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2024.05.27

エンジニア初学者必見!基本シェルコマンドでファイル操作をマスター

はじめに

シェルコマンドは、エンジニアが日常的に利用する重要なツールです。これをマスターすることで効率的に作業を進めることができ、より高度な操作を自動化するスクリプトの作成も可能になります。特に、フロントエンド、バックエンド、インフラエンジニアにとって、Linuxコマンドは避けて通れないスキルです。例えば、サーバー管理やデプロイ作業、ログの解析など、日常的な業務においてシェルコマンドの知識は欠かせません。 本記事では、基本的なファイル操作コマンドを中心に、その使用方法と活用例を解説します。

シェルコマンドの基礎知識

シェルは、ユーザーとオペレーティングシステムの間のインターフェースで、コマンドを受け取って実行する役割を担います。CLI(コマンドラインインターフェース)は、テキストベースでコマンドを入力し、システムを操作するインターフェースです。GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)とは異なり、CLIは軽量で強力な操作が可能です。

基本的なコマンドは、以下のように構成されます。

要素説明
コマンド名実行する操作の名前
オプションコマンドの動作を変更するためのスイッチ
引数操作の対象となるファイルやディレクトリ

例として、ls -l /home/user というコマンドを見てみましょう。

要素説明
lsディレクトリの内容を一覧表示するコマンド名
-l詳細情報を表示するオプション
/home/user一覧表示の対象となるディレクトリのパス(引数)

このように、シェルコマンドは非常にシンプルで直感的ですが、使いこなすことで非常に強力なツールとなります。

基本ファイル操作コマンドの解説

ここでは、シェルコマンドの中でも特に基本的なファイル操作に関するコマンドを紹介します。これらのコマンドをマスターすることで、日常的な作業を効率的に行うことができるようになります。各コマンドの使用方法と、実際の開発現場での活用例を具体的に見ていきましょう。

「ls」ディレクトリの内容を表示

ディレクトリ内のファイルやフォルダの一覧を表示するために使用します。例えば、プロジェクトディレクトリ内のファイルを確認するときに便利です。

# カレントディレクトリの内容を表示
ls
# 詳細な情報を表示
ls -l

オプション

オプション説明
-a隠しファイルも表示
-l詳細情報を表示
-hファイルサイズを人間に読める形式で表示

「cd」ディレクトリの移動

異なるディレクトリに移動するために使用します。例えば、ホームディレクトリや特定のプロジェクトフォルダに移動するときに便利です。

# /home/user に移動
cd /home/user
# 一つ上のディレクトリに移動
cd ..

「pwd」現在のディレクトリを表示

現在作業中のディレクトリを確認するために使用します。例えば、深いディレクトリ階層にいるときに現在位置を確認するのに便利です。

# カレントディレクトリのパスを表示
pwd

「mkdir」新しいディレクトリを作成

新しいディレクトリを作成するために使用します。例えば、新しいプロジェクトフォルダを作成するときに便利です。

# newdir という名前のディレクトリを作成
mkdir newdir
# 親ディレクトリも一緒に作成
mkdir -p /path/to/newdir

「touch」新しいファイルを作成

空のファイルを作成するために使用します。例えば、新しい設定ファイルやスクリプトファイルを作成するときに便利です。

# newfile.txt を作成
touch newfile.txt

「rm」ファイルやディレクトリを削除

不要なファイルやディレクトリを削除するために使用します。例えば、古いログファイルやバックアップファイルを削除するときに便利です。

# file.txt を削除
rm file.txt
# ディレクトリを再帰的に削除
rm -r directory

オプション

オプション説明
-rディレクトリを再帰的に削除
-f削除確認のプロンプトを無視

rmコマンドなどははこちらで練習できます。

https://envader.plus/course/1/scenario/1002

「cp」ファイルやディレクトリをコピー

ファイルやディレクトリを別の場所にコピーするために使用します。例えば、設定ファイルをバックアップするときに便利です。

# file1.txt を file2.txt としてコピー
cp file1.txt file2.txt
# ディレクトリを再帰的にコピー
cp -r dir1 dir2

「mv」ファイルやディレクトリを移動または名前変更

ファイルやディレクトリを移動したり、名前を変更するために使用します。例えば、ファイル名を変更したり、ファイルを整理するときに便利です。

# oldname.txt の名前を newname.txt に変更
mv oldname.txt newname.txt

cp, mvコマンドはこちらの記事で詳しく解説しています。

https://envader.plus/course/1/scenario/1003

「grep」ファイルの内容を検索

特定の文字列を含む行をファイルから検索するために使用します。例えば、ログファイル内で特定のエラーメッセージを探すときに非常に便利です。

# file.txt 内で search という文字列を検索
grep 'search' file.txt

オプション

オプション説明
-i大文字と小文字を区別しない
-rディレクトリを再帰的に検索

grepコマンドの使い方はこちらで詳しく解説しています。

https://envader.plus/course/11/scenario/1017

「cat」ファイルの内容を表示

ファイルの内容を一度に表示するために使用します。例えば、設定ファイルの内容を確認するときに便利です。

# file.txt の内容を表示
cat file.txt

catコマンドはこちらで解説しています。

https://envader.plus/course/1/scenario/1001

「less」ファイルの内容をページ単位で表示

長いファイルの内容をページ単位で表示するために使用します。例えば、長いログファイルや設定ファイルを読むときに便利です。

# file.txt の内容をページ単位で表示
less file.txt

「tail」ファイルの最後の部分を表示

ファイルの最後の数行を表示するために使用します。例えば、ログファイルの最新のエントリを確認する際に役立ちます。

# file.txt の最後の10行を表示
tail file.txt
# 表示する行数を指定
tail -n 20 file.txt

オプション

オプション説明
-n表示する行数を指定
-fファイルの末尾を常に表示

tailコマンドはこちらで解説しています。

https://envader.plus/course/11/scenario/1142

実践的な活用方法

複数のコマンドを組み合わせることで、より高度な操作が可能になります。例えば、ls -l | grep 'txt' で詳細表示しつつ txt ファイルのみをフィルタリングすることができます。また、シェルスクリプトを使用して、定期的なバックアップやログの解析などの作業を自動化することができます。

まとめ

基本的なファイル操作コマンドの使い方とそのオプションについて学びました。これらのコマンドをマスターすることで、日常の作業を効率化し、システム管理や開発作業の質を向上させることができます。 例えば、ログの解析、ファイルの管理、自動化スクリプトの作成など、幅広いタスクを迅速にこなせるようになります。

シェルコマンドの理解を深めることで、ジュニアエンジニアからミッドレベルエンジニア、さらにはシニアエンジニアへのステップアップを目指すことができます。 次のステップとして、より高度なコマンドやスクリプトの学習を進め、業務の自動化や効率化をさらに追求していくことをお勧めします。これにより、より複雑なプロジェクトに取り組み、チーム内での信頼と評価を高めることができるでしょう。

Linuxのシェルコマンドに興味を持った方は、是非エンベーダーで手を動かして練習してみてください。

https://envader.plus/course/14

参考リンク

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比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。

多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、

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エンベーダー編集部

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