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2023.08.23

エンジニア初学者のステップアップ ハッカソンのすすめ

ハッカソンは多くのエンジニアが参加するイベントです。多くの企業が取り入れているため、名前だけでも聞いたことがある方も多いでしょう。

エンジニア初学者にとって、ハッカソンへの参加はステップアップへの重要な足がかりになります。様々な面から見て参加したいイベントです。

今回はそんなハッカソンについて解説します。実施する目的はもちろん、ハッカソンの種類や初学者にとってのメリットも紹介しています。

ハッカソンに興味のあるエンジニア初学者の方は、必見ですよ。

ハッカソンとはアプリやシステムの開発を集中的に行うイベント

ハッカソンは、「ハック(hack)」と「マラソン(marathon)」を組み合わせた造語です。プログラマーや設計者といった開発者がチームを作り、短期間でマラソンのように手中的に開発作業を行うことから、そう呼ばれています。

ハッカソンでは、参加者が意見やアイデアを出し合い、あらかじめ決められたテーマにそって開発を進めます。最終的には、成果を競い合う形です。

日常の業務とは異なった環境や仲間とともに開発をするため、オープンイノベーションの手法としても注目を集めています。

そんなハッカソンを知るには、以下の2つを知っておきましょう。

  • アメリカが発祥
  • アイデアソンとの違い

アメリカが発祥

ハッカソンが生まれたのはアメリカのシリコンバレーです。IT企業のサン・マイクロシステムズのマーケティングチームによって、1999年から使われ始めたと言われています。

その後、以下の世界的企業が開催したことにより、一気に広がりました。

  • Google
  • Apple
  • Facebook

日本では、2011年に東日本大震災からの復興や被災者支援のサービスを開発する目的でハッカソンが開催され、少しずつ注目を集めています。

アイデアソンとの違い

ハッカソンと似た言葉に「アイデアソン」があります。こちらも「アイデア」と「マラソン」をかけた造語です。ハッカソンと異なり、商品やサービス、ビジネスモデルなどのテーマに関してアイデアを出し合い、ブランディングをします。

アイデアソンでは開発を行わないため、エンジニア以外の幅広い職種の人材が集まります。ブレインストーミングを思い浮かべるとイメージしやすいでしょう。

参加のハードルが低く、ハッカソンと比べて短い期間で開催できることから、アイデアソンだけで開催されるケースも増えています。

アイデアソンは、新しいアイデアを生み出すイベントだと認識しておいてください。

ハッカソンをする目的

多くの企業がハッカソンをするのには目的があります。参加するには、まず「なぜ開催するのか」を知っておきましょう。実際に参加した際にメリットを得やすくなります。

以下の4つは代表的な目的です。

  • 新規事業や商品の創出
  • コミュニティの構築
  • 社内人材の育成
  • 自社のPRや認知度の向上

新規事業や商品の創出

新規事業や商品の創出は、ハッカソンの最大の目的です。様々な知識やスキルを持った人材が集まって議論することで、新しい発想を生み出せます。

アイデアの出し方だとブレインストーミング(ブレスト)がありますが、それに近い手法です。机に向かって唸っているだけでは発想できないアイデアを発見できます。

ハッカソンは集合知の活用例です。新規事業や商品を創出する方法として、非常に良いイベントと言えます。

コミュニティの構築

ハッカソンは終了後、参加者同士で情報交換が行われるケースが多々あります。社内外問わず多くの人が参加しているため、コミュニティを構築するなら最高の機会です。

社会人になると、コミュニティの構築は難しいもの。ハッカソンに参加することで一体感が生まれ、定期的に情報を交換できる関係性を作れます。

エンジニア問わず、多くの職種にとって魅力的なイベントと言われる理由です。コミュニティの構築という面でも、ハッカソンは優れたイベントと言えます。

社内人材の育成

ハッカソンは社内人材を育成する方法としても活用されています。参加者と交流することで、専門的・先進的な技術や知識を吸収できるためです。

またハッカソンでは最後に結果を発表して評価が行われるため、適度な競争の中に居続けられます。決められた期間内で競争することは、大きな成長を促すきっかけにもなります。

