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データベース応用コース7/9

ビューを作ってみよう

このシナリオではビューについて学習します。

ビューとは

ビューとは、記述したSELECT文で取得したカラムをもとに作成された仮想のテーブルのことです。

例えば商品購入の履歴を保存しているテーブルがあると仮定します。

もし商品購入の履歴から月毎の売り上げを記録する際に、その記録専用のテーブルを新たに作成するのには手間がかかってしまいます。そこでビューを作ることによって、月毎の売り上げを記録する専用のあたかもテーブルのようなものを作成することができます。

また、例えば顧客情報を保存しているテーブルがあったとしましょう。

もし顧客テーブルの中に他人には見られてはいけない電話番号などの個人情報があった場合、その顧客の情報を一部だけ他人に見せるには一部のカラムだけを参照した顧客テーブルを参照したビューを作成します。つまり、数多く存在するカラムから顧客の名前と顧客の性別だけのカラムを抜き出して表示することのできるビューを作成することが可能となります。

ビューの使い方

まずはビューを作成する方法について解説します。

ビューを作成するにはCREATE VIEW文を使います。

CREATE VIEW ビューの名前 AS ビュー上で参照したいデータを取得するSQL

例えば教師テーブル(teacher)というテーブルがあったとします。

そのテーブルから本来は6つカラムが存在するところをid,name,subjectのカラムのみを取得してビュー上で参照したい場合には下記SQLを実行します。

CREATE VIEW teacher_view AS SELECT id,name,subject FROM teacher;

また、SELECT文を使うことでビューにあるデータを取得することが可能です。

SELECT * FROM teacher_view;

次にビューを削除する方法について解説します。

ビューを削除するにはDROP VIEW文を使います。

DROP VIEW ビューの名前

次にビューの内容を変更する方法について解説します。

ビューの内容を変更するにはALTER VIEW文を使います。

ALTER VIEW ビューの名前 AS ビュー上で参照したいデータを取得するSQL

例えばCREATE VIEWの説明で作った教師のビューを変更するとします。

subjectカラム(教師の担当教科を表すもの)ごとの教師数をビューで表示するよう変更するには下記SQLを実行します。

ALTER VIEW teacher_view AS SELECT subject,COUNT(name) FROM teacher GROUP BY subject;

まとめ

今回はビューの使い方について解説しました。

それではシナリオを起動して、演習で学んでいきましょう。

問題を解くためには、十分な画面サイズのPC環境をご利用下さい。