データベース応用コース8/9
トランザクションを実行してみよう
このシナリオではトランザクションについて学びます。
トランザクションとは
トランザクションとはデータが更新される際にその更新を確定したり、取り消すことができる一連の処理単位のことです。
通常、データはSQL文によって更新される際、確認なく自動でデータが更新されます。しかし、トランザクションを用いることで更新の動作の前に変更を反映させるか否かの選択を委ねることができます。
トランザクションの使い方
トランザクションを開始するにはBEGIN文を入力します。
BEGIN;
入力することでMySQLはトランザクションを開始します。
トランザクションが実行された状態でSQL文を入力するとデータが更新されますが、その後のSQL文によってその更新を確定させたり取り消すことができます。
例えば以下のようなSQL文を実行するとします。
UPDATE user_money SET money = 1000 WHERE user_id = 10;
INSERT INTO user_item SET amount = 2 WHERE user_id = 10 AND item_id = 2;
その後、更新を確定するにはCOMMIT文を入力します。
COMMIT;
変更を確定させることをコミットと呼びます。
または更新を取り消したい場合はROLLBACK文を入力します。
ROLLBACK;
変更を取り消すことをロールバックと呼びます。
覚え方: ROLL (巻く) + BACK(戻る) → ROLLBACK(巻き戻る)
まとめ
今回は、トランザクションについて解説しました。
問題を解くためには、十分な画面サイズのPC環境をご利用下さい。