすめのプラグインです。
Expedia
画像引用:Expediaプラグイン
Expediaプラグインは、予約旅行サイトのExpediaと連携したプラグインです。旅行や出張で計画を立てる際に役立ちます。以下の特徴があります。
- すぐに旅行計画を表示してくれる
- 紹介の文章まで生成してくれる
- リアルタイムで予約情報がわかる
- 現在の料金がわかる
旅行をするなら知っておきたい情報ばかりです。ChatGPTに質問するだけでわかるのですから、時短にも繋がりますね。
頻繁に使うことはありませんが、あると便利なプラグインです。
ChatGPTにプラグインを追加して便利に使おう
ChatGPTには様々なプラグインがあります。通常の機能でも使えますが、プラグインを導入することによって、より使いやすくなります。用途に合わせて利用すると良いでしょう。
今回紹介したのは、ほんの一部です。2023年6月現在、ChatGPTには100種類以上のプラグインがあります。日本で有名なものでは、食べログもプラグインとして提供されています。
プラグインは気軽にオン/オフできるので、使い分けてみてくださいね。
【番外編】USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話
プログラミング塾に半年通えば、一人前になれると思っているあなた。それ、勘違いですよ。「なぜ間違いなの?」「正しい勉強法とは何なの?」ITを学び始める全ての人に知って欲しい。そう思って書きました。是非読んでみてください。
「フリーランスエンジニア」
近年やっと世間に浸透した言葉だ。ひと昔まえ、終身雇用は当たり前で、大企業に就職することは一種のステータスだった。しかし、そんな時代も終わり「優秀な人材は転職する」ことが当たり前の時代となる。フリーランスエンジニアに高価値が付く現在、ネットを見ると「未経験でも年収400万以上」などと書いてある。これに釣られて、多くの人がフリーランスになろうとITの世界に入ってきている。私もその中の1人だ。数年前、USBも知らない状態からITの世界に没入し、そこから約2年間、毎日勉学を行なった。他人の何十倍も努力した。そして、企業研修やIT塾で数多くの受講生の指導経験も得た。そこで私は、伸びるエンジニアとそうでないエンジニアをたくさん見てきた。そして、稼げるエンジニア、稼げないエンジニアを見てきた。
「成功する人とそうでない人の違いは何か?」
私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。
比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。
多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、
エンベーダー編集部
エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。
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