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2024.02.28

1000時間も必要?インフラエンジニアになるために必要な勉強時間

1000時間の壁を超えるインフラエンジニアへの時間投資

従来の「1000時間の法則」では、プロフェッショナルになるには1000時間の練習が必要と言われていました。しかし、インフラエンジニアの場合は、この法則よりも短い時間でキャリアをスタートできる可能性があります。その理由は以下の通りです。

  • 特化した学習

    インフラエンジニアは、ネットワーク、サーバー、ストレージなどの特定分野に特化するため、一般的なソフトウェアエンジニアよりも短時間で必要なスキルを習得できます。

  • 効率的な学習方法

    オンラインコース、ブートキャンプ、チュートリアルなど、実践的なスキルを短期間で効率的に学べる学習リソースが豊富に存在します。

  • プロジェクトベースの学習

    実際のプロジェクトに参加することで、理論学習よりもはるかに効率的にスキルを習得できます。

  • 早期の専門化

    クラウド、ネットワーク、セキュリティなど、特定の技術やプラットフォームに早期に専門化することで、必要なスキルを深く掘り下げられます。

もちろん、個人の学習ペースや熱意、利用可能なリソースによって、必要な時間は異なります。 しかし、上記の理由により、インフラエンジニアは比較的短い時間でプロフェッショナルとしてのキャリアをスタートできる可能性が高いと言えます。

ただし、キャリアスタートはゴールではありません。 インフラエンジニアの道は長く、常に新しい技術を学び続けなければ、時代に取り残されてしまいます。さらに、誤解のないように、インフラエンジニアになることは簡単というわけではないこともご理解ください。 他の職業と同様に、努力と継続的な学習が必要です。

エンジニアになるために必要な勉強量はこちらを参照ください。

https://envader.plus/article/235

ネットワークエンジニアへの道

ネットワークエンジニアになるには、段階を踏んで学習を進めることが重要です。 デビューまでの目安時間は180~720時間ですが、個人の学習ペースや環境によって異なります。

  1. 基礎知識の習得 (30~60時間)

    ネットワークエンジニアリングの基礎を学ぶことから始めましょう。これには、ネットワークの基本概念、プロトコル、トポロジー、およびネットワーク機器に関する知識が含まれます。CCNAなどの資格取得を目指すと、体系的に学習を進めることができます。

  2. 機器操作の練習 (30~60時間)

    次に、ルーターやスイッチなどのネットワーク機器の設定や操作に慣れましょう。実機での練習が理想的ですが、費用やアクセスの制約がある場合は、GNS3やPacket Tracerなどのシミュレーションソフトウェアも有効です。

  3. 仕事内容の理解(10~20時間)

    ネットワークエンジニアの日常業務には、ネットワークの設計、構築、運用、トラブルシューティングなどが含まれます。実際の業務事例を学ぶことで、仕事の流れや必要とされるスキルセットについて理解を深めましょう。オンラインフォーラムやウェビナー、業界の専門家のブログなどから情報を得ることができます。

  4. 実践経験の積み方 (120~480時間)

    理論と実践を組み合わせることが、スキルの定着には不可欠です。

実践プロジェクトへの参加

実際のプロジェクトに参加することは、スキルを磨き、自信をつけるための最良の方法です。企業でのインターンシップやアルバイト、オープンソースプロジェクトへの貢献などが有効です。

