インフラエンジニアは、高収入に期待できる仕事として注目を集めています。未経験でも転職しやすいことから、次のキャリアとして考えている方も多いでしょう。
そんな中で気になるのが、インフラエンジニアの年収です。結論から言えば、インフラエンジニアは稼げます。ですが、誰でも稼げるわけではありません。
今回は、そんなインフラエンジニアの年収について詳しく解説していきます。年収をアップさせる方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
インフラエンジニアはITインフラを担う仕事
インフラエンジニアは、ITインフラを担う仕事です。IT社会である現代において欠かせない仕事であり、我々の生活に密着している技術を守っています。
その仕事内容は、大きく分けて以下の3つです。
- 設計
- 構築
- 運用
近年はクラウド化に伴い、クラウド対応ができる人材の需要が高まっています。知識・スキルを身につけることで将来性にも期待できます。
インフラエンジニアの平均年収は約539万円
出典:求人ボックス
インフラエンジニアの平均年収は、約539万円です。中には1,000万円を超えるプレイヤーもおり、稼げる職種だと言えます。日本の平均年収と比べても高い傾向にあります。
- 正社員:平均年収539万円
- 派遣社員:平均時給2,236円
- アルバイト・パート:平均時給1,102円
地域別の年収においても、やはり最も高いのは関東です。次いで関西となるため、首都近郊もしくは都市圏に近くなるにつれて年収が上がりやすいと言えます。
インフラエンジニアは1,000万円以上の年収も余裕で可能
インフラエンジニアの平均年収は約539万円ほどですが、それ以上を稼いでいる方も多くいます。中には1,000万円以上稼いでいる方もいるほどです。
1,000万円と聞くと難しいように感じてしまいますが、知識・スキルを身につけていけば誰もが狙えるゾーンとなっています。特に以下の方法はオススメです。
- 大企業に勤める
- 外資系企業に勤める
- マネジメント能力を身につける
- フリーランスエンジニアとして独立する
- スキル・技術を磨き続ける
大企業に勤める
王道ですが、大企業に勤める方法はオススメです。中小企業とは企業の力が全く違うため、収入面で大きな差が開きます。
以下は、厚生労働省のデータを元に求人ボックスが出した年収の差です。
出典:求人ボックス
これらを見るとわかるように、企業規模によって年収に大きな差があります。最大で118万円もの差が生じています。
大企業では大規模な案件を取り扱っていることも多いため、必然的に経験を積める環境が整っている点も強みです。 将来的に多くの選択肢を得たいのなら、大企業は外せない選択肢となります。
外資系企業に勤める
外資系企業に勤めるのもオススメです。実力主義の世界であるため環境は過酷ですが、成果を出し続けることで収入アップを見込めます。特に世界的な外資系企業であれば、いち早く年収1,000万円を達成できるでしょう。
マネージャーのような管理職を目指せば、更に近道となります。ただし自分から努力し成長する人材でなければ、振り落とされる可能性が高い世界です。
マネジメント能力を身につける
会社員として年収1,000万円を目指す場合、インフラエンジニアとしてのスキルだけではなかなかたどり着けません。マネジメント能力を身につけ、チームリーダーとして引っ張って行く力が必要になります。
- プロジェクトを期限内に完遂する
- 予算内で納める
- メンバーを引率して成功に導く
こうした実績が求められます。特に近年はマネジメント能力のある人材の需要が高まっていることから、収入アップを狙うなら意識しましょう。
フリーランスエンジニアとして独立する
経験・実績のある方向けの方法ですが、フリーランスエンジニアとして独立する方法もオススメです。企業に属さず個人で高単価の案件を獲得していくことで、年収1,000万円を目指せます。
インフラエンジニアとして実務経験をどれだけ積んでいるかによって変わってくるため、未経験者はどこか企業に所属していく方が無難です。
一方で、エンジニアに限らずフリーランスは月の収入が安定しない側面を持ちます。安定した収入を求める方には向いていません。
スキル・技術を磨き続ける
スキル・技術を磨き続けることも大切です。IT技術は常に進歩しているため、勉強しなければ時流に追いつけなくなります。
近年はクラウドへ対応できるインフラエンジニアが求められています。そのため、クラウドへ対応できないインフラエンジニアは、必然的に仕事が無くなっていくでしょう。
スキルの他、資格もオススメです。知識・技術を持っている客観的な証明となるため、年収アップに期待できます。企業の中には資格取得に向けて補助をしてくれるところもあります。ぜひ活用してください。
インフラエンジニアは未経験からでも年収アップが可能
インフラエンジニアは未経験からでも年収アップは可能です。ただし未経験の場合、最初の年収は約250~380万円が平均値となります。
未経験であることがネックなため、年収をアップさせるには様々な案件を通して実績を積み上げていくしかありません。他には資格の取得もオススメです。
先述したように、未経験でいきなりフリーランスになると案件獲得で苦労する場面が多くなります。一旦は企業に所属し、実務経験を積んでからの方が無難です。3年ほど実務経験があれば、案件獲得もしやすくなるでしょう。
インフラエンジニアはSESでもちゃんと稼げる
インフラエンジニアとセットで聞かれるのが、SESです。SESとは、所属しているインフラエンジニアをクライアント先の企業に派遣する仕組みのこと。正社員や派遣社員とはまた違った働き方になる点が特徴です。
そんなSESですが、以下のメリットがあります。これらを活かすことで、ちゃんと稼げる世界になっています。
- 様々な現場を経験できる
- 人脈を作れる
- 高単価な案件が増えている
