1. ホーム
  2. 記事一覧
  3. 長時間のPC作業で腕が…リストレスト(パームレスト)で対策!

2024.05.19

長時間のPC作業で腕が…リストレスト(パームレスト)で対策!

エンジニアにキーボードやマウスは欠かせません。一方で、長時間作業していると深刻化してくるのが、腕の痛みです。キーボードやマウスをただ使っていると、人によっては腱鞘炎を発症する可能性があります。

腱鞘炎を発症すると最悪の場合、慢性化することも。エンジニアにとって、タイピングとマウス操作ができる腕は必須です。漫画家が腕を、ピアニストが指をケアするように、エンジニアもケアする必要があります。

そんな時にオススメなのが、リストレスト(パームレスト)です。腕の負担を軽減し、長時間の作業でも痛みを感じにくくなります

今回はそんなリストレスト(パームレスト)を使うメリットと、自作(DIY)のポイントを紹介します。腕に鈍痛を感じるようになった方は、ぜひ参考にしてください。

リストレスト(パームレスト)は腕の負担を軽減するアイテム

リストレスト(パームレスト)は、キーボードやマウスの前に置いて腕の負担を軽減するためのアイテムです。リスト(手首)・パーム(手のひら)という名前からもわかるように、使うシーンや場面で異なります。中にはアームレストと呼ばれるものも。

ただ、使用用途はどれも同じです。腕の負担を少しでも軽減し、毎日の作業を快適にする効果があります。

エンジニアにとって、腕は毎日の仕事をするための大切な資本です。パソコンやキーボード、脳と同じように気遣わなくてはいけません。長年エンジニアとして活躍するのなら、意識したい部分です。

普段作業している中で鈍い痛みや疲れを感じているのなら、腕が悲鳴を上げている証拠。そんな場合はリストレスト(パームレスト)の導入を検討してみましょう。

リストレスト(パームレスト)を使うメリット

リストレスト(パームレスト)を使うとなっても、これまで使わなかった方にとっては、どのようなメリットがあるのか気になるポイントです。まずは以下のメリットがあると知っておきましょう。

  • 腕が疲れにくくなる
  • 腱鞘炎を予防できる
  • タイプミスを軽減できる

腕が疲れにくくなる

リストレスト(パームレスト)は、腕の負担を軽減できるアイテムです。キーボードやマウスで使うと効果を発揮します。特にオススメなのは、以下のキーボードです。

  • メンブレン式キーボード
  • メカニカル式キーボード
  • ゲーミングキーボード
  • 静電容量無接点方式のキーボード

共通しているのは、キーボードに厚みがあるという点。厚みのあるキーボードほど、タイピング時に高さが必要です。この高さが、知らないうちに手首へと負担をかけています

リストレスト(パームレスト)があると、手首がキーボードと同じ高さでタイピングできるようになります。ノートパソコンのキーボードをタイピングするのと同じ感覚です。

従来、指は持ち上げて下ろすより、下ろすだけの動作の方が負担が少なく疲れにくい構造になっています。リストレスト(パームレスト)を導入すると、その環境を作り出せます。

結果、腕が疲れにくく長時間の作業も負担を感じずに済むのです。

腱鞘炎を予防できる

長時間の作業で心配なのが、腱鞘炎です。腱鞘炎と聞くと漫画家をイメージしますが、エンジニアでも発症する可能性が大いにあります。特に重要なのが、マウス操作です。実は「マウス腱鞘炎」という言葉があるほど、現代病になっています。

マウス腱鞘炎は、手に負担がかかる持ち方でマウスを長時間使い続けると発症します。1度でも腱鞘炎になると以下のような状態になるので、仕事に支障が出ることも。

  • 手や腕がしびれる
  • 肘や肩が痛くなる
  • 握力が低下する
  • 頭痛
  • 腰痛
  • 背中の痛み
  • 耳鳴り
  • 目の疲れ
  • むくみ
  • 肌荒れ

できれば回避したい症状ですよね。近年、エルゴノミクスマウスが人気を集めているのも、そうした理由が関係しています。

リストレスト(パームレスト)があれば、エルゴノミクスマウスとまではいかずとも、手の負担を軽減できます。適切なケアを心がけると腱鞘炎になるリスクも下げられるでしょう。

腱鞘炎は生活に支障が出るので、リストレスト(パームレスト)を使うだけでリスクを軽減できるのは大きなメリットです。

タイプミスを軽減できる

リストレスト(パームレスト)には、タイプミスを軽減できる効果もあります。指を正確な位置に置きやすくなるためです。ブラインドタッチでタイプミスが多い方にとっては、大きなメリットになります。

