エンジニアの方にとって知識と技術は大切です。しかし、普段の仕事や勉強でなかなか知識が身につかないことは多々あります。理解したつもりでも、いざ使う場面となったら思い出せないなんてことは、誰しも経験しているでしょう。
原因は様々なものがありますが、その中の1つにアウトプットがあります。知識は覚えて終わりではなく、外に出して初めて脳に定着します。
アウトプットなくして成長はあり得ません。
そこで今回はエンジニア初学者の方に向けて、身につけておきたいアウトプットスキルを紹介します。どれも簡単なものばかりなので、ぜひ参考にしてください。
エンジニアにとってアウトプットは大切
エンジニアにとってアウトプットは大切です。勉強した知識・技術がどれだけ身についているかの指針になります。学校のテストも、大枠ではアウトプットの1つです。
理解していると自負していても、アウトプットする際に「あれ、理解できていなかった?」なんてなることも珍しくありません。
どれだけアウトプットできるかは、エンジニアにとって大切です。まずは以下の3つを理解した上で、アウトプットへと進みましょう。
- アウトプットは「実際にできる状態」のこと
- インプットとアウトプットの両方が必要
- なぜアウトプットが必要なのか
アウトプットは「実際にできる状態」のこと
アウトプットは、「実際にできる状態」を指します。完全に理解しているため、問題なく外に出力できる状態です。
わかりやすいのが、教師や講師となります。自分が学んだ内容をわかりやすく教えるというアウトプットを常にしてます。そのため生徒から質問を受けてもすぐに答えられるのです。
エンジニアも同様に、アウトプットを繰り返して「実際にできる状態」に持っていかなくてはいけません。業務遂行・効率化の面から見ても、アウトプットできる状態は重要です。
インプットとアウトプットの両方が必要
アウトプットをするにはインプットが重要です。どちらかだけをしていればいいのではなく、両輪として捉えてください。
「知っている」と「実際にできる」では大きな違いがあります。エンジニアの方が仕事に活かすなら、インプットをしながらアウトプットも並行して行いましょう。
実際に手を動かした方が覚えやすいと言われるのは、そのためです。資格を身につける際にも役立つので、インプットとアウトプットを意識して実行してくださいね。
なぜアウトプットが必要なのか
アウトプットは、「知識を定着させる」ために重要です。後輩に教えるシーンを思い浮かべれば理解しやすいでしょう。知識として定着していなければ、わかりやすく教えることは不可能です。
また、アウトプットし続けることで経験の蓄積にもなります。インプットとアウトプットを繰り返すことで自然と知識が身につき、トラブルの際にも落ち着いて行動が可能です。
エンジニアとしてスキルアップ・キャリアアップするなら、どんどんアウトプットをしていきましょう。
エンジニア初学者はどうやってアウトプットをすれば良いのか
アウトプットをしていこうと思い立った際に悩むのが、方法です。効果的でない方法でアウトプットをしては、なかなか知識として定着しません。
エンジニア初学者の方でアウトプットの方法で悩んでいるなら、まず以下の方法を試してみてください。
- SNSを活用する
- ブログで発信する
- 作成したソースコードをGithubに上げる
- 人に教える
- 資格を取得する
SNSを活用する
SNSを使ってアウトプットする方法があります。無料で使えるため、誰でも簡単にできる点が特徴です。最初のツールとして活用すると良いでしょう。
中でもオススメなのがTwitterです。有料会員にならないように使うことで、以下のメリットがあります。
- 要点を細かくまとめる能力が身につく
- 周囲に自分の意思を宣言できる
- 仲間が増える
- 間違ったアウトプットだと訂正してくれる人がいる
エンジニアの仕事で活かせるものばかりです。ただし、まとまった情報を発信するのには向いていないため、適材適所でSNSを活用しましょう。
ブログで発信する
ブログで発信する方法もアウトプットとしてオススメです。SNSと違って自由度が高いため、好きな形で発信できます。
学習した内容を自分用の学習ノートとして使うと良いでしょう。後で見返すことも可能なので、復習用としても使えます。
ブログサービスは何を使っても問題ありませんが、なるべくなら以下を使うことをオススメします。
- はてなブログ
- Qiita
- Zenn
両者ともエンジニアの利用者が多いため、発信以外の面で期待できる点が魅力です。
作成したソースコードをGitHubに上げる
画像引用:GitHub公式サイト
エンジニアの中にはプログラミング学習をしている方もいるでしょう。そうした場合は、作成したソースコードをGitHubに上げる方法もオススメです。
GitHubの使い方ができるのはもちろん、ポートフォリオとしても活用できます。
アウトプットは毎日続けることが大切です。GitHubはどれだけソースコードを書いたのかを表示してくれるため、モチベーションを維持できます。
毎日のアウトプットを続ける自信の無い方にオススメの方法です。
人に教える
人に教えるのもアウトプットとして効果的です。理解していなければ人に教えられないため、インプットの質まで鍛えられます。
後輩に教えるのはもちろん、勉強会などあれば教える側として参加してみるのも良いでしょう。人に上手く伝える能力まで鍛えられるので、一石二鳥です。
