Linux基礎コース(パート1)2/9
プロセス管理 ー 2
こちらでは、プロセスを終了したり、バックグラウンドで実行するコマンドについて解説します。
プロセスとは?
プロセスとはメモリ上にある実行中のひとつひとつのプログラムです。
killコマンド
kill
は、プロセスを終了させるためのコマンドです。
使用用途
- 時間のかかるコマンドを誤って実行してしまった
- ゾンビプロセス(実態はないのにプロセステーブルに存在するプロセス)に対処
基本的な使い方
ps
コマンドでプロセスIDを確認します。
ps aux
プロセスIDとシグナルを指定して実行します。
kill シグナル番号 PID
コマンドを強制終了したい場合
kill -9 PID
シグナルについて
プロセス間の通信をするための信号で、プロセスの状態を遷移することができます。
プロセスはスーパーユーザーからのシグナルを受け取ることができます。
プロセスのジョブ
ジョブとはひとつ以上のプログラムの実行単位のことです。コマンドを入力して実行するとひとつのジョブとしてカウントされるので、コマンドがひとつでもジョブになります。
ジョブには二種類あります。
フォアグラウンドジョブ: シェルの画面内で実行される。ふつうにターミナルでコマンドを実行する場合フォアグラウンドジョブになる。
バックグラウンドジョブ: シェルの画面外で動作する。処理は実行されているが、ユーザーの操作対象ではない。
バックグラウンドで実行
コマンド &
実行中のジョブを表示
jobs
バックグラウンドジョブをフォアグラウンドに戻したいとき
fg %ジョブID
フォアグラウンドジョブをバックグラウンドジョブにしたいとき
bg %ジョブID
問題を解くためには、十分な画面サイズのPC環境をご利用下さい。