先述したようにキーボードが分厚いと指を動かす範囲が大きくなるため、どうしてもタイプミスが増えてしまいます。一方で、リストレスト(パームレスト)を使って指をキーボードと同じ高さにすれば、平行移動だけで済むので余計な動作が必要ありません。正しい動きでタイピングできるため、結果的にタイプミスを軽減できます

タイプミスは、繰り返すとそれだけ作業効率の低下に繋がります。業務を効率良くこなすためにも、リストレスト(パームレスト)を導入するメリットは大きいと言えるでしょう。

リストレスト(パームレスト)選びは素材にこだわろう

リストレスト(パームレスト)を導入する際に気になるのが、素材です。2024年5月現在において主流となっているのは、以下の4つになります。それぞれ使用感が異なるので、どのようなものか詳しく見ていきましょう。

  • 木材系
  • 繊維系
  • アルミ系
  • ジェル系

木材系

木材系は、一般的に良く利用されている素材です。安価なものから高価なものまで、様々な種類があります。木製のデスクを使っている方にオススメです。

材料が木なので頑丈かつ安定感に優れています。手のひらが沈み込まないので好き嫌いはわかれますが、何年にも渡って使える点が魅力です。

後述しますが、自作(DIY)もできるので、自分だけのリストレスト(パームレスト)を作るのも夢ではありません。1つの道具を長く使いたい方に向いています。

繊維系

繊維系は、布で作られたリストレスト(パームレスト)です。木材系と同じように温かみがある点が魅力となっています。可愛いデザインのものも多いため、可愛いものが好きな方にオススメです。

また、布独自の使い方として、以下のような方法もあります。

  • 液晶クリーナーとして使う
  • 昼寝や仮眠用の枕として使う

こうした使い方ができるのは、繊維系だけです。デザインも豊富なので、作業部屋のレイアウトに合わせて選んでみるのも良いでしょう。

アルミ系

画像引用:

東プレ「リアルフォース」公式サイト

アルミ素材のリストレスト(パームレスト)もあります。メリットはなんと言っても頑丈な点です。木材系以上に頑丈なため、しっかりとした硬さを体験できます。重量感もあるので、使っている最中にズレるといった心配もありません。

一方で素材が素材なだけに高額です。木材系のリストレスト(パームレスト)と比べても倍近くするため、コスト面が大きくなります。また、熱を通しやすいため冬は特に冷たくなる点にも注意しましょう。部屋の気温が1桁になるような場合は、安心して手を置けません。

木材系と同じく長く使えますが、使用環境を選びます。まずは実際に使う部屋の状態を確認してから使ってみましょう。

ジェル系

ジェル系は、中がジェル素材でできたリストレスト(パームレスト)です。ジェルを使っているので程よい柔らかさがあり、色の種類も多い点が魅力となっています。反発力もあるため、タイピング中もしっかり水平を保ってくれる点が魅力です。

安価で作れるため種類が多く、候補に挙がる商品が多い素材となっています。ですが、購入の際には以下に気を付ける必要があります。

  • 汗でベタつきやすい
  • 表面の素材が破れると中のジェルが出てくる

素材上、どうしても汗をかくシーンではベタつきを感じる素材です。不快に感じるケースもあるので、注意しましょう。

また、表面の素材は3年~5年ほどで経年劣化によって破損します。中のジェルが出てくるため、使えなくなってしまうでしょう。消耗版と割り切って使うのなら、オススメです。

リストレスト(パームレスト)は自作(DIY)もできる

リストレストは、アルミ系やジェル系を除いて、自分でも作れます。近年は自作する方も増えているので、自分で作ったものを長く使いたいのならオススメです。以下に魅力を感じるのなら、ぜひ挑戦してみましょう。

  • 木製だけ可能
  • 費用を抑えて作れる
  • 自分だけのリストレスト(パームレスト)ができる
  • 経年変化を楽しめる
  • 手に負担をかける可能性もある

木製だけ可能

リストレスト(パームレスト)を自作する場合は、基本的に木製だけが可能です。繊維系でもできますが、非常に時間と手間がかかるため、裁縫好き以外にはオススメしません。

木製の場合、100均やホームセンターに行けば簡単に作れます。木製ならではの味として、以下の魅力もあります。

  • 経年変化を楽しめる
  • 自分の好きな色に塗り替えられる
  • 木目を楽しめる

どれも木材ならではの魅力です。木材を使ってデスク環境を整えたいのなら、自作するのも良いでしょう。

費用を抑えて作れる

木材を使って自分で作る場合、費用を極力抑えられます。凝らないのであれば、以下のものさえ揃えてしまえば作れてしまうためです。

  • キーボードの長さに合わせた木材
  • 滑り止め
  • 紙やすり

どれも100均で取り扱っているので、素材にこだわらなければ500円以内で揃います。販売されている木材のリストレスト(パームレスト)が5,000円以上なのと比べると、費用がかからない点がわかるでしょう。

