バージョンの確認

バージョンの確認方法について解説します。学ぶコマンドは unameです。

また、OSのバージョンを確認するためには/etc/os-releaseというファイルを見ます。

今回は基本的なカーネルやOSのバージョンの調べ方とともに学んでいきます。よく利用するのでぜひ覚えてください。

unameコマンドとは？

uname は、カーネルやバージョンなどを確認するために使用するコマンドです。

基本的な使い方

uname [オプション]
Linux

ターミナルで実行するとこのように現在使用しているカーネルを表示してくれます。

よく利用するオプション

unameコマンドのみではLinuxという情報以外何もわからないので、知りたい情報に合わせてオプションを指定します。今回はよく利用するオプションを紹介します。

今回紹介した以外にもオプションがあるでぜひ調べてみてください

uname コマンドの使用例

uname -o
GNU/Linux

使用しているOSの名前を表示してくれます。　GNU/Linux と表示されますが。一般的には Linux と呼ばれているのでGNUは気にしなくても大丈夫です。

uname -v
#1 SMP Fri Jul 23 10:06:55 PDT 2021

カーネルのバージョンを表示するオプションです。カーネルは#1 SMP Fri Jul 23 10:06:55 PDT 2021 にコンパイルされたということが分かります。

uname -r
5.4.120+

カーネルのリリース番号を表示してくれます。カーネルは 5.4.120+ としてリリースされたということが分かります。

uname -p
x86_64

使用しているインターフェース(パソコン)のCPUの種類を表示。数字はbit数を表しています。

uname -a
Linux 172-19-4-2 
5.4.120+ 
#1 SMP Fri Jul 23 10:06:55 PDT 2021 
x86_64 
GNU/Linux

unameコマンドで確認できる全ての情報を表示してくれます。今回紹介したオプションの内容がすべて表示されています。

OSのバージョン確認方法

OSのバージョンを確認する場合は /etcディレクトリにある os-releaseというファイルを確認します。

ここではcatコマンドを使った方法について紹介します。

cat /etc/os-release
PRETTY_NAME="Debian GNU/Linux 9 (stretch)"
NAME="Debian GNU/Linux"
VERSION_ID="9"
VERSION="9 (stretch)"
VERSION_CODENAME=stretch
ID=debian
HOME_URL="https://www.debian.org/"
SUPPORT_URL="https://www.debian.org/support"
BUG_REPORT_URL="https://bugs.debian.org/

現在使用しているOSのバージョンが表示されました。このコマンドは cat というコマンドで /etcディレクトリの /os-release ファイルの中身を表示しています。バージョン以外にもIDやURLが記載されています。

まとめ

バージョンの確認方法について紹介しました。定番はディストリビューションを意識せずに使えるunameコマンドとcatコマンドで/etc/os-releaseを確認する方法です。この二つは使いやすいのでぜひ覚えておきましょう。

unameコマンドはこれ以外にも様々なオプションが存在するのでぜひ調べてみてください。