昨今のIT技術発展により、ますます需要が高まっている仕事がインフラエンジニアです。多くの企業のインフラを支え、社会基盤を作っている仕事でもあります。
そんなインフラエンジニアの方の中には、フリーランスになりたいと考えている方がいます。フリーランスは、企業に所属していた時とは違い、全てを自分でしなければいけません。
今回は、フリーランスになりたいと考えているインフラエンジニアの方に向けて、需要や年収、案件について解説していきます。向いている人/向いていない人も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
フリーランスのインフラエンジニアの需要は高い
フリーランスとして独立するにあたって、最も不安を覚えるのが収入です。独立したとしても需要があるのかどうかは、その後の働き方が大きく変わる重要なポイントでもあります。
ですが結論から言えば、フリーランスのインフラエンジニアの需要は高い傾向にあります。特に以下の4つの理由は重要です。
- 新しい技術を欲しい企業が必ずある
- 自社開発のWebサービスを運用したい企業がある
- Web業界のベンチャー企業が求めている
- クラウド移行したい企業が増えている
新しい技術を欲しい企業が必ずある
企業の中には、新しい技術を積極的に導入したい企業が必ずあります。例えば、昨今多くの企業が導入し始めているリモートワークなどです。元の出社へと戻った企業もあれば、リモートワークの採用を決めた企業もあります。
そうした時流に乗って新しい技術を欲する企業は、必ず出てきます。フリーランスのインフラエンジニアは、技術導入ができる存在として求められる可能性が高いでしょう。
自社開発のWebサービスを運用したい企業がある
自社開発したWebサービスを運用している企業も一定数あります。クライアントからソフトウェア開発を請け負っている企業ではなく、提供している側の企業です。
そうした企業の場合、リモートワークが定着していることが多く、結果としてフリーランスのインフラエンジニアが参入しやすい土壌ができています。インフラエンジニアが担う領域をカバーできるエンジニアが少ないこともあり、フリーランスとして力を求められることも多いでしょう。
Web業界のベンチャー企業が求めている
Web業界のベンチャー企業の多くが、フリーランスのインフラエンジニアを求めています。リモートワーク環境の整備が進んだことで、案件を発注しやすくなったことが背景にあります。
またベンチャー企業やスタートアップ企業の多くは、少数精鋭です。人員が常に不足しているため、フリーランスのインフラエンジニアとリモートワークで仕事をすることも多くあります。
クラウドへ移行したい企業がある
クラウドへ移行したい企業からの需要も高まりつつあります。クラウドサービスが主流になりつつある昨今、クラウド対応可能なインフラエンジニアは常に求められています。
自社の情報システムをクラウド上に構築して運用するためには、インフラエンジニアは必須です。リモートワーク環境がより広がれば、更に案件が増えていくでしょう。
フリーランスのインフラエンジニアの年収相場
フリーランスのインフラエンジニアの年収相場は、約770万円ほどです。月単価にすると約60~70万円ほどとなります。上流工程から入ることもできるため、単価が高いことが理由に挙げられます。
最高年収は1,600万円ほどと幅広く、年収を上げたいのならスキル・実績を積み上げていきましょう。
インフラエンジニアは需要も高いため、独力で成長していける方なら、ステップアップは大いに可能です。
フリーランスのインフラエンジニア向けの案件は少ない傾向
フリーランスのインフラエンジニア向けの案件は、他のエンジニア職と比べて少ない傾向にあります。ただ、案件が少ないからといって悲嘆することはありません。人材不足であるため、多くの企業がインフラエンジニアを求めているからです。
そのため、案件は少ないが受注しやすいといった現象が起こっています。一方で案件を受注するには営業スキルも必要です。ポートフォリオを作成し、案件獲得に向けて活用していきましょう。
フリーランスのインフラエンジニアには実務経験が必要
フリーランスのインフラエンジニアとして独立するためには、実務経験が必要です。案件の中には「○○の経験が○年以上」といったように条件のあるものが多くあります。経験がないフリーランスには圧倒的に不利です。
未経験の方が受注できる案件は、ほとんどありません。もし受けられても3年程度ならば足切りされるなんてことも。
そのため、未経験の方はまずインフラエンジニアとしての経験を積むために就職してください。先輩社員から様々なスキルや知識を吸収でき、人脈も作れるため独立後の不安を解消できます。
インラフエンジニアがフリーランスになるメリット
インフラエンジニアの方がフリーランスになると、どのようなメリットがあるのでしょうか。フリーランスは企業に縛られない働き方であり、憧れを抱く方も多くいます。
フリーランスのインフラエンジニアとなった場合、以下のメリットがあります。
- やりたい仕事を選べる
- 働き方が自由
- 高単価の案件が多い
やりたい仕事を選べる
フリーランスのインフラエンジニアとなったことで最も大きい点が、自分のやりたい仕事を自由に選べる点です。自分のスキルや希望に合った仕事だけをできます。会社員の場合、担当する業務が決まっていることもあって、自由はほとんどありません。
ですがフリーランスになると、誰からも文句を言われることもなく好きな仕事ができます。エンジニアとして新しいことにチャレンジすることはもちろん、全く違う仕事を掛け持ちすることも自由です。