お財布に優しいのも、自作(DIY)するメリットの1つです。

自分だけのリストレスト(パームレスト)ができる

自作(DIY)をすると、**世界に1つしかない自分だけのリストレスト(パームレスト)**ができます。しかも作成にはある程度の手間がかかるので、愛着が湧く点もポイントです。

参考がてら、木材から作る場合、以下の工程が必要になります。

  1. 木材を買う(場合によってはカットする)
  2. 紙やすりを使って表面を削っていく
  3. オイルを塗り込む
  4. 色を塗り込む(3回ほど)
  5. 細かい部分を仕上げて完成

オイルやペンキなどを乾かす時間が必要になるため、人によっては1ヶ月ほどかかるでしょう。作業の合間にすると、良い気分転換にもなります。

手間暇をかけて自分だけの道具を作ると、長く使える相棒になってくれます。所有欲を満たすという意味でも、自作の魅力は大きいのです。

経年変化を楽しめる

木材ならではの魅力として、経年変化があります。長く使っていると、光や汗などによって少しずつ色合いが変わっていきます。その変化を楽しめるのも、木材ならではです。

アルミや遷移、ジェルといった素材では経年変化を楽しめません。1つの道具を長く使いたいのなら、経年変化を楽しめる木材での自作が良いでしょう。

手に負担をかける可能性もある

木製のリストレスト(パームレスト)を作成する際、気を付けたいのが「手に負担をかける可能性がある」という点です。既製品と比べるとどうしても拙くなってしまうため、1回で完璧なリストレスト(パームレスト)を作れません。試行錯誤が必要です。

そのため作ってからは、修正→使用を繰り返すことになります。何度か使って修正を繰り返し、最終的に使いやすい形に落ち着きます。それまではどうしても手に負担をかけてしまうのです。

手にしっかりと馴染むリストレスト(パームレスト)をすぐに使いたい場合は、自作ではなく既製品を買う方が良いでしょう。

リストレスト(パームレスト)は長時間のPC作業に必須のアイテム

リストレスト(パームレスト)は、手首や腕の負担を軽減してくれるアイテムです。長時間のパソコン作業をするのなら、導入した方が良いでしょう。健康面で大きな効果を発揮します

選ぶ際は、木材系や繊維系など様々な種類があるので、自分が使っているキーボードに合わせましょう。フルサイズや60%などサイズも忘れないようにしてください。

もし木材系のリストレスト(パームレスト)を使いたいのなら、自作もオススメです。手間はかかるものの、自分だけのアイテムを作れます。愛着も湧くので、気になっている方はぜひ挑戦してみましょう。

【番外編】USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話

IT未経験者必見 USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話

プログラミング塾に半年通えば、一人前になれると思っているあなた。それ、勘違いですよ。「なぜ間違いなの?」「正しい勉強法とは何なの?」ITを学び始める全ての人に知って欲しい。そう思って書きました。是非読んでみてください。

「フリーランスエンジニア」

近年やっと世間に浸透した言葉だ。ひと昔まえ、終身雇用は当たり前で、大企業に就職することは一種のステータスだった。しかし、そんな時代も終わり「優秀な人材は転職する」ことが当たり前の時代となる。フリーランスエンジニアに高価値が付く現在、ネットを見ると「未経験でも年収400万以上」などと書いてある。これに釣られて、多くの人がフリーランスになろうとITの世界に入ってきている。私もその中の1人だ。数年前、USBも知らない状態からITの世界に没入し、そこから約2年間、毎日勉学を行なった。他人の何十倍も努力した。そして、企業研修やIT塾で数多くの受講生の指導経験も得た。そこで私は、伸びるエンジニアとそうでないエンジニアをたくさん見てきた。そして、稼げるエンジニア、稼げないエンジニアを見てきた。

「成功する人とそうでない人の違いは何か?」

私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。

比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。

多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、

note記事3000いいね超えの殿堂記事 今すぐ読む

エンベーダー編集部

エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。

RareTECH 無料体験授業開催中! オンラインにて実施中! Top10%のエンジニアになる秘訣を伝授します! RareTECH講師への質疑応答可

関連記事