大勢を前にして教えるのが難しいのであれば、YouTubeを使いましょう。動画という形にすれば、緊張せずに済みます。
人にわかりやすく教えるのはアウトプットの方法として非常に有効的なので、ぜひ挑戦してみてください。
資格を取得する
資格を取得するのもオススメのアウトプット方法です。インプットした内容を資格という形で試せるので、どれだけ身についているかを客観的にわかります。
アウトプットの精度を客観的に証明できる点も魅力です。スキルアップ・キャリアアップへの近道となるため、アウトプットをするなら資格には挑戦しておきましょう。
エンジニア初学者にオススメのアウトプット先
アウトプットの方法がわかったところで、ここからはエンジニア初学者の方に向けてオススメのアウトプット先を紹介します。
様々なサービスがあって迷ってしまいますが、まずは以下の3つのどれかでアウトプットすると良いでしょう。
- はてなブログ
- Qiita
- Zenn
はてなブログ
画像引用:はてなブログ
エンジニア初学者の方がアウトプットするなら、はてなブログがオススメです。非常に巨大な無料ブログサービスなため、名前を聞いたことがある方も多いでしょう。
特に以下の点でエンジニアと親和性が高く、利用しやすいサービスとなっています。
- マークダウン記法に対応
- 日本語で利用できる
- 広告による収益化も可能
エンジニアにとって馴染み深いマークダウン記法で執筆できるのは魅力です。ただし、ブログサービスなので急な規約変更により使えなくなる可能性があります。
とはいえユーザーも多く大手のブログサービスなので非常に活発です。まずは無料版を試してみて、使いやすければ有料版にアップグレードしてみましょう。
Qiita
画像引用:Qiita
Qiitaもエンジニア初学者にオススメのサービスです。はてなブログと同じくブログサービスですが、プログラミングに関するものなど特定の内容のみを執筆できます。
ブログは特化していくほど希望する読者が増えていきます。自分がアウトプットしたい内容だけに絞ったブログを作るのであれば、Qiitaは非常に親和性の高いサービスです。
SNSのように「いいね」が搭載されているので、アウトプットするモチベーション維持にも期待できます。技術ブログを書くのであれば、ぜひ利用したいサービスです。
参考記事:案件ナビ「技術ブログの作り方|おすすめのツール7選!」
Zenn
画像引用:Zenn
Zennは、技術ブログに特化したツールです。エンジニアがエンジニアの利用を想定して作ったツールであるため、痒いところに手が届く仕様が魅力となっています。
特に以下の点では、他の追随を許しません。
- マークダウン記法で記事を書ける
- 表示速度が速い
- ブログで書いた内容をまとめて本として出版できる
アウトプットの最終地点は本の出版です。その意味では、Zennでアウトプットをすることで大きな収穫となるでしょう。
技術に特化したアウトプットをしたい方にオススメのツールです。
エンジニアは積極的にアウトプットをしていこう
エンジニアの知識・技術を身につけるのであれば、積極的にアウトプットを心がけましょう。アウトプットをすることで脳に定着し、仕事に活かしていけるからです。インプットと両輪で行うことで、更に効果にも期待できます。
近年はSNSやブログなどアウトプット先が増えています。エンジニアの利用を想定したアウトプットツールも増えているので、まずはそうしたサービス・ツールを利用しましょう。
使いやすいアウトプット先を見つけて、どんどんアウトプットしていってくださいね。
【番外編】USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話
プログラミング塾に半年通えば、一人前になれると思っているあなた。それ、勘違いですよ。「なぜ間違いなの?」「正しい勉強法とは何なの?」ITを学び始める全ての人に知って欲しい。そう思って書きました。是非読んでみてください。
「フリーランスエンジニア」
近年やっと世間に浸透した言葉だ。ひと昔まえ、終身雇用は当たり前で、大企業に就職することは一種のステータスだった。しかし、そんな時代も終わり「優秀な人材は転職する」ことが当たり前の時代となる。フリーランスエンジニアに高価値が付く現在、ネットを見ると「未経験でも年収400万以上」などと書いてある。これに釣られて、多くの人がフリーランスになろうとITの世界に入ってきている。私もその中の1人だ。数年前、USBも知らない状態からITの世界に没入し、そこから約2年間、毎日勉学を行なった。他人の何十倍も努力した。そして、企業研修やIT塾で数多くの受講生の指導経験も得た。そこで私は、伸びるエンジニアとそうでないエンジニアをたくさん見てきた。そして、稼げるエンジニア、稼げないエンジニアを見てきた。
「成功する人とそうでない人の違いは何か?」
私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。
比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。
多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、
エンベーダー編集部
エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。
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