実践プロジェクトに参加できない場合

  • 仮想ラボを使用した実験

    Cisco Packet TracerやGNS3などのツールを使って、ネットワーク設計やトラブルシューティングを練習できます。

  • 学習コミュニティやフォーラムへの参加

    Network WorldやITProなど、ネットワーク技術に関するオンラインコミュニティに参加することで、他の学習者や専門家から学ぶことができます。

  • 小規模プロジェクトの自主実施

    自宅や小規模なビジネス環境でネットワークの設計や構築プロジェクトを立ち上げ、実践的な経験を積むことができます。

これらのステップを踏むことで、効率的にネットワークエンジニアとしてのキャリアをスタートできます。

ネットワークエンジニアが早くデビューできる3つの理由

ちなみに、ネットワークエンジニアが他のインフラエンジニアと比べて早い段階でデビューできる理由は、主に以下の3つが挙げられます。

  1. ネットワークの基礎知識が比較的習得しやすい

ネットワークは、他のインフラ分野と比べて比較的シンプルな概念で構成されています。そのため、書籍や動画などで学習すれば、短期間で基礎知識を習得することができます。

  1. ネットワーク機器の操作が比較的簡単

ネットワーク機器は、Webブラウザやコマンドラインインターフェース (CLI) を使って操作することができます。これらの操作方法は、他のインフラ分野と比べて比較的シンプルで、初心者でも習得しやすいです。

  1. ネットワークエンジニアの需要が高い

近年、IT技術の発展により、ネットワークの重要性が増加しています。そのため、ネットワークエンジニアの需要は常に高く、未経験者でも比較的簡単に就職することができます。

サーバエンジニアへの道

サーバエンジニアになるには、ネットワークエンジニアと比べて、より幅広い知識とスキルが必要とされます。デビューまでの目安時間は360~720時間と、ネットワークエンジニアよりも長いですが、個人の学習ペースや環境によって異なります。主なステップは以下の通りです。

  1. 基礎知識の習得 (60~120時間)

    サーバー技術の基本(OS、ネットワーク、ソフトウェア、データベースなど)を学びます。LinuC、LPIC、Microsoftなどの資格取得を目指すと効果的です。

  2. 構築・運用の練習 (60~120時間)

    仮想マシンやクラウドサービスを使って、実際にサーバーを構築・運用します。セキュリティ設定、パフォーマンス最適化、バックアップなど、実践的なスキルを習得します。

  3. 仕事内容の理解(20~40時間)

    サーバエンジニアの仕事内容(設計、セキュリティ、トラブルシューティングなど)を理解します。オンラインフォーラム、セミナー、技術ブログなどで、現場の声を聞きます。

  4. 実践経験の積み方 (180~480時間)

    • 自己プロジェクト

      自宅サーバー構築、ウェブサイトホスティングなど、個人でプロジェクトを立ち上げます。

    • オンラインコミュニティ

      技術コミュニティに参加し、他のメンバーのプロジェクトに協力します。

    • インターンシップ

      企業でのインターンシップを通じて、実務経験を積みます。

    • オープンソースプロジェクト

      開発や運用、ドキュメント作成など、プロジェクトに貢献します。

これらのステップを踏むことで、サーバエンジニアとしてのキャリアをスタートできます。サーバエンジニアへの道は、基礎知識の習得から始まり、構築・運用の実践、仕事内容の深い理解、そして実践プロジェクトへの参加によって、段階的に進んでいきます。

クラウドエンジニアへの道

クラウドエンジニアは、現代のITインフラを支える最先端の職業です。 このガイドでは、クラウドエンジニアとしてデビューするために必要な時間、学習ステップ、実践プロジェクトへの参加方法について、分かりやすく解説します。

  1. 基礎知識の習得(60~120時間)

    まず、クラウドコンピューティングの基本を学びましょう。具体的には、以下の内容を理解する必要があります。

    • パブリッククラウド、プライベートクラウド、ハイブリッドクラウドの違い
    • IaaS、PaaS、SaaSといったサービスモデル
    • 主要なクラウドプロバイダー(AWS、Azure、Google Cloud Platformなど)の基本的な使用方法

    AWS認定ソリューションアーキテクトやGoogle Cloud認定プロフェッショナルアーキテクトなどの資格取得を目指すと、体系的に学習を進めることができます。

  2. クラウドサービスの利用方法 (60~120時間)

    基礎知識を習得したら、実際にクラウドサービスを使って練習しましょう。

    • クラウド上でサーバーを構築
    • ストレージを設定
    • ネットワークを構成
    • セキュリティポリシーを適用

    これらのタスクを実際にやってみることで、クラウドエンジニアとしてのスキルを磨くことができます。

  3. 仕事内容の理解(20~40時間)

