ITエンジニアと一口に言ってもたくさんの種類があります。
システムエンジニア(SE)、プログラマー、Webエンジニア、AIエンジニアなどエンジニアにも様々な種類がありますがその中でも、本日はインフラエンジニアとは何かについて共有します。
インフラエンジニアについて調べてみると「やめとけ」、「きつい」などのネガティブなワードが出てきますが実際はどうなっているのかを調査しまとめた結果について
インフラエンジニアがどんな職業なのかについて何か学びになればと思います。
目次
- そもそもインフラエンジニアって?
- インフラとは
- インフラエンジニアの種類
- インフラエンジニアの必要知識
- インフラエンジニアに役立つ資格
- 未経験からインフラエンジニアになるには?
- インフラエンジニアに転職するには?
- インフラエンジニアに向いている人は?
- インフラエンジニアの平均年収
- インフラエンジニアの将来性
内容
1. そもそもインフラエンジニアって?
インフラって何?
「インフラ」は「インフラストラクチャー」の略語で、日本語で言うと「基盤」という意味です。私たちの生活で例えると「電気・ガス・水道」などの生活基盤は生活インフラに該当します。
ITの分野においては、施設、サーバーなどのハードウェア設備、ネットワークを構築するためのインターネットなどが「インフラ」に当たります。
インフラエンジニアの種類
インフラエンジニアは大きく分けて「ネットワークエンジニア」「サーバーエンジニア」などの種類に分けられます。ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアの総称をインフラエンジニアと呼ぶこともあります。
ネットワークエンジニアは、ネットワークの構築・運用・保守が主な仕事で、コンピュータなどの端末同士を接続し、ネットワーク環境の構築などを行います。ルータやスイッチなどの物理的なネットワーク機器に触れる機会が多いといった特徴があげられます。
サーバーエンジニアは、サーバーの構築・運用・保守が主な仕事ですが、ネットワークエンジニアの業務領域の一部に特化した職種であるともいえます。(サーバーとは、インターネット上で他のコンピュータなどの端末に情報やサービスを提供するコンピュータのことです。)
サーバー機器をラックに固定するラッキングや、他の機器と接続するためにケーブルで配線を行ったりと言った物理的な作業も発生します。運用においては、24時間365日サーバーを稼働させなければならないため、何か障害が発生したときは休日や深夜問わず対応しなければならないため比較的きついと言われる分野の職種であるといえます。
2. インフラエンジニアの必要知識・スキル
インフラエンジニアに求められる知識やスキルは多岐に渡ります。
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インフラ設計スキル
設計はインフラ構築において最初の段階で行う大事な過程にあたり、開発するシステムに最適なサーバーの選択やネットワーク構成を導き出す必要があるので、インフラに関する幅の広い知識や、以下に列挙する専門分野の詳細な知識が必要となります。
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セキュリティ
近年はハッカーなどの攻撃者がオンライン上の顧客データなどを盗み悪用するといった事例も多くあります。大切なデータを盗まれ悪用されたとなると顧客との信用を失うという最悪の事態になってしまいます。
そういった観点からも、インフラ設計を行う際はセキュリティリスクへの対策が非常に重要となるため、セキュリティに関する知識を身に着けることは必須といえます。
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サーバー
サーバーにはサーバーOSが搭載されています。サーバーの運用や保守などの業務を行う必要があるため、扱うサーバーのOSにより違いはありますが、Linux・Unix・Windowsの知識やサーバーへの深い知識が必要となります。
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ネットワーク
ネットワークの構築などの業務を行ったり、負荷分散(ネットワークの負荷がなるべく均等になるように処理を分散して割り当てること)を考えた設計を行う必要があるので、ネットワークに関する深い知識が必要となります。ネットワークは、専門用語も多いため、まずは基礎的な知識を固めるのが良いでしょう。
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プログラミング
シェルスクリプトやPowerShellなどのプログラムを使用し、サーバーなどの構築を行うため、Linuxのシェルの知識があると仕事の幅が広がります。
