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2023.04.27

新しい働き方ハイブリッドワーク オフィスワークとテレワークの融合

近年、新しい働き方としてハイブリッドワークが注目されています。テレワークの普及に伴い、多くの企業が導入を検討している制度です。

これまでの出社しなければならなかった働き方と比べて自由度が高く、従業員のモチベーション向上にも期待できます。

今回はそんなハイブリッドワークについて解説します。新しく生まれた考え方だからこその課題も紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

ハイブリッドワークとは新しい働き方の1つ

ハイブリッドワークは新しい働き方の1つです。会社に出社するオフィスワークとテレワークを組み合わせた働き方になります。

従業員の業務内容に応じて柔軟に働く場所を変えられる点が最大の魅力です。例えば、週5日の勤務だった場合、3日を自宅で働き、2日をオフィスに出勤するといった働き方ができます。

ハイブリッドワークの人気は高く、WeWork Japanが実施した調査によるとハイブリッドワークを希望する従業員の数は全体の約5割に上るほどです。

自由度の高さから考えても納得の人気といえます。ワークライフバランスが見直される昨今において、新しい働き方の1つとして注目されているのも頷けます。

ABWと概念は同じ

ハイブリッドワークと似ているものでABWがあります。ABWとは「Activity Based Working」の略で、仕事内容や目的によって場所を変える働き方です。何だか同じようにも感じられますよね。

結論から言えば、両者の概念は同じです。好きな場所で働きモチベーションを上げることを目的としています。

どちらもワークライフバランスが取りやすく、働く意欲向上にも期待できる制度です。

ハイブリッドワークが必要になった背景

ハイブリッドワークが必要になった背景は、コロナ禍が大きく影響しています。コロナ禍によって急激にテレワークやリモートワークの導入が進んだためです。

出社をしなくてもいいテレワークやリモートワークは、コロナ禍を乗り切るために非所に都合が良かったと言えます。

一方で、実施している内に問題点や課題も見えてきました。そこで従業員1人1人に焦点を当てた新しい働き方として、ハイブリッドワークが必要とされるようになったのです。

ハイブリッドワークを企業が導入するメリット

多くの従業員が希望しているからといって、ハイブリッドワークの導入に踏み切れない企業も多くあります。ここからは、ハイブリッドワークを企業が導入するメリットについて解説します。

業態によっても変わりますが、以下の4つは共通して得られるメリットです。

  • オフィススペースを有効活用できる
  • 生産性が向上する
  • 従業員の満足度が向上する
  • 優秀な人材を確保できる

オフィススペースを有効活用できる

ハイブリッドワークを導入することで、オフィススペースを有効活用できます。従業員が必ずしも自分の席で働く必要がないためです。フリーアドレスと近いものがあります。

オフィスで働く従業員が減ると、オフィススペースに余裕が生まれます。余ったスペースを使って休憩ラウンジや新しいブースを作るのも良いでしょう。

不要であれば、いっそ小さいオフィスに引っ越すのもオススメです。固定費を減らせる効果にも期待できます。

生産性が向上する

ハイブリッドワークを導入することで、生産性も向上します。従業員が業務内容に合わせて働きやすい環境を選択できるからです。

例えば、以下のように切り替えることで効率が一気に変わります。

  • オフィス:他の従業員と直接話ながら進めた方が良い仕事
  • 自宅:ひとりで黙々と進めた方が効率的な仕事

このように切り替えることで、能力を最大限活かすことが可能です。

生産性を向上させたいのなら、ハイブリッドワークを導入することをオススメします。

従業員の満足度が向上する

ハイブリッドワークを導入することで、従業員の満足度が向上するメリットがあります。従業員それぞれの裁量で業務に合った働き方を選べるからです。特に社会問題にもなっている以下のケースで効果を発揮します。

  • 子育て
  • 介護

これらはオフィスへの出社が前提だと、両立が非常に難しい部分です。ですが、ハイブリッドワークなら自宅で働けるため、負担が大きく軽減されます。

結果、従業員の満足度向上に期待でき、離職率の低下にも繋がるでしょう。

優秀な人材を確保できる

ハイブリッドワークを導入することで、優秀な人材の確保が容易になります。働きやすい環境が整っていることで、多くの人材が希望する可能性が高くなるためです。入社後も長く働いてくれやすい点も見逃せません。

近年、多くの従業員がライフワークバランスを重視しています。それは新卒でも同じです。

ハイブリッドワークがあることで、従業員にとって働きやすい環境が整備されている証明になります。優秀な人材を確保したいなら、ぜひ制度として導入しましょう。

ハイブリッドワークの課題

ハイブリッドワークはメリットが著しい働き方ですが、課題も抱えています。特に以下の3つは企業にとって頭を抱えるものばかりです。

  • 勤怠管理が難しい
  • 会社への帰属意識が薄れる可能性がある
  • コミュニケーション方法の見直しが必要

どれも悩ましい問題です。それぞれ詳しく見ていきましょう。

勤怠管理が難しい

ハイブリッドワークは勤怠管理が難しい問題を抱えています。従業員が様々な場所で働くため、一元管理するシステムが必須だからです。結果、急な予定や会議への対応も難しくなるでしょう。

