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2023.04.25

組み込みエンジニアの仕事内容や年収について

様々な職種のあるエンジニアの中でも、家電製品やスマートフォンなどに組み込むシステムを開発・設計するのが組み込みエンジニアです。

我々が生活する中で重要な役割を担っている仕事ですが、耳馴染みの無い名称でもあります。これからエンジニアを目指そうと考えている方の中には、イメージのつかない方もいることでしょう。

そこで今回は、組み込みエンジニアについて解説します。仕事内容や転職、年収についても紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

組み込みエンジニアとは組み込みソフトウェアを開発するエンジニア

組み込みエンジニアは、家電やスマートフォンのような電化製品に搭載する制御システムの開発を行うエンジニアです。技術の発達によって、近年注目を集めています。

慢性的な人手不足であり、需要が非常に高い職種としても有名です。

そんな組み込みエンジニアについて以下の項目で解説します。

  • 仕事内容
  • 組み込みエンジニアあるある

組み込みエンジニアの仕事内容

組み込みエンジニアの仕事内容は多岐に渡ります。

  • 製品の企画
  • システム設計
  • ハードウェア/ソフトウェアの設計
  • 実装(プログラミング)
  • デバッグ
  • 保守

近年はIoTによってインターネットを活用した家電も増えていることから、企画の段階から参加します。

ですが作業工程が多いため、多くの現場では上流工程と下流工程で役割を分担しています。組み込みエンジニアになったからといって、全ての業務にいきなり携わるわけではありません。

経験を積みながら、段階的に仕事内容を増やしていくことになるでしょう。

組み込みエンジニアあるある

実際に組み込みエンジニアをしていると、多くの悩みが出ます。中でも共通する「あるあるネタ」を集めてみました。

組み込みエンジニアに挑戦する前の参考にしてください。

  • 未だにアセンブラとCが全盛
  • 開発ツールをアップデートするタイミングで真剣似悩む
  • 誰かの尻拭いばかり
  • メモリマップの書き方で派閥ができる
  • 動かないソフトをβとしてリリース
  • 課長クラスと思しき男性社員が半田こてマイスターのパートさんに低姿勢

なかなかカオスなのがわかります。組み込みエンジニアならではの悩みも多いことが特徴ですね。

また、電化製品に必須の半田こてを担当する人には敵わないという意見も多くありました。

組み込みエンジニアだからこその、あるあると言えます。

組み込みエンジニアが活躍する業種

組み込みエンジニアが活躍する業種は、家電だけではありません。以下の業種でも多くのエンジニアが活躍しています。

  • 家電業界
  • 情報・通信機業界
  • 産業機械業界
  • ゲーム業界

家電業界以外でも需要があることがわかります。工場で動作する産業ロボットなども手がけているため、活躍の場所は多岐に渡ると言って良いでしょう。

未経験から組み込みエンジニアになる方法

組み込みエンジニアは未経験でもなれる仕事です。ですが、仕事をこなすには知識とスキルの両方を身につけなければなりません。

その方法は、以下の3つが定番の方法です。

  • 資格を取得する
  • スクールで学ぶ
  • 独学

資格を取得する

組み込みエンジニアになるために、まず資格を取得しましょう。資格を持っていることで、客観的な知識・スキルの証明になるからです。

中でも、一般社団法人組込みシステム技術協会が主催する「ETEC(組込み技術者試験制度)」は多くの方に取得されています。

実務経験がなくても取得できるため、未経験の方が挑戦するにはピッタリの資格です。

スクールで学ぶ

スクールで学ぶ方法もオススメです。プログラミングの知識やスキルを効率的に学びたい方は、活用すると良いでしょう。カリキュラムに沿って学べるため、無駄がありません。

安くない費用はかかりますが、それに見合ったメリットは間違いなくあります。挫折しにくい点も大きいでしょう。

学べる方は、スクールに通いスキルと共に人脈形成も目指してみてください。

独学

スクールに通わず独学で組み込みエンジニアを目指すことも可能です。Webサイトや書籍を使えば、安価で知識やスキルを身につけられます。仕事などで忙しい方なら、自分のペースで学べる点もメリットです。

