1. ホーム
  2. 記事一覧
  3. FQDN(完全修飾ドメイン名)とは?URLの仕組みから学ぶFQDN

2023.08.06

FQDN(完全修飾ドメイン名)とは?URLの仕組みから学ぶFQDN

FQDNとはFully Qualified Domain Nameの略で、日本語では完全修飾ドメイン名絶対ドメインと呼ばれます。

インターネットなどにおけるドメイン名の表記法の一つでURLの末尾に書かれるトップレベルドメイン(.comや.jpなど)から順番に、メインサイトとは別のコンテンツを表すサブドメイン名ホスト名など各階層を省略せずにすべて指定した形式のことを指します

今回はURLの仕組みからFQDNとは何か?について解説を行います。

URLとは

URLとはUniform Resource Locatorの略で、インターネット上のWebサイトやファイルの位置情報を示す、住所のような物です。

現在このページを表示しているブラウザの上部に表示されている、httpsから始まる半角英数字の文字列がURLです。本来ネット上のアドレスは数字で構成されたIPアドレスで表されます。しかし、数字で表されるIPアドレスではどういったWebサイトにアクセスしようとしているのかが、分かりづらくなってしまいます。

そこでコンピューターが理解できるIPアドレスを人間の理解しやすい形にしたものがURLになります。URLは特定のWebページを探す時に使用されるアドレスですが、このURLの中にはWebサイトの名前などを表す、ドメイン名などが含まれます。このIPアドレスとドメイン名を結びつける機能を提供してくれるサーバーをDNSサーバと呼びます。

DNSサーバとは

DNS(Domain Name System)サーバとはIPアドレスとドメイン名を結びつける機能を提供してくれるサーバを指します。

普段ブラウザでWebサイトを閲覧する際に使われているドメイン名ですが、ドメイン名は人間が理解できる言語に置き換えたもので、そのままではコンピューターは理解ができません。このドメイン名からコンピューターが認識できるIPアドレスを検索することを名前解決と呼びます。名前解決には2種類の方法がありドメイン名からIPアドレスを解決することを正引き、反対にIPアドレスからドメイン名を解決することを逆引きといいます。

DNSサーバにはキャッシュDNSサーバ権威DNSサーバの2種類があり、主な違いは以下です。

項目内容
キャッシュDNSサーバインターネットに接続する端末が名前解決をする際に問い合わせるDNSサーバ
権威DNSサーバドメイン名と(ホスト名)とIPアドレスとのゾーン情報を回答するDNSサーバ

キャッシュDNSサーバはクライアントからの名前解決の依頼を受ける窓口のような存在です。依頼を受けたキャッシュDNSサーバは「https://www.example.com/のIPアドレスはなに?」と権威DNSサーバに問い合わせを行います。そして返ってきたIPアドレスを基に、目的のWebページがあるサーバへページの要求を行うことでWebページを画面に表示します。

FQDNとは

FQDNとはトップレベルドメインから順番に、サブドメイン名ホスト名など各階層を省略せずにすべて指定した表記法の一つです。

完全修飾ドメイン名のとおり省略がされていないドメイン名を指し、ホスト名+ドメイン名が表記されたものがFQDNになります。最近ではホスト名が省略されるケースも多く、その場合は相対ドメイン名不完全ドメイン名と呼ばれます。

ドメイン名とは

ドメイン名とはインターネット上のネットワークを特定するための文字列を指します。

例えば、「https://www.exampl.co.jp」のexampl.co.jpの部分がドメインにあたります。ドメイン名はインターネット上の住所のようなもので、世界で一意である必要があります。そのためWebサイトを開設する際に、企業名や店舗名などの独自ドメインを取得したい場合は事前に同一ドメインがまだ使われていないことを確認する必要があります。

独自ドメインを取得するメリットとして、世界で一意であるためクライアントの印象に残りやすいことや自分だけの資産になる点が挙げられます。

ホスト名とは

ホスト名とはネットワーク内のコンピュータを識別しやすくするための名前を指します。

最近では省略されているホームページも多いですが、先ほどの「https://www.exampl.co.jp」のwwwの部分がホスト名にあたります。このホスト名には提供を行うサービスが伝わりやすい表記を行うことが一般的です。

例えば、Yahooではweather(天気)やshopping(買い物)といったホスト名が使われています。

まとめ

今回はFQDNやURLの仕組みについて解説を行いました。

FQDNは、ホスト名とドメイン名を組み合わせたものであり、ネットワーク上で特定のホストを一意に識別するために使われます。一方、URLはインターネット上のリソースにアクセスするために必要な情報を含んでいるものであり、「プロトコル」「ホスト名」「ドメイン名」などの要素で構成されています。このように、FQDNとURLは似ているようで異なる概念であり、正確な理解が求められます。

エンベーダー編集部

エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。

RareTECH 無料体験授業開催中! オンラインにて実施中! Top10%のエンジニアになる秘訣を伝授します! RareTECH講師への質疑応答可

関連記事