自由になった分の責任は生じますが、やりたい仕事を選べる点は大きなメリットと言えます。
働き方が自由
リモートワークが可能な案件であれば、好きな働き方ができます。気分転換にカフェで仕事をしたり、遅い時間に起きて仕事したりしても問題ありません。その日の予定や気分に合わせて自由自在です。
期日までに成果物を納品すればいいだけなら、好きな時間に働けます。昼夜逆転しても、しっかり納品していれば何も言われません。
このように会社員よりも遙かに自由な働き方ができるのが、フリーランスです。
高単位の案件が多い
フリーランスのインフラエンジニア向けの案件は、高単価のものが比較的多くあります。年収アップをするなら、期待しても良いでしょう。
- 案件の受注数を増やす
- 高単価な案件にチャレンジする
こういった手法を使って年収をアップできます。
会社員の場合、年収をアップさせるためには企業の業績や上司からの評価といった第三者が介在しています。自分ではコントロールできない部分です。
しかしフリーランスのエンジニアは、自分の能力・仕事量がそのまま収入へと直結するため、やりがいの面でも一線を画しています。
インフラエンジニアがフリーランスになるデメリット
インフラエンジニアがフリーランスになると、メリットが大きいように感じられます。ですが同時にデメリットも存在します。
フリーランスは企業に属さないため、常に不安との戦いです。中でも以下の2つは、必ず直面します。独立前に覚悟しておきましょう。
- 収入が安定しない
- 事務作業を自分しなければならない
収入が安定しない
インフラエンジニアを問わず、フリーランスは収入が全く安定しません。仕事量も月によって変動するため、収入が少ない月は不安に苛まれます。
- 思うようおに案件を受注できない
- 低単価の案件にしか採用されない
- 怪我や病気になった
これまで会社員として安定した収入があると、余計に不安を覚えることも。そのためフリーランスには、ある程度の楽観視が必要です。何とかなるさで乗り越えるしかありません。
自分の体が資本であるため、怪我や病気にならないように健康にも気をつける必要があります。不安な場合は、フリーランス向けの保険に加入するなど安心を得られる方法をとりましょう。
事務作業を自分でしなければならない
フリーランスは事務作業も全て自分でしなければいけません。代表格は確定申告です。他にも以下の事務作業が必要になります。
- 契約書
- 誓約書
- 税金関係の手続き
- 年末調整
会計ソフトを使うことである程度の簡略化はできますが、雑務としてのしかかる点は変わりません。
特に確定申告の関係は、いい加減にすると税務署に指摘されることも。隙間時間を使ってこまめに事務作業を片付けていきましょう。
フリーランスのインフラエンジニアは高単価に期待できる働き方
フリーランスのインフラエンジニアは需要が高く、多くの現場で重宝されます。案件は少ないものの高単価なものが多く、年収1,000万円超えのプレイヤーもいるほどです。ただし実務経験が必要なため、未経験の方はまずインフラエンジニアを募集している企業に就職し、経験を積みましょう。
またフリーランスには向き不向きがあります。自由である一方、収入が安定せず雑務が増えるため、心身共に負担が増えます。
インフラエンジニアとして独立したい方は、自分がフリーランスに向いているかどうかを考えた上で、実行してくださいね。
【番外編】USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話
プログラミング塾に半年通えば、一人前になれると思っているあなた。それ、勘違いですよ。「なぜ間違いなの?」「正しい勉強法とは何なの?」ITを学び始める全ての人に知って欲しい。そう思って書きました。是非読んでみてください。
「フリーランスエンジニア」
近年やっと世間に浸透した言葉だ。ひと昔まえ、終身雇用は当たり前で、大企業に就職することは一種のステータスだった。しかし、そんな時代も終わり「優秀な人材は転職する」ことが当たり前の時代となる。フリーランスエンジニアに高価値が付く現在、ネットを見ると「未経験でも年収400万以上」などと書いてある。これに釣られて、多くの人がフリーランスになろうとITの世界に入ってきている。私もその中の1人だ。数年前、USBも知らない状態からITの世界に没入し、そこから約2年間、毎日勉学を行なった。他人の何十倍も努力した。そして、企業研修やIT塾で数多くの受講生の指導経験も得た。そこで私は、伸びるエンジニアとそうでないエンジニアをたくさん見てきた。そして、稼げるエンジニア、稼げないエンジニアを見てきた。
「成功する人とそうでない人の違いは何か?」
私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。
比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。
多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、
エンベーダー編集部
エンベーダーは、ITスクールRareTECHのインフラ学習教材として誕生しました。 「遊びながらインフラエンジニアへ」をコンセプトに、インフラへの学習ハードルを下げるツールとして運営されています。
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