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2023.05.21

画像生成AIやゲームに活用!グラフィックボード選び方の基準

「ゲームをスムーズに動かして遊びたい」「AIで画像生成をしたいけど処理が追いつかない」

このような悩みを抱えている方は多くいます。画面表示や処理に関する動作は、グラフィックボードを変えることで解決します。

結論、グラフィックボードは用途に合わせて選ぶことが重要です。

この記事では、グラフィックボードを選ぶ際に知っておきたい選び方について解説しています。おすすめのグラフィックボードも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

グラフィックボードとは映像や画像を表示するPCパーツのこと

グラフィックボードは、映像や画像を表示する際に使用するパソコンのパーツです。「グラボ」「GPU」とも呼ばれています。

マザーボードやCPUにも内蔵されていますが、独立したグラフィックボードと比べると性能面で劣ります。そのため、より高画質な映像や画像を楽しむのであれば、グラフィックボード単体で購入することが重要です。

一時期はマイニングによって供給不足に陥っていましたが、2023年現在は解決しています。ただ、画像生成AIによって再び脚光を浴びています。

リファレンスモデルとオリファンモデルがある

グラフィックボードには「リファレンスモデル」と「オリファンモデル」があります。名前だけ聞くと難しく感じますが、以下のように違うだけです。

  • リファレンスモデル:GPUを製造しているNVIDIAやAMDが出荷しているモデル
  • オリファンモデル:ASUSやMSIなどのメーカーが機能を追加したモデル

製造元が作っているのかどうかで判断すると良いでしょう。

リファレンスモデルは製造元が出荷しているため、安定した動作をしてくれます。一方、オリファンモデルは追加機能が優秀です。安定と機能のどちらを取るかで選択してください。

グラフィックボードは2社のメーカーが製造している

グラフィックボードは2社のメーカーが製造しています。どちらも古くからあるメーカーであり、それぞれ特色があります。まずはどのような特色があるのかを見ていきましょう。

  • NIVIDIA
  • AMD

NVIDIA

画像引用:NVIDIA「GeForce」公式サイト

NVIDIAのグラフィックボードは、大きく以下の2種類に分けられます。

  • GeForceシリーズ:ゲーマー向け
  • Quadroシリーズ:クリエイター向け

中でも知名度が高いのは、GeForceシリーズです。自作パソコンで調べると必ずと言って良いほど登場します。

GeForceシリーズは様々な名称がありますが、以下の順番で性能が違います。

  1. RTX
  2. GTX
  3. GT

何を買えばいいか迷ったなら、とりあえず性能の良いRTXがついているものを選べば良いでしょう。世代によっても性能が違うため、数字も大きいものを選べば大体においてストレスなく使えます。

AMD

画像引用:AMD「Radeon」公式サイト

AMDは、半導体製造でも知られるメーカーです。提供しているグラフィックボードは、パソコン以外にPS5やXboxでも採用されています。そんなAMDには、以下の2つのシリーズがあります。

  • Redeonシリーズ:ゲーマー向け
  • Fireシリーズ:クリエイター向け

Redeonシリーズはコスパが高い点が特徴です。NVIDIAと比べるとラインナップが少ないこともあって、選ぶ際に迷わずに済むのはAMDのメリットとも言えます。

グラフィックボードの選び方

グラフィックボードは多くの企業から販売されています。実際に購入する際、最も迷うのが「何を選べばいいのかわからない」という点です。自作初心者の方も、グラフィックボード関連で良く悩みます。

迷った際は、以下を基準にして選ぶと良いでしょう。

  • ゲームの推奨スペックから選ぶ
  • PCケースに入るサイズを選ぶ
  • 消費電力をチェックする
  • 冷却機能をチェックする

ゲームの推奨スペックから選ぶ

ゲームをする場合、推奨スペックから選ぶようにしてください。スペックを満たしていなければ、満足に動作しないからです。

この際に注意したいのが、推奨スペックのギリギリにしないこと。パソコンは他のソフト・アプリが裏で動いているため負荷がかかります。不満を感じないためにも、性能に余裕のある製品を選びましょう。

ゲーム公式サイトにある推奨動作環境を参考にしてくださいね。

PCケースに入るサイズを選ぶ

PCケースに入るサイズかどうかも重要です。グラフィックボードは製品によってサイズが違うため、買ったはいいものの設置できなかったなんて可能性が大いにあります。

特に気をつけたいのが冷却のためのファンです。本体のサイズは良いものの、冷却ファンが他と干渉するために取り付けられないケースは多々あります。

同時に以下も確認しておきましょう。

  • マザーボードのスロット数
  • インターフェースの種類

これらは見落としがちなので、グラフィックボードを交換する際は特に気をつけてください。

消費電力をチェックする

グラフィックボードの消費電力もチェックしてください。性能が高くなるほど消費電力が大きくなるためです。電力が大きくなると、パソコンに負荷がかかり勝手にシャットダウンしてしまう可能性があります。ブレーカーと同じ原理です。

事前に消費電力を確認し、電力供給が足りなければ電源ユニットの交換も視野に入れてください。

冷却機能をチェックする

グラフィックボードの冷却機能もチェックしましょう。負荷の高い作業を行う際、安定したパフォーマンス維持に必要です。冷却機能が貧弱だと、高熱のため動作が遅くなったりシャットダウンしたりする可能性があります。

冷却機能は以下の3つに分類され、それぞれ一長一短です。

  • 内排気:複数のファンで外気を取り込んで全体から放熱する
  • 外排気:PCケース内部の空気を取り込んでケース外へ排出する
  • 簡易水冷:冷却液によってグラフィックボードを効率良く冷やす