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クラウド
従来はオンプレミスといわれる自社で物理的にサーバーを運用するスタイルが当たり前でしたが、近年は、クラウド上で論理的にサーバーを構築するといったスタイルが主流となってきており、既存のシステムをオンプレミスからクラウドへの移行する、もしくは、クラウド上で開発する前提でシステムを構築することも多いため、Amazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azure, Google Cloud Platformなどの各クラウドの知識を求められる機会は増えていきます。
3. インフラエンジニアに役立つ資格
必須というわけではありませんが、インフラ系の資格を通して実務に役立つ基礎知識が習得できます。転職の際やキャリアパスの一環として取得しておくと自身のスキルの証明になります。
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基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、エンジニアを目指す上での登竜門のような国家資格です。合格率は平均25%となっており、少し難しい試験と言えます。資格取得に向けて学習を進めることで、サーバーやネットワーク、セキュリティにおいての基礎知識を手広く身に着けることができます。
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応用情報技術者
応用技術者試験は、基本情報技術者試験の上位資格となっており、高度IT人材としてのレベルアップを図ることができます。合格率は平均して20%前半で、難しい試験と言えます。
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LinuC
LinuCとは、Linuxに関する日本独自の民間資格で、NPO法人LPI-Japanが認定を行っています。Linuxサーバーの構築と運用に関する知識が求められ、学習を進めることでOSの技術者としてのスキルを磨くことができます。インフラエンジニアの中ではサーバー系の資格に当たります。LinuCは三つのレベルに分けられており、未経験の場合はまずはLinuC-1の取得を目指すと良いでしょう。LinuC-3を取得できるとスペシャリストとして認定され今後の活躍が見込まれます。
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LPIC
LPICとは、LPIというNPO法人が主催する資格試験のことを指します。 LPICを取得することにより、
自身のLinuxに関するスキルを証明することができます。 この試験はLinuxに関する試験の中でも国際的に標準となる資格です。つまり、LPICという資格は日本国内だけではなく海外でも自身のスキルを証明するものとしても通用します。
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ネットワークスペシャリスト
ネットワークスペシャリストは、ネットワークの技術や構築から運用といった深い知識が得られる資格です。設計やセキュリティなどの網羅的な知識が問われます。位置付けとしては応用情報技術者試験よりも上位の資格となっております。合格率は12%〜15%と非常に難しい試験となっております。
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データベーススペシャリスト
データベーススペシャリストは、データベースの企画・要件定義・開発・運用・保守などの総合的な知識が問われる資格です。こちらの試験もネットワークスペシャリストと同様に応用情報技術者試験よりも上位の資格となっており、受験者は実務経験のあるインフラエンジニアが多くを占めているにもかかわらず、合格率は10%と低く、非常に難しい試験であると言えます。
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AWS認定
AWS認定資格はAmazonが提供しているクラウドの専門知識が問われる資格です。基礎コース、アソシエイト、プロフェッショナルの三段階に分かれています。未経験の場合はまずは基礎コースの、AWSクラウドプラティショナーの取得を目指すと良いでしょう。またAWS認定資格は世界共通の資格で、知名度も高いため転職にも役立ちます。
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CCNA
シスコ技術者認定(CCNA)は、ネットワーク機器の業界大手であるCisco社によって認定される資格です。試験においてはCisco社の製品やネットワークに関する基礎知識が必要となります。
4. 未経験からインフラエンジニアになるには?