一方で、モチベーションを維持しないと挫折する可能性が高くなります。良く三日坊主で投げ出してしまう方には、あまり向いていません。

組み込みエンジニアの年収

組み込みエンジニアの平均年収は、DODAによると約500万円ほどです。中でも最も層が厚いのは、300~500万円未満となっています。

IT・インターネット・通信業界全体の平均年収が427万円ほどなので、組み込みエンジニアの年収は比較的高い部類です。

組み込みエンジニアに求められる知識・スキル

組み込みエンジニアになるには、求められる知識・スキルを身につけておくことが大切です。未経験であっても、身につけておくことで就職・転職時に有利になることも。

これから組み込みエンジニアを目指そうと考えている方は、以下の4つのスキルを身につけてください。

  • 言語・OSの知識
  • ハードウェアの基礎知識
  • 組み込みの知識
  • 英語の知識

言語・OSの知識

組み込みエンジニアはエンジニアです。言語やOSの知識は欠かせません。中でも組み込みエンジニアが良く使う言語は、以下の3つです。

  • C言語系
  • アセンブリ言語
  • Java

更にOSについても学ぶ必要があります。OSと聞くとWindowsやMacをイメージしがちですが、組み込みエンジニアは違います。システム開発では以下の2つが主流です。

  • Linux
  • TRON

これらの知識は必ず求められます。その上で、製品によって使われるものが違うため、どちらか1つではなく両方を身につけておきましょう。

ハードウェアの基礎知識

組み込みエンジニアは他のエンジニアと違い、ハードウェアの知識も求められます。システム開発の現場でハードウェアを直接操作するドライバの開発をすることがあるためです。回路図を理解しながらプログラミングをすることも。

実際に業務をする現場では、ハードウェアの詳細な仕様書や設計書がないことがあります。その場合、組み込みエンジニアがハードウェアの回路図面を見て判断します。

回路図面を読み解ける程度のハードウェアの知識は、実務上、必要になるでしょう。

組み込みの知識

組み込みの知識もあると便利です。なくても組み込みエンジニアとして仕事はできますが、活躍の場所が大きく広がります。中でも身につけたい知識は以下の4つです。

  • 電気回路
  • 電気
  • 電子基板
  • 電圧
  • 抵抗

物理学的な知識があることで、より理解力が深まります。スムーズに業務を進める上でも大きな武器となってくれるでしょう。

将来的にフリーランスとして独立を考えている方は、身につけておくことをオススメします。

英語の知識

英語の知識もなるべく身につけておきましょう。今後、最低限の英語力が求められる可能性があります。

特に近年は製造業のオフショア開発が進んでいるため、東南アジアを中心に海外へアウトソーシングする傾向にあります。開発拠点を海外に移している企業もあるでしょう。

そうした中で英語力は大きな武器となります。更に英語で記述されている海外の最新情報を簡単に手に入れられる点も見逃せません。コードや変数を書く際にも重宝します。

組み込みエンジニアにとって英語の知識を身につけておくと良いことばかりなので、オススメです。

組み込みエンジニアの将来性は明るい

組み込みエンジニアが活躍できるフィールドは広大です。家電製品を始め、スマートフォンのような情報通信機器まで様々なものがあります。インターネットが発達した現代において、欠かせない人材と言っても良いでしょう。

また、組み込みエンジニアは未経験からでも簡単になれます。必要なスキルもありません。ただ客観的な能力の証明として資格は取っておくと良いでしょう。知識は独学を始めスクールでも学べるため、自分の学びやすい環境を選んでください。

電子機器が当たり前となり、組み込みエンジニアの需要はますます高まっています。常に人材不足なこともあって、就職・転職を考えている方にとってチャンスが広がっている職種なのです。

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プログラミング塾に半年通えば、一人前になれると思っているあなた。それ、勘違いですよ。「なぜ間違いなの?」「正しい勉強法とは何なの?」ITを学び始める全ての人に知って欲しい。そう思って書きました。是非読んでみてください。

「フリーランスエンジニア」

近年やっと世間に浸透した言葉だ。ひと昔まえ、終身雇用は当たり前で、大企業に就職することは一種のステータスだった。しかし、そんな時代も終わり「優秀な人材は転職する」ことが当たり前の時代となる。フリーランスエンジニアに高価値が付く現在、ネットを見ると「未経験でも年収400万以上」などと書いてある。これに釣られて、多くの人がフリーランスになろうとITの世界に入ってきている。私もその中の1人だ。数年前、USBも知らない状態からITの世界に没入し、そこから約2年間、毎日勉学を行なった。他人の何十倍も努力した。そして、企業研修やIT塾で数多くの受講生の指導経験も得た。そこで私は、伸びるエンジニアとそうでないエンジニアをたくさん見てきた。そして、稼げるエンジニア、稼げないエンジニアを見てきた。

「成功する人とそうでない人の違いは何か?」

私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。

比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。

多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、

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エンベーダー編集部

エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。

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