優れた技術や知識を吸収しつつスキルアップできることから、ハッカソンは多くの企業で開催されているのです。

自社のPRや認知度の向上

ハッカソンは自社のPRや認知度の向上としても活用されています。特に社外の人材を招いて行うハッカソンだと、その傾向が強くなります。

社外の人材を巻き込んでハッカソンをすることによって、自社の商品・サービスを自然とPRでき認知度を上げられるのです。

認知度が向上すれば、優秀な人材を採用しやすくなるのはもちろん、社員の帰属意識の向上にも期待できます。

企業にとってハッカソンを開催する意味が非常に大きいのは、こうした理由も関係しています。

ハッカソンには3種類ある

一口にハッカソンと言っても、3種類のハッカソンがあります。それぞれ開催目的や内容が異なるため、把握しておきましょう。

  • 一般ハッカソン
  • 社内ハッカソン
  • 産学連携ハッカソン

一般ハッカソン

一般ハッカソンは、企業や団体が社外に向けて開催するハッカソンです。最も標準的なハッカソンとなります。開催企業・団体の従業員だけでなく外部に向けて幅広く参加者を募るため、大規模になることがほとんどです。

扱うテーマの幅も広く、ITはもちろん、医療や被災地支援など多岐に渡ります。コミュニティを構築するなら、もってこいの場所です。

開催企業・団体によっては優勝賞品なども用意されているため、イベントとして楽しめる要素が強いハッカソンとも言えます。

社内ハッカソン

社内ハッカソンは、社内の従業員向けに開催されるハッカソンです。以下を目的としています。

  • 従業員のスキルアップ
  • 新商品・サービスの開発
  • 結束力向上
  • 普段接触の無い社員のコミュニケーション促進

こうした効果に期待できます。新しい発想を得られることも多く、Facebookの「いいね!」「タイムライン」が生まれたことでも有名です。

企業にとって非常に効果が大きいことから、国内外を問わず多くの企業で実施されています。

産学連携ハッカソン

産学連携ハッカソンは、大学を中心とした教育機関と民間企業が連携して開催するハッカソンです。新技術の研究開発や新事業の開発を目的としています。更に、以下の課題を解決する方法として注目されています。

  • 学生の育成
  • 社会問題解決への寄与
  • 企業文化の変化

学生との関わりを通じて変化を期待している点が特徴です。近年は中学校や高校のような若い世代との連携も進んでいます。

新しい風を呼び込む方法として、今後ますます注目されていくでしょう。

ハッカソンにエンジニア初学者が参加するメリット

ハッカソンはエンジニア初学者にとっても有益なイベントです。以下のメリットを得られるため、積極的に参加すると良いでしょう。

  • 最新のIT技術に触れられる
  • 開発の工程を体験できる
  • 人脈を作れる

最新のIT技術に触れられる

ハッカソンに参加することで、最新のIT技術に触れられます。特に一般ハッカソンでは、以下の最新技術に触れる機会が多くあります。

  • AI
  • IoT
  • フィンテック

最先端技術の第一線で活躍している方が参加する可能性も高く、質問や意見交換を通じて知識を高められます。

普段生活していては会えないエンジニアを通してIT技術に触れられるため、初学者にとって非常に有意義なイベントとなるでしょう。

開発の工程を体験できる

ハッカソンはアイデアを出すだけでなく、企画からテストまでの行程を一通り行います。役割分担はあるものの、全ての工程に触れられることが多いため、満遍なく体験できます。

通常、業務では決まった工程にしか触れられません。ですがハッカソンなら、業務の垣根を越えて経験できます。何よりも知見が欲しいエンジニア初学者にとって、大きなメリットです。

人脈を作れる

ハッカソンに参加しているエンジニアは、様々な立場・業種の人材です。そうした人材が短期間ながらチームを組んで開発するため、人脈構成としても期待できます。

エンジニアだけでなく、人脈は仕事において重要です。企業に所属しているときはもちろん、フリーランスとして独立した後でも有効的に働きます。

ハッカソンはチームとして参加するため、一体感が生まれます。定期的に連絡を取り合えば、思わぬ部分で助けられることもあるでしょう。

エンジニア初学者にとって、人脈を作りやすいハッカソンは非常に有意義なイベントなのです。

ハッカソンはエンジニア初学者がステップアップするために重要なイベント

ハッカソンは、アメリカのシリコンバレーで生まれたイベントです。エンジニアが集まりチームを組んで、短期間で開発した成果物を競います。

多くの人材がアイデアを出すため、新規事業や商品の創出、コミュニティの構築など様々なメリットがあります。その性質上、初学者の方も参加しやすい点も嬉しいポイントです。

最新のIT技術に触れられたり開発の工程を体験できたりと、エンジニア初学者にとってのメリットが大きいので、ぜひ積極的に参加してみてくださいね。

エンベーダー編集部

エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。

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