Linuxディストリビューションにはさまざまな種類が存在します。
そこで本日はLinuxディストリビューションの中でもよく使用されているUbuntuとCentOSについて紹介します。
Linuxディストリビューションの理解を深めていきましょう。
Linuxとは
Linuxは、本来Linux系OSの核であるLinuxカーネルを指す言葉です 。カーネルとはOSの中核を担うプログラムであり、ハードウェアの資源管理やソフトウェアとハードウェアを繋ぐ役割を担います。
例えば、Google Chromeを利用する際ソフトウ ェア単体で動作させることはできません。CPUで処理を実行し、またメモリ上で必要なデータを展開するというようにハードウェアも一緒に動作させる必要があります。
そのような場合は、Google Chromeが直接ハードウェアに対して直接命令を出しているのでしょうか?結論としてはNoです。
なぜなら、ハードウェアの利用はGoogle Chromeだけでなくsafariなど他のソフトウェアも利用するため、ソフトウェア自身がハードウェアに対して直接命令を行うと他のソフトウェアのハードウェア使用状況などにも注意しながら命令するといった手間がかかってしまいそれはとても大変です。
そこでカーネルがソフトウェアとハードウェアの橋渡しとなることでカーネルがソフトウェアの利用に合わせてハードウェアに命令を出すことができ、これによりソフトウェアは直接ハードウェアに対して命令をしなくてもすむようになります。
Linuxディストリビューションとは
カーネルはOS(コンピュータを制御するソフトウェア)の核である一方でカーネル単体ではOSを動作させることは出来ません。OSを動かすためにはカーネル以外にもさまざまなソフトウェアが必 要になります。そして、Linuxカーネルとその他のソフトウェアを組み合わせたものがLinuxディストリビューションであり広い意味でのLinuxになります。
Linuxディストリビューションは大きく分けてDebian系、Red Hat系、Slackware系の三つが存在します。そして、これら三つの系統からさらに派生版が生まれており、三つの系統以外にも独立した系統のディストリビューションも存在しています。
Debian系の特徴
PCやLinuxに慣れていない人も扱いやすく、Linuxディストリビューションの中で大きなシェアを持っています。
シングルボードコンピュータであるRaspberry Piで使用されているディストリビューションもDebian系です。
UbuntuはLinuxディストリビューションのシェアランキングが1位(2023年1月現在)
Debian系の代表的なディストリビューション
- Ubuntu
- Linux Mint
Red Hat系の特徴
Red Hat社によって開発されたディストリビューションが元となっている。
RPM というパッケージ管理ツールを使用する。
企業向けに有償サポートを行うディストリビューションとしてRHEL(Red Hat Enterprise Linux)がある。
Red Hat系の代表的なディストリビューション
- CentOS
- RHEL
Slackware系の特徴
Linuxディストリビューションの中でも歴史が長いディストリビューションの一つ。
GUIでの設定 がほぼ不可のため難しい昔はDebian系、Red Hat系に並ぶ人気なディストリビューションだったが最近のシェア率としては低下傾向にあります。
Slackware系の代表的なディストリビューション
- Puppy Linux
ディストリビューションの豆知識
LinuxディストリビューションはWindowsと比較して処理が軽量であると言われることが多々あります。しかし、Linuxディストリビューションにはさまざまな種類があるため、Linuxディストリビューションだからといって一概に軽量であるとは言い切れません。
逆に、Linuxディストリビュー ションの中にはWindowsよりも処理が軽量なのものも存在するため探してみるのも良いでしょう。
また、Linuxディストリビューションの操作に慣れてきてCUIで操作できるようになれば 、処理が重いGUIベースのLinuxディストリビューションを使用しないですむようになります。
おすすめのLinuxディストリビューション
お勧めのLinuxディストリビュ ーションはUbuntuとCentOSです。
それぞれのおすすめポイントについて紹介していきます。
Ubuntu
Linuxディストリビューションのシェアランキングで約32%(2023年1月現在)の一位であるため、情報を入手しやすいディストリビューションです。 (参考:Ubuntu)
マウスで操作が完結するように作られているため初心者でも操作しやすく、日本語に対応しています。
起動方法も簡単で、DVDもしくはUSBを使用することでインストールしなくても起動します。
また、開発が活発であるため問題が発生してもすぐに修正されることが多いです。
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CentOS
使用している企業が多いため実務に生かしやすいディストリビューションです。
有償であるRHELとほぼ同じ機能や安定性であるディストリビューションを無償で使用でき、サポート期間がとても長い (CentOS7については10年)のが特徴です。
まとめ
Linuxディストリビューションにはさまざまな種類が存在していますが、根幹の技術はどれも同じです。まずは一つのLinuxディストリビューションを使い倒すことで技術をマスターしてください。
そうすることで、どのLinuxディストリビューションにも対応できる希少価値の高いエンジニアになることができます。
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私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。
比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。
多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、
エンベーダー編集部
エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。
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