    クラウドエンジニアの仕事は、単にクラウドリソースを管理することではありません。

    • クラウドソリューションの設計
    • コスト管理
    • パフォーマンス最適化
    • セキュリティとコンプライアンスの確保

    など、幅広い知識が求められます。実際のビジネスケーススタディを通じて、クラウドテクノロジーがどのようにビジネス課題を解決するのか、また、クラウド環境でのベストプラクティスについて学びましょう。

  4. 実践プロジェクトへの参加 (180~480時間)

    クラウドエンジニアリングのスキルを磨くには、実践プロジェクトへの参加が最も効果的です。

    • 個人プロジェクト

      自分自身のプロジェクトをクラウド上で立ち上げ、アプリケーションのデプロイやデータベースの管理などを実践

    • オープンソースプロジェクト

      クラウドベースのソリューション開発に貢献

    • インターンシップ・アルバイト

      企業や組織でのインターンシップやアルバイトを通して、実践的な経験を積む

クラウドエンジニアリングは、ネットワークエンジニアやサーバーエンジニアと比べて、自分自身で実験やプロジェクトの環境を整備しやすいという大きな利点があります。クラウドプラットフォームは、必要なリソースを数クリックまたはコマンド一つで瞬時に提供することができ、実際の物理的なインフラストラクチャを用意する必要がありません。

デビューまでの目安時間360~720時間は、この分野における知識と実践能力を確立するための基盤を築くのに十分な時間です。自己主導型のプロジェクトや企業のインターンシップを通じて、さらに学習を深め、経験を積むことが推奨されます。

インフラエンジニアへの道 経験を積む重要性

座学で知識を習得することは、インフラエンジニアとしてのキャリアを築くための土台作りとして重要です。しかし、それ以上に価値があるのは、実際の経験を通じて得られる学びです。

インフラエンジニアのデビューまでの目安時間を見ると、座学よりも実践経験の方が長いという特徴があります。これは、インフラエンジニアリングにおいて実践的な経験がいかに重要であるかを証明しています。

経験を積むための方法

  • 派遣やアルバイトで実際の職場環境に飛び込む
  • インターンシップに参加する
  • オープンソースプロジェクトに貢献する
  • 個人プロジェクトを立ち上げる

座学と経験のバランス

座学で得た知識を実際のプロジェクトに適用することで、知識が定着し、長く記憶に残るようになります。また、実際の問題に直面することで、新たな学習ニーズが見えてくることもあります。これが、座学と経験の相乗効果を生み出し、より効果的な学習サイクルを構築することに繋がります。

実践への積極的な参加

インフラエンジニアリングの学習においては、積極的に実践の機会を探し、参加することが重要です。派遣やアルバイト、インターンシップ、プロジェクトボランティアなど、さまざまな形で経験を積む機会があります。

繰り返しになりますが、インフラエンジニアとして成功するためには、座学と実践の両立が不可欠です。積極的に経験を積み、技術スキルだけでなく、コミュニケーション能力や問題解決能力などのソフトスキルも磨きましょう。

【番外編】USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話

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プログラミング塾に半年通えば、一人前になれると思っているあなた。それ、勘違いですよ。「なぜ間違いなの?」「正しい勉強法とは何なの?」ITを学び始める全ての人に知って欲しい。そう思って書きました。是非読んでみてください。

「フリーランスエンジニア」

近年やっと世間に浸透した言葉だ。ひと昔まえ、終身雇用は当たり前で、大企業に就職することは一種のステータスだった。しかし、そんな時代も終わり「優秀な人材は転職する」ことが当たり前の時代となる。フリーランスエンジニアに高価値が付く現在、ネットを見ると「未経験でも年収400万以上」などと書いてある。これに釣られて、多くの人がフリーランスになろうとITの世界に入ってきている。私もその中の1人だ。数年前、USBも知らない状態からITの世界に没入し、そこから約2年間、毎日勉学を行なった。他人の何十倍も努力した。そして、企業研修やIT塾で数多くの受講生の指導経験も得た。そこで私は、伸びるエンジニアとそうでないエンジニアをたくさん見てきた。そして、稼げるエンジニア、稼げないエンジニアを見てきた。

「成功する人とそうでない人の違いは何か?」

私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。

比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。

多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、

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エンベーダー編集部

エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。

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