問題解決には、以下の方法を取るしかありません。

  • 勤怠管理ツール
  • グループウェア

ツールを有効活用して、従業員が離れた場所にいても管理できる体制とシステムの構築を求められます。

勤怠管理はハイブリッドワークが抱える課題の中でも、最も難しい部分です。

会社への帰属意識が薄れる可能性がある

会社への帰属意識が薄れる可能性がある点も、ハイブリッドワークが抱える課題の1つです。特に以下の部分で従業員が二分化する恐れがあります。

  • テレワーク組
  • 出勤しなければいけない従業員

業務の都合上、どうしても出勤しなければいけない従業員はいます。両者の間で溝が生まれる可能性もゼロではありません。

またオフィスへの出社は、従業員同士のコミュニケーション強化や組織ビジョンの共有にも効果を発揮します。

状況に応じて出社日を決めるなど、対策を講じるようにしましょう。

コミュニケーション方法の見直しが必要

コミュニケーション方法の見直しも、ハイブリッドワークが抱える課題です。従来のコミュニケーション方法では、意思疎通をし辛くなることが理由に挙げられます。

情報共有や連絡方法について、ハイブリッドワークを導入する前に決めておくと良いでしょう。具体的な方法としては、以下が代表格です。

  • チャットツールの導入
  • 定例Webミーティング

スムーズに連絡を取れる方法を採用することで、手間を省けます。ハイブリッドワークの従業員が疎外感を抱かないために対策を打つことも忘れないようにしましょう。

ハイブリッドワークはバーチャルオフィスと相性が良い

ハイブリッドワークと相性の良い物にバーチャルオフィスがあります。バーチャルの世界にオフィスを作り、アバターでログインするというものです。従業員はアバターを介して他の従業員とコミュニケ―ションを取ります。

ゲームのような感覚で操作でき、楽しく働ける点が最大の魅力です。情報共有や伝達、意思疎通も円滑にできることもあって、採用する企業が少しずつ増えています。

ビデオ会議のような仰々しさもないため、従業員が気軽に訪問できる仮想オフィスとして導入するのも良いでしょう。

ハイブリッドワークを導入している企業

ハイブリッドワークを導入している企業は世界中にあります。ここからは実際に導入している以下の4つの企業を紹介します。ぜひ参考にしてください。

  • Microsoft
  • Google
  • NEC
  • 富士通

Microsoft

画像引用:Microsoft365

Microsoftが導入しているハイブリッドワークは、リモートワークを勤務時間の50%までとルールを決めています。

従業員とのやり取りではイントラサイトを活用し、円滑にコミュニケーションができる環境を整えている徹底ぶりです。

シンプルながら導入の際に非常に参考になる事例といえます。

Google

Googleが導入しているハイブリッドワークは、週3日のオフィスワークと週2日のテレワークです。休暇シーズンにもなると従業員が勤務地を自由に選べるようにするなど、モチベーション向上のための対策もしっかり取っています。

また、コミュニケーション不足解消のために以下の取り組みを行っています。

  • Web会議の回数を増やす
  • オンラインイベントを開催する

関係性が希薄になりがちなハイブリッドワークだからこそ、関係性構築の施策を打ち出しています。

NEC

NECが導入しているハイブリッドワークは、遠隔地での居住勤務や週休3日制といったものです。2021年から「Smart Work 2.0」として本格的に始めています。

具体的な取り組みは、以下の3つになります。

  • ハイブリッドワークに最適な区間
  • 次世代デバイスの導入による生産性の向上
  • 客観的なデータを基にAIで組織の状態を分析

人間以外のツールを使うことで、働きやすい状態を作り上げている点が特徴です。

富士通

画像引用:富士通

富士通が導入しているハイブリッドワークは、主にワークスタイルの最適化です。2021年より「Work Life Shift 2.0」として実施されています。

具体的な取り組みは以下の3つです。

  • ハイブリッドワークを前提にしたオフィスの転換
  • 生産性や創造性を高める働き方の促進
  • ウェルビーイングを実現するための施策

社内教育施設を大幅に削減し、オフィスの執務フロアの中心でワークショップやミーティングを行う方式に転換しています。更に保有していたサテライトオフィスの一部を社外にも開放することで、交流の場を作ることにも成功しました。

ハイブリッドワークによって不必要となったオフィスを有効活用した、良い事例です。

ハイブリッドワークは自由度の高い新しい働き方

ハイブリッドワークは自由度の高い新しい働き方です。個人が好きな場所で働けるため、生産性の向上やストレスの軽減に期待できます。そのため、多くの企業が採用しています。

一方で、課題もまた多く抱えているのも事実です。実際に出社しないため勤怠管理やコミュニケーションといった問題は付きまとうでしょう。

ハイブリッドワークを導入する際は、そうした課題を解決するツールや施策がセットで求められます。自社が取り入れやすい方法を使って、ハイブリッドワークを実現してみてくださいね。

【番外編】USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話

IT未経験者必見 USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話

プログラミング塾に半年通えば、一人前になれると思っているあなた。それ、勘違いですよ。「なぜ間違いなの?」「正しい勉強法とは何なの?」ITを学び始める全ての人に知って欲しい。そう思って書きました。是非読んでみてください。

「フリーランスエンジニア」

近年やっと世間に浸透した言葉だ。ひと昔まえ、終身雇用は当たり前で、大企業に就職することは一種のステータスだった。しかし、そんな時代も終わり「優秀な人材は転職する」ことが当たり前の時代となる。フリーランスエンジニアに高価値が付く現在、ネットを見ると「未経験でも年収400万以上」などと書いてある。これに釣られて、多くの人がフリーランスになろうとITの世界に入ってきている。私もその中の1人だ。数年前、USBも知らない状態からITの世界に没入し、そこから約2年間、毎日勉学を行なった。他人の何十倍も努力した。そして、企業研修やIT塾で数多くの受講生の指導経験も得た。そこで私は、伸びるエンジニアとそうでないエンジニアをたくさん見てきた。そして、稼げるエンジニア、稼げないエンジニアを見てきた。

「成功する人とそうでない人の違いは何か?」

私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。

比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。

多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、

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エンベーダー編集部

エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。

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