一般的には内排気が良く採用されてます。迷った場合は内排気を選びましょう。

オススメのグラフィックボード6選

ここからは、オススメのグラフィックボードを紹介します。2023年現在、主に求められるのはゲームとAIです。どちらにも対応しているモデルなので、ぜひ参考にしてください。

  • NVIDIA「GeForce」シリーズ
  • AMDシリーズ

NVIDIA「GeForce」シリーズ

まずはNVIDIAの代表格である「GeForce」シリーズからオススメを紹介します。今回紹介するのは以下の3つです。

  • GeForce RTX 3060 Ti
  • GeForce RTX 3080
  • GeForce RTX 4090

GeForce RTX 3060 Ti | MSI

画像引用:GeForce RTX 3600 Ti公式サイト

GeForce RTX 3060 Tiは、GeForceをMSIが独自にカスタマイズしたグラフィックボードです。ゲーマー向けの周辺機器を展開しているMSIが製造しているため、ゲームプレイに強い特徴があります。

軽めのゲームならサクサク動き、冷却性能や電力効率も問題ありません。性能の良いバランス型のグラフィックボードとしてオススメです。

チップの種類NVIDIA
搭載GPUGeForce RTX 3060 Ti
消費電力最大200W
メーカー推奨電源容量600W

GeForce RTX 3080

画像引用:GeForce RTX 3080公式サイト

GeForce RTX 3080は、フルHDで240fps以上を狙いたいFPSゲーマーや、4Kでゲームを楽しみたい方にオススメのグラフィックボードです。性能も高いため、ゲーム配信にも向いています。

  • ゲーム実況
  • ゲーム配信
  • 動画編集

こうした作業をしたい方にも向いています。値段が10万円代と高額ではあるものの、価格に見合った性能のグラフィックボードです。

チップの種類NVIDIA
搭載GPUGeForce RTX 3080
消費電力最大320W
メーカー推奨電源容量750W

GeForce RTX 4090

画像引用:GeForce RTX 4090公式サイト

GeForce RTX 4090は2022年10月に発売されたRTX4000シリーズの最上位モデルです。最高性能のGeForceなら、これを選びましょう。

  • ゲーム
  • VR
  • AI
  • 動画編集
  • 画像編集

以上のような、様々な操作に対応できます。高額にはなりますが、それに見合った性能があります。マネタイズを視野に入れているのなら、先行投資として選ぶのもオススメです。

チップの種類NVIDIA
搭載GPUGeForce RTX 4090
消費電力最大450W
メーカー推奨電源容量850W

AMDシリーズ

画像引用:AMD公式サイト

GeForceと双璧をなすAMDシリーズもオススメを紹介します。AMDの中でもRadeonは、動画の再生能力に優れています。動画編集や映像作品の視聴を楽しみたい方は、AMDを選ぶと良いでしょう。

中でも以下の3つはオススメです。

  • Radeon RX 7900 XT
  • Radeon RX 6750 XT
  • Radeon RX 6600

Radeon RX 7900 XT | ASRock

画像引用:Radeon RX 7900 XT公式サイト

Radeon RX 7900 XTは、パソコンの周辺機器を製造している台湾メーカーASRockが独自にカスタマイズしたモデルです。

GeForceと比べてゲームに弱いとされるRadeonですが、RX 7900はゲームとの相性も良く同じような感覚で遊べます

ゲームやAI画像生成と幅広く使えるグラフィックボードです。

チップの種類AMD
搭載GPURadeon RX 7900 XT
消費電力最大315W
メーカー推奨電源容量750W

Radeon RX 6750 XT | SAPPHIRE

画像引用:Radeon RX 6750 XT公式サイト

Radeon RX 6750 XTは、主にグラフィックボードを展開しているSAPPHIREがカスタマイズしたモデルです。ファンの騒音が小さいのにも関わらず、冷却性能に優れています。

作業中にファンの音が気になってしまう方にオススメです。描画性能も高いため、ゲームも快適に遊べます。

お手軽な価格でバランスの取れたグラフィックボードを選ぶなら、こちらを選ぶと良いでしょう。

チップの種類AMD
搭載GPURadeon RX 6750 XT
消費電力最大250W
メーカー推奨電源容量650W

Radeon RX 6600 | ASRock

画像引用:Radeon RX 6600公式サイト

Radeon RX 6600は、パソコンの周辺機器を製造している台湾メーカーASRockが独自にカスタマイズしたモデルです。電力効率が良い点が特徴となっています。

AMDの強みである動画再生や画像生成では、ストレスを感じずに使えます。一方、ゲームに関しては少し弱い点がデメリットです。

ゲーマーが使うと物足りなく感じるグラフィックボードとなっています。

チップの種類AMD
搭載GPURadeon RX 6600
消費電力最大132W
メーカー推奨電源容量450W

グラフィックボードは用途に合わせて選ぼう

グラフィックボードは、画面に映像や画像を表示してくれる大切なパーツです。リファレンスモデルとオリファンモデルがあるので、安定か機能性かのどちらを重視するかで判断してください。

またグラフィックボードを取り付ける際、ケースとの相性は必ずチェックしましょう。サイズによっては装着できない可能性もあります。パソコン全体を考えることで、ベストなグラフィックボードを選べます。

ぜひ、自分の用途に合ったグラフィックボードを選んでくださいね。

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多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、

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エンベーダー編集部

エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。

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