ターミナルカスタマイズコース4/8
便利なコマンドを使いこなそう
こちらの記事では、は2つの便利なコマンドを紹介します。
便利なコマンドを知ると日々の作業がぐっと減り、作業効率も高まります。今回解説するコマンドは、bat
とtig
です。
batとは?
bat
は、catコマンドを見やすくしてくれるコマンドです。gitの変更履歴なども追加して表示してくれます。bat
では以下のようなことが出来ます。
- ファイルをシンタックスハイライトで表示
- Gitの変更を表示(差分の表示など)
- 印刷出来ない文字の表示
- 自動ページング
- ファイルの連結
今回の演習ではdebian系のOSにインストールする方法をご紹介しています。
基本的な使い方
まずはbatをインストールする必要があります。
curl -LJO https://github.com/sharkdp/bat/releases/download/v0.9.0/bat_0.9.0_amd64.deb
sudo dpkg -i bat_0.9.0_amd64.deb
batのインストールが完了したら、実際にbatコマンドでファイルを見てみましょう。
bat test.txt
batの利用例
単一ファイルを表示させる
bat hoge.txt # hoge.txtの中身をシンタックスハイライトで表示
オプションをつけることで、印刷できない文字の表示も可能です。
bat -A hoge.txt # 印刷できない文字を可視化することが出来る
実際に使ってみて、どのくらい見やすいのかご自身で確かめてみて下さい。
tigとは?
gitコマンドの TUI(Text User Interface) です。gitコマンドをGUI風に表示できます。
TUIとは、CUI(Character User Interface)やGUI(Graphical User Interface)などの言葉の一種で、Terminal上でGUIのような操作性を提供してくれるものです。
tigで出来ることはたくさんありますが、例えばでgitのlogやstatusを見やすくしてくれたり、 git addやgit commitを簡単に出来たりします。
基本的な使い方
まずはtigのインストールをしましょう。
sudo apt install tig -y
tigを起動する
tig # main viewが表示される
または、全てのブランチを表示させるには、以下のように入力します
tig --all # 全てのブランチを表示する
tigの操作はvimのように、j や k で操作します。アルファベットの h でヘルプを表示、q で戻ったり、main viewを閉じることが出来ます。
まとめ
今回は bat
と tig
について解説しました。
今回ご紹介したのは基本的な部分のみで、この他にもbatやtigには色んなコマンドがあります。
シナリオ終了後、ご自身のマシンにもインストールして使い方を覚えて下さい。
問題を解くためには、十分な画面サイズのPC環境をご利用下さい。