様々な現場を経験できる
SESはプロジェクトごとに仕事内容が変わります。サーバーと一口に言っても、プロジェクトごとに使っているサーバーが違うからです。中には複数のサーバーを使っているところも。
そのため、様々な現場を経験できます。実績において、経験している現場の数は強みになります。キャリアのスタートラインとして、後々活きてくる要素です。
人脈を作れる
SESはプロジェクトごとに働き先の企業が変わります。働き先の企業が変わるということは、その分多くの人と一緒に仕事ができます。
- 上場企業のプロジェクトマネージャー
- 現場でも活躍するベンチャー企業の社長
- フリーランスのエンジニア
普段は一緒に働けないような人たちと出会えるチャンスがあるのです。一緒に働くことでのスキルアップはもちろん、人脈も作れます。
将来的にフリーランスを考えている方にとって、人脈は大切です。SESとして働くことで人脈を作り続けられる点は、大きなメリットと言えます。
高単価な案件が増えている
SESは一般的に低収入だと言われています。事実、日本の多重下請け構造によって、年収の企業は多くあります。そうした背景があるため、低収入の面は否定できません。
ですが一方で、高単価の案件が増えています。基本的に総売上の高い企業ほど社員に還元してくれる傾向にあるため、数字から判断すると良いでしょう。
優良な企業ともなれば、年収600万円を超えるところもあります。SESは会社選びが大切です。
インフラエンジニア向けのホワイト企業が増えている
インフラエンジニアは「きつい」「ブラック」などと良く言われます。ですが、実際は大きく異なります。近年はホワイト企業も増えており、ライフワークバランスを取れる働き方が可能です。
その要因としては、以下の2つがあります。
- クラウド事業が増えた
- そもそも誤解が蔓延している
クラウド事業が増えた
IT技術の発達により、クラウド事業が増えてきています。インフラ環境がクラウド化されたことによって、物理的なインフラ調達・管理をする必要がなくなったのです。
クラウド事業が登場する前は、自社が管理する施設内でインフラを設置する方法が主流でした。物理的な機器のため、故障や異常が発生した際は残業や休日出勤が求められたのです。
ですがクラウド化によって物理的なインフラを調達・管理する必要がなくなり、インターネットを介してインフラの構築・運用ができるようになっています。
クラウドへの知識・スキルは必要ですが、きついと言われる働き方は解消されつつあります。
そもそも誤解が蔓延している
インフラエンジニアはネガティブな印象が蔓延している仕事です。
- 緊急時のトラブル対応
- 夜勤や休日出勤がある
- 常に勉強しなければいけない
- 裏方の仕事である
- スキルアップが難しい
- 単純作業が多い
- 年収が低い
こうした意見が良く見られます。ですが、これらの意見は少し古いものばかりです。クラウドによって働き方が変わり、オンショアによって夜勤が無い企業すらあります。
年収が低いとされていますが、しっかり学んでスキルアップしていけば、誰でも1,000万円以上稼げることが可能です。
巷に溢れるインフラエンジニアの印象は、そのほとんどが的を射ていません。自分で努力し成長していける人ならば、問題なく稼いでいけます。
インフラエンジニアは年収アップしやすい職業
インフラエンジニアは、年収をアップさせやすい職業です。平均年収は539万円ですが、知識・スキルを身につけていき、1,000万円以上を稼いでいる方も多くいます。
年収を上げるには、大企業や外資系企業に就職し経験を積んでいくことが近道です。近年はマネジメント能力を求められる場面が増えていることから、挑戦してみるのも良いでしょう。
かつてと違い、インフラエンジニアでもホワイト企業が増えてきています。クラウド化によって働きやすくなったため、参入するには絶好のタイミングです。常に技術を学び成長し続けられる方は、ぜひ1度挑戦してみてくださいね。
【番外編】USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話
プログラミング塾に半年通えば、一人前になれると思っているあなた。それ、勘違いですよ。「なぜ間違いなの?」「正しい勉強法とは何なの?」ITを学び始める全ての人に知って欲しい。そう思って書きました。是非読んでみてください。
「フリーランスエンジニア」
近年やっと世間に浸透した言葉だ。ひと昔まえ、終身雇用は当たり前で、大企業に就職することは一種のステータスだった。しかし、そんな時代も終わり「優秀な人材は転職する」ことが当たり前の時代となる。フリーランスエンジニアに高価値が付く現在、ネットを見ると「未経験でも年収400万以上」などと書いてある。これに釣られて、多くの人がフリーランスになろうとITの世界に入ってきている。私もその中の1人だ。数年前、USBも知らない状態からITの世界に没入し、そこから約2年間、毎日勉学を行なった。他人の何十倍も努力した。そして、企業研修やIT塾で数多くの受講生の指導経験も得た。そこで私は、伸びるエンジニアとそうでないエンジニアをたくさん見てきた。そして、稼げるエンジニア、稼げないエンジニアを見てきた。
「成功する人とそうでない人の違いは何か?」
私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。
比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。
多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、
エンベーダー編集部
エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。
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