Linux応用コース11/11
【Gitの使い方③】git mergeコマンド
前回のシナリオは以下になります。 https://envader.plus/course/5/scenario/1056
今回はGitのブランチとマージについてです。
用語説明
ブランチ
ソースコードの変更履歴を分岐して記録するもので、木の枝に例えられます。分岐したブランチは他のブランチの影響を受けません。
- 目的別に同時並行に作業することができる。
- 本流の開発の邪魔をしない。
- 不具合などの問題が発生した時に作業がしやすくなる。
作業する時は、こまめにmainブランチの変更を取り込んでおくと、不具合が起きにくいです。
マージ
独立したブランチをひとつにまとめます。ブランチでの作業内容を反映させたいときに使います。
例)
- 作業用のブランチを作成する
- そのブランチで作業する
問題が発生し、修正などをする場合は次のようになります。
- mainブランチに戻る
- 修正用ブランチを作成
- テストしたあとでマージ、プッシュ
基本的な使い方
作成したブランチをマージするまでの流れです。
ローカルリポジトリを準備し、以下のコマンドでブランチを作成します。
git branch ブランチ名
git branchのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
—all/-a | リモートを含めたブランチ一覧 |
—merge | HEADにマージ済みブランチ一覧 |
—no-merge | マージされていないブランチ一覧 |
—color | 表示がカラフルになる |
—delete/-d | 指定したブランチを削除 |
作成したブランチにgit checkout
コマンドで移動します。
git checkout
はブランチ間を移動する時に使います。
git checkout ブランチ名
新しくブランチを作成して移動したい場合は以下で済みます。
git checkout -b ブランチ名
変更を加えて、コミットします。
echo "Hello!" > ファイル名
git add .
git commit -m "first commit"
以下のコマンドは複数人で開発しているときに、リモートリポジトリの最新の履歴を取得し、他の開発者の作業内容を確認します。
git fetch
git fetch
の取り消し
git reset --hard HEAD
マージするためにgit checkout
コマンドでマージ先のブランチに切り替えます。ここではmainブランチに切り替えます。
git checkout main
マージします。
git merge ブランチ名
マージの取り消し
git merge --abort
これでブランチを切り替えてマージすることができました!
以下のコマンドはgit fetch
とgit merge
を同時にできますが、コンフリクトが起きやすいです。
git pull
今回はGitのブランチとマージについて学習しました。
開発をする時に必須となる知識ですので、ぜひ自分のものにして下さいね。
問題を解くためには、十分な画面サイズのPC環境をご利用下さい。