インフラエンジニアに限らずIT業界は人手が問題となっているため、未経験歓迎の企業なども多いのが現状です。採用の可能性が上がるので、未経験者は独学やスクールで知識をつける、明確な志望動機を準備した上で求人に応募してみましょう。
業務は保守や運用の業務からスタートするため学ぶ時間も確保できます。WebエンジニアやSEなどのプログラマーはプログラミング言語をある程度扱えないと仕事になりませんが、インフラエンジニアの場合は業務から学ぶことができます。
デメリットとしては、未経験から始めた場合給料が少なく、勉強量が多いなどの点が挙げられますがこれは他のエンジニア業に就いたとしても共通して言えることです。慣れるまではきついですが、資格を取得するなど前向きに頑張れば給料も上がっていきますし、フリーランスになれるほどの実力を付ければ良いだけの話ですので金銭面はさほど問題ではありません。
以上のことから未経験でもインフラエンジニアになるチャンスは十二分にあると言えます。
5. インフラエンジニアに向いている人は?
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機械が好きな人 インフラエンジニアの業務には機械の操作も含まれるため、機械を触るのが好きな人が向いていると言えます。自分で機器を設置したり、配線作業を行うことも多いです。
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縁の下の力持ちタイプ
インフラエンジニアの仕事は、縁の下の力持ちのようにサービスの裏側で活躍します。地道なコツコツとした作業に忍耐強く取り組んでいける人が向いています。
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細かい部分に気づける人
インフラ領域は、細かいミスで正常に動作しなくなったり障害が発生したりするので、事前にしっかりとした準備ができたり、些細な点を大事にできる人が向いていると言えるでしょう。
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コミュニケーション能力が高い人
インフラエンジニアは、インフラ構築時は顧客の要件を正確に聞き取り、障害が発生した場合は状況を正確に説明できるスキルが求められます。普段の業務もチームで行うため、メンバー間で円滑なコミュニケーションが取れると良いでしょう。
逆に向いていないのは、業務において大雑把であったり夜勤や急な障害対応をなるべく避けたいという方は悪いですが、向いてないと言わざるをえないでしょう。
6. インフラエンジニアの平均年収
転職サイトdodaの平均年収ランキングによると、インフラエンジニアの平均年収は435万です。男性で平均455万、女性で361万です。以下は年代別の比較表です。
年代別 | 年収 |
---|---|
20代 | 370万 |
30代 | 506万 |
40代 | 614万 |
年代ごとの平均年収データによると、20代の平均年収は341万、30代で437万、40代で502万となり、平均値から見てもインフラエンジニアの平均年収は高くなっています。プログラマの平均年収は400万となっており、そちらと比較した場合でも、インフラエンジニアの年収は55万も高いことがわかります。
上記のデータはあくまで平均的なデータです。インフラエンジニアは実力主義のため、常にスキルアップを意識し勉強を続け、資格取得することで年収を大幅アップさせることも可能です。例えばCiscoのCCIEというネットワーク系の高難易度の資格を保有しているインフラエンジニアの年収は750万だと言われています。
7. インフラエンジニアの将来性
IT化が推進されている現代で、インフラエンジニアの需要は今後も高まっていくでしょう。
クラウドが普及したことで、従来のオンプレミスでの構築からクラウドサービスへの移行が進んでいます。クラウドを扱うためにも基礎となるネットワークやサーバーの知識が不可欠です。
移行していくからといってインフラエンジニアの仕事がなくなるわけではありません。
最近では「ハイブリットクラウド」といってオンプレミスとクラウドを組み合わせて、自社内で抱えたい大事なものはオンプレミスで対応し、クラウドに預けるものはクラウドで構築するといった技術もあります。このの手法はそれぞれのメリットデメリットをうまく補い合うことが可能です。
まとめ
以下は、インフラエンジニアについてまとめた結果です。
インフラエンジニアは、ITの基盤を支える縁の下の力持ちの大切な仕事です。未経験からでも基礎を十分に固めれば目指せる職種で、他のエンジニア職と比較した場合でも年収は高めです。人手不足やクラウドの需要が高まっていくことからインフラエンジニアの採用市場は青天井と言えます。将来性も高い仕事です。
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私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。
比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。
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エンベーダー編集部
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